満開をすぎて
おびただしい花びらが 散るころになると
思い出すの
坂口安吾の、『桜の森の満開の下』です。
それは、
桜が持つ、恐るべき・まりょく(魔力)を 読者に思い起こさせる
一冊で、
このたび・再読したら、あまりに けっさく(傑作)なので、
夜、眠れなくなりました。
~あらすじ~
平安時代、鈴鹿峠に山賊がいました。
およそ悪事のかぎりを尽くしてきた山賊でしたが、
ゆいいつ満開の桜の森を通りかかると へんな気分になるので
苦手でした。
ある日、
山賊はすごい美人の人妻をさらって来ますが、
この女が おそ
山賊はふりまわされっぱなし。
女の求めに応じて
都ぐらしを始めたものの、、
夜な夜な、都人の殺害を 命じられる日々・・。
女は、人間の生首をコレクションする、鬼だった。。
しかして
鬼女と山賊にふりかかる、桜吹雪のラストシーンは
い・か・に
っていうお話。
ひとけとネオンがあっても、夜桜見物って ちょっと・こわいです
しずしずとふりそそぐ山の桜なら、なおのこと、ぞっとするでしょう。
みんながおそれ、幻わく(惑)される桜、、
その花を使って、おどろおどろしい・平安絵巻を 仕立てるなんて、
坂口安吾の
すごみを、かんじます。。
凡人がマネしたら、ただの中二病になるでしょうね
【おすすめ度:】
(次回は、これまた桜の怖さを見抜いて恐れた、梶井基次郎の『桜の樹の下には』を 読みます
アレが埋まってるとか言うんですよね、サクラの下に・・🐻)