クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

塩船観音寺(つつじ祭り中に気をつけること)

2022-04-30 | クリン花便り

東京で、多分いちばんの

ツツジのお寺

しおぶねかんのんじ(塩船観音寺)に 行きました🐻。

 ちなみに、令和4年4月28日の開花状況は、

ちょっと・ピークすぎ

といった ところでしたが、

 

とお目に見る分には、

さいこうに キレイでした

こちら、

けいだい(境内)の山のけいしゃ(傾斜)・全面に 

ツツジが 植えられているので

 歩いて山の上の「塩船平和観音」まで行くと、

ぜっけい(絶景)が

見下ろせるんですけれども

 ほそう(舗装)されていない道もありますので、

「運動靴」とかで 行った方がいいです

 そして、場所がおうめ(青梅市)だからといって

とくべつ寒くはないので、

厚着していくと、

上着がジャマになってしまいます

 それと、重文の本堂や、その他おさいせん(賽銭)、

入山料(300円)など、現金が必要になりますので、

「電子マネー派」のみなさま、

こぜに(小銭)を ごようい(用意)くださいませ。

 そして、もっとも大事なのは、交通ですが・・

「つつじ祭り」の時だけ、バスが混みます

「最寄り駅はJR青梅線の河辺駅」となっていますが、

同じく青梅線の「小作駅」からバスに乗ったほうが

みつ(密)を さけられ、

座れるし、オススメです。

 いずれにせよ、朝イチで、来た方が、

空いてて良いですよ

 

でないと・正午前には

 売店の手作り団子と、手作りまんじゅうが、

売り切れてしまいますので

 

(※クリンたちが行った11:30には、もう団子は4串、まんじゅうは売り切れで「手作りすあま」が2包みのこっているだけでした🍡

すあま、買えばよかった・・クリンたち、このお寺には、用事があって来たんです。だから今回お土産とか買えなくて・・

 

 

 

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この世の真理

2022-04-28 | 教養

昨日、

gooさま(ブログ事務局)から、こんな「お題」が 出ていました

「今日は哲学の日です。あなたの哲学はありますか?」

 4月27日はソクラテスが、をあおって

亡くなった日

なのだそうです

 クリン・・、こう見えて、哲学あります🐻。

(発表しますね

それは・・

粉ざとう(砂糖)を ふりかけると、ケーキとパンは、オシャレに見える。

(という、「この世の真理」です

 ソクラテスが飲んだ・毒ニンジン(薬草)を、

野菜のニンジン🥕

と まちがえていた

無学なチット(親友)にも、

一応、「哲学はあるか?」きいてみました。

 すると・・ 
 あるよ。

若い女の子は、ロングヘアーにすると突然モテ出す。」

という、

 ゆるぎない・しんじつ(真実)が 口から

とび出してきたので

(・・みんな、いがいと 哲学を持っているんだなあ~🐻)

って、

見直しました

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かいつかの焼き芋ロールケーキ

2022-04-27 | グルメ

「グルメ空間・実家」・・

 そこには、めずらしいお菓子が

しょっちゅう・あります

 このたび・帰ったら、

茨城県の有名店、「蔵出し焼き芋・かいつか」

の 

焼き芋ロールケーキを お土産に もたされたので

 クリン、食べましたが🐻、めちゃ・おいしかったです

(ここのお店の、焼き芋がまず美味なんですけどね

ロールケーキも、

クリームが、焼き芋の味と香りで 充たされてて・・

うまっ

&やわらかい・・)

 ビニールについてしまった・クリームを、のこさず取り去らうのが

ミッションです

 

(※ポテトアップルパイも、美味しいんですよね~~🍠このお店

 

 いばらき県って、日本2位のさつまいも名産地なんです

関東民は、ほぼ、「茨城産・干し芋」を食べていて

この冬も、お世話になりっぱなしだったのに、

春まで お世話になるなんて・・

 

ありがとう、いばらき県🐻

 

 

 

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いかなごくぎ煮

2022-04-24 | グルメ

「旬」といえば、

先月、実家に行ったら

春の味かく(覚)

 いかなごくぎ煮が ありました

 

