昼間
ししょうがい(私娼街)だった通りを 散策中
お友だちのジェマちゃんが、
「
闇って、みんなが惹かれるものじゃない?」
と言ったのが
耳に のこりました
そのあとで、クリン🐻
この浅草を舞台にした、やみ(闇)の小説を 思い出したのです
江戸川乱歩の『押絵と旅する男』っていう・短ぺんです!
内容は、明治時代にここに建っていた「凌雲閣」というレンガ造りのタワーが持つ、
まりょく(魔力)を描いた
奇想小説で、
りょううんかくとは、「浅草十二階」とも呼ばれた、
50mの、街のシンボルタワー🗼
新奇を好む東京府民のほか、多くの文学者が吸い寄せられた
歓楽街・浅草の、展望塔でした。
そこから、ぐうぜん目にした女の子に恋をして、人生すべてをささげた男
を
江戸川乱歩が着想した
それが、『押絵と旅する男』です
~あらすじ🐻~
汽車の中で、「私」は押絵をたずさえた男と出逢った。
押絵は極彩色の生々しい絵で、異様なほど。
気になって 見せてもらうと👀、
それは、白髪の老人に、美しい娘がしなだれかかる構図の押絵で、
しかも、押絵の二人は生きていた(絵なのに)。
男によれば、
白髪の老人は自分の兄で
兄は若い頃、
浅草十二階の屋上から、下の浅草寺境内にいた・ものすごい美少女を目にし
恋い焦がれた。
しかし
よくよく確かめると、
美少女は、覗きからくりの中の押絵人形だった
なのに
すでに魂を抜かれていた兄は、
自身も押絵の世界に忍び込み、美しい娘と 本懐を遂げた。
男(弟)は、押絵を買い取り、
押絵の世界の住人となった・兄と娘を連れて
旅をしている
という。 十二階ありし日の浅草を描いた、みわく(魅惑)的な物語です
(『押絵と旅する男』の押絵ってないかな~?と、画像検索をしていたら
・・「日野まき」さんというペーパードール作家さん
の作品が出て来まして
イメージに近い作品だったものですから、魅了されております🐻
個展あったら行きたいな~)