なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

アヨロクラックはまだまだ続く…

2024-11-10 | 
夜は寒かった。
が、無事に日の出を迎えた。
この寒さの中、海に出る漁師の皆様に頭を下げる。
早朝散歩は、蘭法華岬。

ボルダーがゴロゴロしているが、やはりここは波がけっこうかかるようだ。

早めにアヨロに着き、待つが、KGさんもすぐに現れた。
そして『留萌の春』のクラック掃除を始めた。
ちょうど、そのうちやりたい『江差の春』の下地草刈りをしておきたいと思っていたので、地べた散髪と若干の通路整備。
これぐらいまで寒かったが少し暖かくなってきた。
奥の浜に本拠地を構え、この秋3度目の『渚から来た者』。
KGさんも続く。
この後、見事リード完登。

タッシーは、前回そそのかした『命のファイヤー』トライ。

下地が上がったので命は削られなくなったが、そこそこ難しい。
でも、こなしてしまいましたね、この方。
さすが!

さて、クラック話。
『楽園』の更に奥に3つの終了点がある。
写真の赤丸が終了点位置。
一番左は前回やった、波打ちワイド。
名前が分からないので、勝手に呼んでいる。
右端の指クラックを試そうと『楽園』を登りTRをかける。
指がぎりぎり入るギザギザクラック。
痛いし中間から上は指が入りきらないところが多い。
最上部の傾斜がなくなるところはクラックは埋まり、ホールドはない。

それに黒い色はよだれのような泥かこけの乾いたやつ。
滑る、削れる、で、登れない。
これは対象外ということで、ゴボウして終わり。
中央は、今度来た時の楽しみに取っておく。

夕暮れも近くなって、タッシーがまた何かやり始めた。
けっこう高いのによくやります。
INさんは、カンテを使った課題を見い出した。
ちょっと触らせてもらう。
これは、けっこう楽しいかも…、
と思っていたら、その後のトライでINさんが完登した。
命名『命のカンテ』。
また、新たなラインができる瞬間に遭遇できた。

ポカポカ木漏れ日輝く義経岩

2024-11-09 | 
9日土曜。
ONさん&HYさんコンビが義経岩へ行く情報を聞きつけ、向かう。
晩秋香る…、
輝く岩。

ONさんとともに『ジュスティーヌ』を探る。
が、しかし、毎度のことながら子ジュス終了点からのハング越えができない。
アンダーが苦手なのは重々承知。
解決を探るためにはアンダーに耐えるしかない。
初春と晩秋しかやらないから、進展がない。
学ぶべき何かを学ばなければ解決がない…。
くじけず、その先を少しやってみる。
上もまた、甘い、甘い。
ムーブで解決できるのか、パワーをつけねばらならぬのか…。
う~ん、ジュスティーヌ。

木漏れ日の中、HYさんのビレイも楽しい。
暑さで上着を投げ捨てる姿が素敵だ。

帯広勢と『スペシャルランチ』トライの熱を感じつつ…、
気付けば夕暮れ。
朱に染まる。

この日はどこぞで車中泊。
翌日のアヨロに向けて、飲んだり食べたり…。
一人静かに寒さに震えた。

挟まれて落ちない1日

2024-11-03 | 
サンロードが輝くアヨロに、また来た。
快適環境でクラック練習がしたい人にはうってつけだ。
2週間前に『渚から来た者』の終了点ロープを替えたが、少し短くて残置ビナが岩と干渉する。

なので取り換え便。
実は今までRPしていなかった。
最上部のクラックが広がるところに土が詰まっていて、ヌルっとしていた。
いつもそれを掃除して上がっていたので、RPできていなかった。
今回は2週前に掃除していたので、難なく抜ける。
レイバック~ちょい怖トラバース~フィンガークラックと多様でおもしろいルートだと思う。

続いて『楽園』

2週前にPP。
ここのジャムには完全に慣れたので労せずRP。
狭めのレイバックからハンド&フットジャムに切り替えるところがおもしろい。
久しぶりのT田さんも、初触りにもかかわらずRP

素晴らしい天気が全員の高揚感を演出する。

クラック体験祭りに参加するタッシーに『すきまチムニー』を勧める。
レイバック風の動きやスラブ足置き、チムニーっぽい動きが体感できる。

なんと暖かい1日だろう。
こんな場所で1日過ごせることは、本当に幸せだ。

『楽園』の奥に、ワイドチムニーがある。
トポにはないルートだが、これも終了点がある。
T田さんがでかいカムを持っているので初触り。
上部はチムニー内にフィンガークラックを確認していたので0.75とか1番で対応できる。