(毎年、兵庫県の方からいただくんです おいしいですよね~~🐻大好き

デパートとかで買うのよりも、個人宅で炊くと、なぜか・げきうまです

 

それに・・

北海道のしんせきから 送られてきたホタテも 

ちゃっかりあったりして、

なんなんでしょう 実家というところは・・

 

 これ・・ お母さんがよく作る「ピーマンの佃煮」なんですけど、

北海道のコンブを 使っているためか

高いピーマンを 使っているためか

やたら 

美味しいですし・・

 どういうわけか いつも・高級なスイーツが

どこからか、とうらい(到来)しています

 

どういうことなんでしょう・・

 

わが家との このちがいは。。🐻

 

 

 

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うるいのみそ汁

2022-04-21 | 食・レシピ

わが家で、

もっとも・あいされている山菜、

それは、うるいです。

「山形県の特産」らしいのですが、

すらっとした・白いくきが

加ねつ(熱)すると、

つるりと楽しい 舌ざわり・・

かむと、

キュッキュッって、音がするんです

(でもって、美味しい

 2月~3月は、うるいのみそ汁ばっかり・のんでましたね🐻

 ようみゃく(葉脈)もで、キレイなんです

 

 

(味噌は、白みそ一択ですよ

 

 

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春の苦み野菜

2022-04-19 | 食・レシピ

 すっかり、春に なりました

家ぞくは、仕事・・

 年度初め、ということもあり、

気をはっているかんじです。

 そんな・つかれやすい時だからこそ

食事で心身をリセットさせなければ

と 考え、

3月~4月は、春野菜を、どっさり・食べさせています

 

<その一例>

 クレソンアスパラ・大根・人参のサラダ

 菜の花とゆばの、おひたし

 うるいのみそ汁

 スナップエンドウほうれん草のガーリック炒め

 三つ葉せりと長芋と霧島黒豚のオリーブオイル煮込み

 はまぐりのお吸い物

 定番ですが、ふきのとう味噌

 油で炒めて、甘辛く味付けしても

しっかりのこる、

春の苦みが ありがたい

 白めしで、おにぎりにして・・

 お弁当に、持たせています

こごみマヨネーズも好きです

 

 

 

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さくらしべふる

2022-04-17 | クリン花便り

 「桜しべふる」という・俳句の季語が あるそうです。

 

それは

花びらが 散ったあと、

 桜の花のがくにのこった・おしべとめしべ

パラパラ

細かく

おちてくる・さまを いうそうですが・・

 その美しい・日本語を 知ってから、急に、この紅色のしべ(蕊)

とても・ステキなものに 見えはじめました。

🐻

 これまでは、「花筏(はないかだ)」と「葉桜

春のよじょう(余情)は 

終わっていたのですが・・

 近ごろは、桜しべふる・数日間まで

味わいつくす

どん欲な、春です

 

 

 

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桜ふる小説・15(ヒキタクニオ『凶気の桜』感想)

2022-04-14 | 本と雑誌

 日本という国において、桜はしばしば

死や国家と リンクする花です

その「発展型」として、

平成の アンダーグラウンドを切り取った

『凶気の桜』(きょうきのさくら)

という

社会派小説が あったので、読んでみました

(書いたのは、現代アーティストのヒキタクニオさん。
全く存じあげませんでしたが、マルチメディアクリエイターとして名のある方だそうです

 さて、その小説の内容・・

こわいので ちょっとしか書きませんが、

東京の繁華街で 

恐喝強盗レイプなど、

悪逆無道のかぎりを尽くす若者三人組「ネオ・トージョー」が、

本物の極道と関係したことで、

三人とも 命をけずられるはめに、やがて陥る。

 

・・・(ってな話)


 (映画化もされています)

桜の花の描写は、

ちょっとしか出て来なくて

シンボリック(右翼とかの)に、タイトルされているだけ

 

そして、「ネオ・トージョー」は

ナショナリズムのなんたるか?

