満開のソメイヨシノは、嵐で一番良い時に吹き飛ばされてしまい
なんだか気の抜けたような 2024・春の始まりでしたが、
桜が終わって、ツツジやサツキ、山吹などが そこいら中に咲き乱れている今の時季こそ
強く・せい(生)を、
ひるがえって・ひがん(彼岸)を かんじます
そんな4月にぴったりな「法然と極楽浄土展」を見に、
行ってきました🐻
浄土宗は、今年850周年記念だとかで、
その記念特別展の目玉は、はやらいごう(かんじ:早来迎)
昔、貴人が死ぬまぎわ、死の床に
西方極楽浄土から、雲に乗ってゆっくり迎えに来てくれる阿弥陀さまたちの絵を 置きました
それを「らいごうず(来迎図)」っていうのですが、
とんでもなく・インクレディブルなスピードで
シュッて 迎えに来てくれるのが
はやらいごう(早来迎)です!!
※一刻も早く救われたいと念仏を唱える人を素早く救済してくれようと、斜めに駆け下りてきます
先陣を切っているぼさつ(菩薩)さまなんて、雲が山の斜面をすべっています
めっちゃ急降下ですっ
(スキージャンプやダウンヒルもかくや・・の駆けつけっぷり)
クリンたち、昔からこの「助ける気満々」の親切な阿弥陀さまたちが
大好きで
今回 知恩院の早来迎(阿弥陀二十五菩薩来迎図)が 修復を終えてお目見えする、
というので、
これは行かねばと 駆けつけたのでした🐻
会場(東京国立博物館・平成館)は大きく、
往生要集に始まり一枚起請文に終わる、第1展示室、
狩野一信の極彩色画が圧巻な、第2展示室
に 分かれていましたが、
仏像などもあって・・
展示物なんていう見方をしちゃいけない。
法然上人像の前では そっと手を合わせたくなりました
奈良県のたいまでら(當麻寺)から、たくさんの宝物が運ばれて来ていましたが、
国宝の「綴織當麻曼荼羅」が、四畳半くらい大きくて、すごかった。。
信仰そのものを見上げたような、
すうこう(崇高)なるものを かんじましたね
全体的に 渋めな展示内容でしたが、
人が少なくて 会場はおだやかな空気
「黒漆司馬温公家訓螺鈿掛板」という めずらしい琉球工芸も見られたし
木と水晶でできた小さな・ねはんぞう(新知恩院の仏涅槃像)を
けんめいに スケッチする中学生がいたりして、
良かったです。
浄土宗は、力強く、大切にされて今に生きている と、わかりました
ミュージアムショップには、欲しいものがあふれていましたが
少し、しずかな気もちを 保ちたかったので、
クリンたちは、家に帰って、
あまちゃ(甘茶)を 飲むことにしました🐻🍵
体調不良な家族のために 買っておいたのですが(ハーブティー代わり)、
4月に飲むのに、こんなにふさわしいお茶ってないんじゃないかなあ~と
美味しかったですね
(少しおくれて、花まつり~)