青空に抜けるように完登。
後でT田さんも楽しんでいた。
タッシーもKGさんもそれぞれがそれぞれの割れめ体験を楽しむ。

夕暮れが近付いて、駐車場そばに移動。
タッシーとT田さんに『風よけクラック』を勧める。

2人とも1撃。
すごいわ、みなさん。
その場にいた方々と『クロイダー』・『マントライザー』談議。
クロイダーは難しいなあ。

珍しくあちこち立ち寄りながらのんびり帰宅。
立ち寄った古本屋でありがたい本を見付けた。
スティーブハウスには悪いけど、350円で引き取った。
暖かい海岸で幸せに過ごしたので、脳内だけでも厳しい山岳の世界に親しもう。

RPのつもりで行ったが…

2024-10-27 | 
修験の壁。
思いのほか暖かく、風もない。
見渡す秋の景色に心を満たしながら、「意志を継ぐ者」12dに一人で懸垂ヌン掛けし、集いし方々が来られるのを待つ。

寒くなると困るので、後で陽当たる場所に宿をこしらえておく。
そうこうしているうちに、岩場に4人の方々集う。
珍客もお一方。
もう寒くて動けないのか、宿の中に入り込み、近くを触っても動かない。
暖かく過ごしてもらいたい。

「意志を継ぐ者」1便目、意気揚々と始めるが体が思うように動かない。
その横では、遠来のタッシーが、あちこち触って楽しんでいる。
KGさんとママさんは一緒に「意志を継ぐ者」に取り組む。
みな微妙にムーブが違う。
雑談程度にムーブ談議をして臨む2便目。
終わらせる気持ちが遠のく。
珍しくあせっているのか、足運びがスムーズにいかない。

だが、うまくいかないことで掴み方や足運びを再度深く考え始める。
そこにINさんも参加。

先日落としているタッシーも参加し、みなムーブが違うことを前提にINさんに好きなことを言う。
同じルートを前にムーブが違う人4人に見守られるってどんな気持ちだろう。それでもINさんは、最後に放たれた「ノリで行くんだよ。」という声のみを聞き、ノリで核心を越えた。
この美しい足運びに気持ちが踊った。
そしてその足運びに寄り核心デットを右手出しで越えていった。

ひとしきり、その話をして3便目を出したが、解決ならず。
今シーズンで終わらせるつもりだったが、もう修験は寒い。
今日の話をしっかり頭に納め、今シーズンの修験は終了。
多分、来年も同じ話をして、「去年も同じこと言ってたね。」と言うのだろう…。
クライミングって楽しいもんだ。

楽園で遊ぶ

2024-10-20 | 
近場はどこも気温が低そうなので、おとなしくしていようかとも思ったが、太平洋側の天気がよい。
どこかがよい天気だと居ても立ってもいられない。
アヨロでロープにGo!
ススキが揺れる時期の記憶はあまりないので、朝から感動。

以前から楽しんでいたクラックルート「楽園」10cが目的だが、付き合ってくれたEさんに楽しんでもらいたいがために「渚から来た者」10aを先にやる。
レイバック部分は楽しいが、上部抜け口のクラックが広がるところにいつも土がたまっていて、指が入らない。
そこに指が入らないから、いつも一発でトップアウトできない。
だからまだRPしていない。

すぐ横のボルルート「命のファイヤー」を見ると下地がすごく高くなっている。
写真は昨年11月のもの。
今は、赤い線から下は埋まっている。
下地が高いので、落ち着いて取り組めなかったトラバース部分が安全に練習できた。

さて、本命のクラック「楽園」。
これも下地が1m弱上がっているが、それは昨年の10月より前と同じ。
カムを決めながら抜けきりたいと思ったが、上部で3番カムを取り出すのに手間取った。
パンパンになった右腕では、最上部で広がるクラックを抑えきれずテンション。
カムは何とか全て決めたのですけどね…。
2便目はムーブにも慣れ楽に抜けられた。
そのうちカムを決めながら抜け切りたい。
KMBさんもトライ。
気持ちのよいラインだ。

ふと、海に目をやるとカモメたちが集まって騒いでいる。
岸辺でキラキラ輝くものが飛び跳ねているのが見える。
近付くと、カタクチイワシの稚魚。
青く輝き美しい。
下地の変化や草の生え方、波の当たり方などに加え、また新しい自然現象を見ることができた。
何度来ても違った景色を見せてくれてうれしい。

大好きな「スキマチムニー」が近いので、来る人来る人に勧める。

今日は新しい方、3名がやってみてくれた。

最初に登った「渚から来た者」をTRにしてあった。
このクラックもきれい。
上部に土がたまらなければいいのになあ…。

奥の浜は始終暖かい日差しに包まれていた。