は、わかっていない、半グレです。

 クリンたち、ぼう(暴)力シーンや

犯罪シーンのオンパレードだったから、

読むのが とてもつらかった・・

ただ、、

作者がくわしく取材してきた、ブラックマーケットのこととかが

書いてあって、

「ヤ〇を仕込んだ絵画を、国際モダンアートビエンナーレみたいな公募展に出品するというていで、日本に持ち込む

とか・・


いくつか、(へえ・・)と 思うところがありました。

 

 ちょっと・変わりだねの「桜小説」を 読んでみて・・

 

まことに、桜という花は

人をよろこばせたり、

まどわせたり、

狂わせたり、

たぎらせたり、

死なせたり、

生き返らせたり、

考えさせたり・・

 

すごい花だよなあって、あらためて、実かん(感)いたしました

 

 

【おすすめ度:

 

 

(🐻以上をもちまして、「桜ふる小説特集」は 終わります けっこう・おもしろかったな自分では

ここまで、お読みくださいまして、ありがとうございました

 
 
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桜ふる小説・14(五味康祐『桜を斬る』感想)

2022-04-13 | 本と雑誌

「剣術モノ」から、

が、あざやかに浮かび上がる名品を 

ご紹介します

 ごみやすすけ(五味康祐)の『桜を斬る』

です。



 児玉清さんが、『人生を変えた時代小説』にえらんでいた

短ぺん(編)ですが

 3代将軍・家光時代の「寛永御前試合」のようすが

短く・したためられていて、、

 剣技を描いたものの中では、
出色です


グダグダ書かないのに、

キラッと閃いて

サッと終わる。


 読者は、「ふがっ👀!?と 

結末におどろく

 

そんな、切れ味するどい・物語

 五味さんには、『薄桜記』のような

本格長へん(編)も ありますが

こんなふうに

こだわって書かれた 短ぺんには・・

 

ほんと、かっこよくて 参ってしまいますね🐻

(すみません あらすじを書いちゃうと意味ないよな・・と考え、書かなかったら・・

何にも分からないレビューになってしまいました

でも・・、剣と同じようにペンを研ぎ澄ましていった「達人の境地」をかんじられる・イッピンでした~

 

【おすすめ度:

 

 

(次回最終回ヒキタクニオの『凶気の桜』で、しめてみます🐻)

 
 
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桜ふる小説・13(宮部みゆき『桜ほうさら』感想)

2022-04-11 | 本と雑誌

「人情話」に 心安らいだクリンは🐻

つづけざまに、もう一冊

人情時代小説を 手に取りました。

 宮部みゆき『桜ほうさら』です。


 

さくらほうさら・・

 (どこの言葉)かと思えば、それは、甲州弁の「ささらほうさら」のひねり

で、

そもそもは「色々あって大変だったねっていう・いみ(意味)

だそうです。

 この主人公は、そんな「ささらほうさら」な

目にあった

若き・さむらい(侍)です

 

<あらすじ>

 時は江戸後期・・ 地方藩士・古橋笙之介は、

父が、濡れ衣で切腹に追い込まれた真相を

探るべく、

江戸に出てくる。 

 背後には藩内の派閥抗争があり、

それに巻き込まれている兄の存在が 

見えかくれ・・

 と、まあ・・ 江戸時代小説には

よくある筋立てで、

実は、かなりはじめのほうで、

犯人の一人が わかってしまいました

 でも そんな表面上のことは さておき、

この物語の「味わうべき部分」は、

主人公を取りまく

江戸の町人連中のあたたかさ

に あります。

 ともすれば、黒い巨悪に立ち向かうだけのつらい読み物を、

おもいっきり和らげる

深川の長屋の住人たち・・

これが

わんさか出てきて、いやされるし

 主人公も、実直で やさしい侍だから、応えん(援)できます

 ざんねんながら・・ 主人公の家族というのが

すさまじく・利己的で、

「肉親だからこその憎しみ

この小説の「隠れテーマ」だったりするし、

・・・

さらに

どうしようもない悪党も 出てきて、

「闇深な言葉」で 

主人を きずつけたりもするのですが、、

 いっしょに きずつきながらも、

さいごはスッキリと 

読み終える・・

 そして、読者は、さくら

ずいしょう(瑞祥)のように

やさしく場面を 転かん(換)させるのを

見る

 

