数年前から具体的なイメージを抱いていた芦別岳本峰西壁。
大先輩のS田さんが付き合ってくれたので、本谷を遡行しPeak北側のコルで幸せな一夜を送る。
その翌日。
8月5日(金)
明るくなり始めた時は、ガスの中。不安がよぎるがあきらめたくない。
なので、一度撤収して芦別Peakに荷物を置いておく作戦にする。
作戦がはまり、荷物を整理する頃には晴れた。
そして、もちろんこれが期待の3、本峰西壁登攀へ向かう。
まずは、「ダイレクトルート」
1P目取付きでラインを眺め、その場で「北海道の山と谷」の解説文を読み解いて、登攀開始。
確かに3級でした。時々出てくる草付きにバイルがよく決まる。
1P目終了点は、ハーケンとRCCが、上と下に3個ずつ。
ここは安定した草地なので、安心感は高い。
2P目、5級。
「山谷」解説では、「バンドを左上して行き詰ると、頭上にピンが連打」とあるが、通常イメージする連打とはだいぶ違う。きっと、長い歴史の中で、どんどん抜けているに違いない。
結構立ったフェースだが、少し凹み気味でホールドは豊富。下を眺めるとこんな感じ。
最後はPeakすぐ横のでっぱり部分に出る。
ここは、しっかりしたボルトが打ってあるし、反対側には灌木も多いのでビレイは安心。
そして眺めがたまらない。
この登攀時、後ろでドローンを飛ばしている方がいた。後でPeakで話すことになるユーチューバー「Great北海道」さんだった。動画も見せていただき、写真もくれた。本当にありがとうございます。
この日、2回目の芦別Peakで「Great北海道」さんと、もうお一方の登山者としばし談笑。
2本目の「サイコロカンテ」へ向かう。
真ん中に見える、菱形が飛び出したような形が「サイコロ」。
1P目は、まあいいとして、問題は2P目。
登り始めてすぐ、ちょっとしたハング越え。
かぶった上に足を上げるのに一苦労。グラグラハーケンを叩き直して、なんとか上がる。
で、ここからサイコロの下バンドまでが、残置は乏しく、ホールドも細かい。
バンドに手が届くところで、絶対止まらないだろう極小カムを決め、3回ほど行き戻りし、ようやくバンドの上に立つ。
このバンドをスタンスに2mほど横に動くが、これまたなんとも気持ち悪い。
「草付き交じりの凹角」に入ると、しっかりしたハーケンがあり、一安心。
そこからラインを振り返る。
垂壁でしょ。
「草付き交じりの凹角」が、またいやらしい。
左はスタンスがあるが、右は「サイコロ」面なので、顕著なスタンスはない。
結果的に、右キョンでごまかしながら、左足を上げていくことになる。
右手側にある「凹み=クラック」の奥は濡れているので、下手に触れない。
チムニー状に体を投げ出して、右キョンでじわじわ高さを上げ、凹角を越える。
あまりホッとしないが、とりあえず灌木ランニングをとって一安心。
以上2か所は「5級A0」となっていますが、それぞれが小樽赤岩「6級+」レベルです。
今回もハーケン1本抜けたので、A0部分に頼りになる物はないと考えた方がよいです。
そのまま頭上のハイマツ帯に這い上がると2P目終了。
この草地もホッとするけど、終了点らしきものはなし。
ハイマツ束ね取り支点で、フォロー用支点構築。
ハイマツに体半分うずめながら、フォローのビレイをしました。
そして、この日3回目の芦別岳Peak。
2人とも精魂疲れ果て、充実のクライミング。
大体同じような長さの2Pなれど、「ダイレクト」は約2時間、「サイコロカンテ」は、約2.5時間かかった。
疲れ果てた体で、仕方なく14時ごろ下山開始。
17時過ぎに太陽の里キャンプ場駐車場に到着。
天気に恵まれた充実の2日間!!
大先輩のS田さんが付き合ってくれたので、本谷を遡行しPeak北側のコルで幸せな一夜を送る。
その翌日。
8月5日(金)
明るくなり始めた時は、ガスの中。不安がよぎるがあきらめたくない。
なので、一度撤収して芦別Peakに荷物を置いておく作戦にする。
作戦がはまり、荷物を整理する頃には晴れた。
そして、もちろんこれが期待の3、本峰西壁登攀へ向かう。
まずは、「ダイレクトルート」
1P目取付きでラインを眺め、その場で「北海道の山と谷」の解説文を読み解いて、登攀開始。
確かに3級でした。時々出てくる草付きにバイルがよく決まる。
1P目終了点は、ハーケンとRCCが、上と下に3個ずつ。
ここは安定した草地なので、安心感は高い。
2P目、5級。
「山谷」解説では、「バンドを左上して行き詰ると、頭上にピンが連打」とあるが、通常イメージする連打とはだいぶ違う。きっと、長い歴史の中で、どんどん抜けているに違いない。
結構立ったフェースだが、少し凹み気味でホールドは豊富。下を眺めるとこんな感じ。
最後はPeakすぐ横のでっぱり部分に出る。
ここは、しっかりしたボルトが打ってあるし、反対側には灌木も多いのでビレイは安心。
そして眺めがたまらない。
この登攀時、後ろでドローンを飛ばしている方がいた。後でPeakで話すことになるユーチューバー「Great北海道」さんだった。動画も見せていただき、写真もくれた。本当にありがとうございます。
この日、2回目の芦別Peakで「Great北海道」さんと、もうお一方の登山者としばし談笑。
2本目の「サイコロカンテ」へ向かう。
真ん中に見える、菱形が飛び出したような形が「サイコロ」。
1P目は、まあいいとして、問題は2P目。
登り始めてすぐ、ちょっとしたハング越え。
かぶった上に足を上げるのに一苦労。グラグラハーケンを叩き直して、なんとか上がる。
で、ここからサイコロの下バンドまでが、残置は乏しく、ホールドも細かい。
バンドに手が届くところで、絶対止まらないだろう極小カムを決め、3回ほど行き戻りし、ようやくバンドの上に立つ。
このバンドをスタンスに2mほど横に動くが、これまたなんとも気持ち悪い。
「草付き交じりの凹角」に入ると、しっかりしたハーケンがあり、一安心。
そこからラインを振り返る。
垂壁でしょ。
「草付き交じりの凹角」が、またいやらしい。
左はスタンスがあるが、右は「サイコロ」面なので、顕著なスタンスはない。
結果的に、右キョンでごまかしながら、左足を上げていくことになる。
右手側にある「凹み=クラック」の奥は濡れているので、下手に触れない。
チムニー状に体を投げ出して、右キョンでじわじわ高さを上げ、凹角を越える。
あまりホッとしないが、とりあえず灌木ランニングをとって一安心。
以上2か所は「5級A0」となっていますが、それぞれが小樽赤岩「6級+」レベルです。
今回もハーケン1本抜けたので、A0部分に頼りになる物はないと考えた方がよいです。
そのまま頭上のハイマツ帯に這い上がると2P目終了。
この草地もホッとするけど、終了点らしきものはなし。
ハイマツ束ね取り支点で、フォロー用支点構築。
ハイマツに体半分うずめながら、フォローのビレイをしました。
そして、この日3回目の芦別岳Peak。
2人とも精魂疲れ果て、充実のクライミング。
大体同じような長さの2Pなれど、「ダイレクト」は約2時間、「サイコロカンテ」は、約2.5時間かかった。
疲れ果てた体で、仕方なく14時ごろ下山開始。
17時過ぎに太陽の里キャンプ場駐車場に到着。
天気に恵まれた充実の2日間!!