そんな・小説でしたね

 

 

【おすすめ度:(3.8くらい)】

 

 

(※次回は、五味康祐の『桜を斬る』を ご紹介します

 

 

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桜ふる小説・12(平岩弓枝『夜の桜』感想)

2022-04-10 | 本と雑誌

男性作家の手で、都合良くかれる

小説の女たち、、

しかし 

女性作家の手にかかれば、

その じゅんしん(純真)さが、きわだって光ります

 平岩弓枝『夜の桜』には、そんな女が

出てきます。

 (あらすじ

 

「おこの」は、

少女のころから びんぼう(貧乏)してきた、苦労人

これまで、ろくな男に 逢って来ませんでした

しかし

近ごろ、店にやって来る・お侍は、

見るからにカタギで、なんかやさしい・・


(・・もしかしたら、目的があって

自分に近づいてきただけかも しれないけど、、

ちょっとだけ、信じてみようかな

と 

心を ゆるしかけた・矢先

お侍がやっぱり、八丁堀の役人

自分の情夫がからむ犯罪を 内偵していただけだった、、

 と知って、きったタンカ!!

(が、ステキだったんです

「誰が・・・誰が、あんた達のいうことなんかきくもんですか。・平吉が訪ねてきたら自首させろ・・・冗談じゃない・・

誰が、あの人を訴人するもんですか・・・殺されたって、はりつけになったって・・・私はあの人を裏切りゃあしない。口惜しかったら、あたしを縛って牢屋にぶち込むがいい・・・

 

ふん、なんだい、侍のくせに、女に惚れたふりをして淫売屋に日参するのがお役目かい。

お前なんぞに、女の気持ちがわかってたまるかい・・・

惚れたら、女は・・・いつだって、命がけなんだ・・」


 

ちなみに、彼女が守ろうとしている平吉は、そこまで実のある男では ありません

 でも、、かばってしまう・・(それが女心)



さすがは、『御宿かわせみ』の作者・平岩弓枝先生です。



【おすすめ度:この「夜の桜」が入っている『花房一平事件帖』全体を合わせて、

 

 

(次回は、宮部みゆきの『桜ほうさら』です。人情時代劇はつづく

 

 

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桜ふる小説・11(なかにし礼『さくら伝説』感想)

2022-04-08 | 本と雑誌

 女のごう)と

結びつけた物語は 多々あれど

 男の本能が全開するさまを、

「桜に棲むあやかしのせい」にして、

400ページにわたり

官能的に つづってしまった

 なかにし礼の『さくら伝説』

レビュー・いきます!!


 

主人公は、大学の先生。

32歳の時、桜の名所で出会った20歳の女子大生をナンパし、やがて妻にします

が、その後

54歳で、24歳のムチムチ娘に出会い、その肉体開発に 夢中になります

 

その娘は、

かつて、自分が捨てた女の娘である。

と知りながら・・

 とにかく、ベッドシーンが延々描かれていて

ほぼほぼ、「渡辺淳一」。

 しかし、わたなべ先生の男性主人公より、

身勝手度が高めな

なかにし礼の男性主人公は、

「色欲の餓鬼」との記述が ピッタリはまるほど

そっちのタガが 外れており、、

 

さいごは

ムチムチ娘と ぼうじ(房事)の最中に

ふくじょうし(腹上死)しかかって

地位とめいよ(名誉)を なくしますが、

 

たいして 後悔しません。

 それどころか 妻、愛人、自分の3人で交わって

「これぞ完璧な解決法」とのたまい、昇天する・・

という、

しあわせな終末(?)を むかえます。


・・・・・

 なかにし礼さんが、主人公のようなアナザーライフを 

ゆめ(夢)みていたのか

はたまた、

男性の理想を ただ・ぶちまけただけなのか

わかりませんが・・

 もう少し、社会性のあるテーマをもつ作家で

なおかつ大衆の心をつかむ・作詞家である

との 

「なかにし礼像」を 抱いている日本人は

多いでしょうから、、

この官能小説には、ドン引きするのでは ないかと、ふと・心配しました

 

うちのチットいわく、

・・20代前半の女が、自分より30歳年上の、

しかも、母親の元婚約者に対して、

『私・・、あなたにならオモチャにされてもかまわない。あなたに人生をめちゃくちゃにされたいの

みたいな嬉しがらせを、言い続けてくれるわけがない。

最初の3ヶ月くらいならまだしも。

 それに・・、浮気を知った妻が 愛人に対して、

『夫にそんなにまで大きな幸せを与えてくれてありがとう

って

直接、感謝の意を述べるとか、

ありえないでしょ。。

 しかも、主人公の男は心臓がわるくて、年中、薬飲んだり病院かかってたりしてるんだよ

そんな、、生命体としておとろえている、

なおかつ・ウンチク好きなエロおじさんに

メロメロになって、

その名を身体にタトゥーまでする女たちが、

いったい、どこにいるのよ

 

いないから

 

・・・と

 

ひとしきり・ほえたあと、

 

・・いないから、わざわざ小説に書いたのか。」

って、気がついていました



【おすすめ度:

 

(一応、「桜鬼(おうき)が人の心を狂わせる」っていう小説なんです文章は うまいから、ヨシとしましょう

久しぶりに、ハラハラしたい人や、あと、頭を冷やしたい人には、、すごくおすすめです。。)


 

 

(※次回は、平岩弓枝『夜の桜』です。←さわやか

 

 

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桜ふる小説・10(『道成寺』感想)

2022-04-07 | 乗り物

「桜は、無常を表象する花だ

という 

いけん(意見)のある一方、

 桜の花を、狂った情念に重ねる見方も、

根強いです。

 その代表格が、『道成寺(どうじょうじ)』。

カブキ(歌舞伎)やお能で 伝えられてきた、

おっかなくも

人気のある・お話です

(←まちがえやすいですが、

道明寺=どうみょうじではありません。)

 

『道成寺』復習~

 主人公・清姫(きよひめ)は
たまたま・出会った

若いお坊さん・安珍(あんちん)

に 一目ぼれ

モウレツに 言いよります 

が、

修行の身である 安珍は、

「また来るから」と 口約束して、逃げてしまいました。

 

「なんで逃げるのよ

怒り狂った・清姫は

鬼気迫るいきおいで 安珍を追っかけ

とうとう、蛇に変身!!



 安珍は、命からがら 道成寺の釣りがね(鐘)の中に

身をかくすけど、

清姫に、かね(鐘)ごと・焼き殺されてしまう

 

という・・

わりと、理不尽なストーリーです。

 
和歌山県に伝わるこの「安珍清姫伝説」

は、

うちのチットの、幼少期からの お気に入り

 先日も、通販で「安珍清姫モチーフのアクセサリー」

を 見つけ

買いそうに なっていました(止めたけど🐻)

 

この話は なぜに、

そうやって

人々を

何百年も ひきつけてきたのでしょうか

 

ちょっと、考えました。

 清姫は13~16さいと 設定されているらしく、

とても若いです。

 若い女の子の一途な恋心は、

自分の気もちが だれかを困らせてしまうことがある、

なんて 気づきもしない

ましてや、

好きな相手から 拒否されたら、

たいへんな ショックを 受けるだけ・・

 そんな、「烈しい・純情」は、

だれもが、けいけん(経験)により 

知るところです。

 

一方で

たいした・うらぎりを 犯したわけでもない

安珍を、

しゅうねん(執念)深く 追いまわし

死に至らしめる・おそろしさは、

「女の性(サガ)って怖いよねいう・・

人々の 共通にんしき(認識)の ツボをも 

突いて、

この物語への 関心を

途切れさせることは ありませんでした。

 

 

今のかんかく(感覚)で言えば、

「ストーカー女の怖い話」

片づけられてしまいましょうが・・

 そういう・かんかく(感覚)が

いかに うすっぺらいか

 

そこに 気づかせてくれる、深い・お話なのでした。

 

 

【おすすめ度:

 

(※清姫は未亡人だったとの説もありますが・・、大人女性が若い男性にせまってフラれたら、「自分の商品価値はない」とつきつけられたとかんじ、しゅう恥心や何やらで、やっぱり深くきずつくことでしょう

それが、ぼんのう(煩悩)というもの。。(だそうです🐻)

 

なんだかな~

 

次回は、なかにし礼の『桜伝説』を お届けします これまた情念に満ち満ちた、の小説です

なんだかな~・・は、つづきます

 

 

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桜ふる小説・9(世阿弥『西行桜』解釈)

2022-04-05 | 本と雑誌

長く生きた・木には、

「樹木として以上の何か」が 

宿っている気が するものですが・・

 お能の『西行桜(さいぎょうざくら)』

って・演目にも

そんな、老木のせい(精)が あらわれます。

 

 

~「西行桜」(世阿弥)~

 平安末期の僧・西行は、

今年も「ひとりしずかに花を愛でたい」

と 

考えていました。

なのに

自分のところの桜が美しいため、遠方から花見客が来てしまって、

うんざり。

「せっかく山のほうに住んでいるのに、結局は人が来ちゃうのかよ。桜のせいだ

と 
ため息を ついていました。

 そんな・西行の夢に、桜の精があらわれて・・ 

 

「桜に何の罪があるのですか? 

浮き世に住むのも、山にこもるのも、人の心が勝手にしていることでしょ

しごく・もっともな 申し開きをされてしまい、

西行は、

ぐうの音も 出ないのでした。

 

(※踊っておしまい)


「 願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ 」  

と 詠んで、

春に死んだ、西行。

 後世の風流人が、みんな、(その気持ちわかる~

と 

共めい(鳴)しながらも・・

 

「先越された感」や、

「それ言っちゃう?感」から、

内心・しっと(嫉妬)を おぼえたであろう

ストレートな 名歌です。



(・・自分だって、そういう最期には憧れるけど、

そこまで口にするのは、遠慮して出来ないものを。

西行、あつかましい

桜は、、みんなの心で、シェアするもの

桜は・・

あんただけのものじゃないんだからね!!


 という・・軽い反発から
世阿弥がこのストーリーを考えてたら、

ちょっとおもしろいな~

って 思いましたにんまり🐻)

 

 

 

【おすすめ度: ※お能を観て味わう作品ですね

ちなみに 世阿弥はとっても西行をリスペクトしているんですよクリンはうがちましたが・・🐻

 

 

(次回は、安珍清姫伝説、「道成寺」を とりあげます

 

 

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桜ふる小説・8(水上勉『櫻守』感想)

2022-04-04 | 本と雑誌

宇野千代も あい(愛)した

銘木「淡墨の桜」・・

同じ木を見て、一筆したためた

 昭和の小説家、水上勉の『櫻守』

今日は とりあげます (名作です



~あらすじ~

 京都。昭和初期。

庭師の弥吉は、

門跡寺院のかかりつけである・植木屋で 働いていましたが、

ある日、

桜の研究家として日本一の名声を誇る竹部庸太郎のお抱えとなり、

広大な桜林の手入れを 任されます。

 以来、桜ひとすじ・ン十年

その間、

結婚したり

兵隊にとられたり

無一文になったり

再び、竹部先生に協力したりしながら

あちこちの消滅危機桜たちの 延命、助命に奔走・・

弥吉は死ぬまで、桜のために かけずりまわりました。


「寡黙な職人の、ひたむきな情熱をキラリと描く感動秘話

と、

一言でかたづけていいような ありがちなものではなく、

 細やかな教よう(養)と、作者の人徳が透き通った桜文学である

読めば、わかります

もちろん

「人間いうもんは、山の木と同じで、放っておくとジャングルになる。

つるにまかれて ゆがんでしまう。」

なんていう・名言も

ずいしょに 

ちりばめられては いますが・・

 そっちに重きをおくよりも、

みずみずしい・ひっち(筆致)

柔らかい京言葉

春のあたたかさを 

かんじてもらいたい、名文

(・・さいきん、桜を見ても、昔ほど感動しないんだよなあ~

都会の桜も、名所の桜も、、俗っぽくて

おかんじの あなたに・・

 山桜のキレイさを 思い出させてくれる作品です




【おすすめ度:

 

 

(※次回は、世阿弥の『西行桜』を、読みます

 

 

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