「蛍が出てくる小説特集・第2弾」
は、
『蛍の森』(石井光太)
です。
これは、
戦争が終わって・ちょっとたったころの
四国が ぶたい(舞台)の
小説で
「戦記もの」よりも ヘビーでした・・
にも・かかわらず 400ページを
一気読みさせてしまう
すごい・ミステリ
「蛍の森」というのは、
ハンセン病かん(患)者たちが
かくれ
山奥のことで、
まだ、
病気への ごかい(誤解)から
さべつ(差別)がきびしく、
一人では 行きだおれるしか・な
が、
かたよせあって生きていた 場所。。
そこに、くらすことになった少年 が、
さまざまな ひげき(悲劇)
に
そうぐう(遭遇)し、
人間の み
これでもか
と 見せつけられる、、
ドキドキが止まらない・お話です。
作者は、ノンフィクションに 冴えのある
いしいこうた(石井光太)さん
で、
今や
すっかり美化された・昭和の、
「因習にみちた、旧い一面」
を
ギリ・知っ
「平成生まれの都会人の
想像力」では、
決して 及ばない
あらんかぎりの差別
と
人間の こくはく(酷薄)さ
そして、
行われてきた「暴力」を
つぶさにあらわし、
「日本の暗部を立ち上げた・社会派小説」
なのだそうです
この作品には・・、昭和20年代の 社会の中で
消えていくしかなかった
弱い人たちが、
たくさん出てきます。。
・虐待される子供
・不具にされるまで・いじめぬかれる大人
・体を売る子連れの女
・男たちのオモチャにされる少女
・なぶりものにされる障
・見せ物にされる戦傷者
・孤児
・村八分ファミリー
そして、
そんな彼らよりも、もっと ひさん(悲惨)な目に
あいつづける
「ハンセン病患者」、、
救いが ありません。。
自殺したり、殺されたり、山狩りされたり、
島送りにされたり、、
短い命を
弱々しくもやす ホタル・・
彼らこそ、そのような存在だった、
と
イメ
そのように
そうぞう(想像)するしかない、、
「苦しみの追体験」みたいな ストーリー・・
にも、かかわらず
愛にすがり、
きぼう(希望)を 捨てなかった
かよわき人々(ハンセン病患者)
が
そこには 描かれていて・・
(人間の生き方って、結局 何なのかな?)
ってことを、
考えさせて もらえます。。
それと、
「連続殺人事件の謎を解く」
という、
現代の部分を こしらえているので、
読者
くつう(苦痛)ばかりを かんじさせないのも
うまいです
「久々に、文章の無限大を感じた作品だったわ。」
と
しん(親)友・チット が
大かんしん(感心)していました
<オススメ度:いっぱい>
(次回は、もっと軽いホタル小説『波打ち際の蛍』(島本理生)を レビューします)
とばしてみました🚀🐻⤴️✨✨ウフフ🎵
今日もあついみたいなので、お気をつけて~🍀🍀🍀🍀🍀
クリンより🌼
もう、読んでるかのような気持ちになる解説ありがとうございます。
胸が締め付けられるような人間の切なさ、愚かさがこの本にはあるみたいですね。
読みたいけど少し怖さも感じます。
が、読んでみたいと思いました😅
ちょっと・せつめいしすぎちゃったかもしれません~🐻
でも、内容は100分の1も語れていないかも・・
作者の書き方が上手で、ひさん(悲惨)きわまりないのに、どんどん・読めてしまうのです。
きっとそれほど辛くなくお読みになれるかと思います
きかい(機会)がありましたら、お手に取ってみてくださいね
うちのチットは、「そういえば、昭和ってこういうところあったなあ~。思い出した」とひきつっていました
クリンは、日本がまずしかった時代のおへんろさん(遍路)のじったい(実態)を知って、ショック・・
っていうか、全体的にショックな本でしたうう。。
クリンより
人間の儚さとホタルとをダブらせているんですね。
いつも読書家のクリンちゃんとチットさんに脱帽です。
お二人とも知識が豊富で私も読みたくなる本ばかりです。
本当は今直ぐにでも読みたいのですが、自分の課題の本も読みきれず困っていて、老後の読書タイムの楽しみとして加えさせていただきます。
( でもリアルで読まないと意味がないし、世の中のことを知るのは早ければ早いほどいいに決まっていますね💦💦 )
わかっちゃいるけどできず、ジレンマ。思えば思うほど手につかず、結局何にもできないマンマ。。。
(自分のバカさを露出してますね。)
クリンちゃんご紹介の本は山のようになっているのは確かです。
ありがとうございます!!
クリンのこと、そんなにほめてくださって、ありがとうございます🐻
マンマさま大好き
(チットにもいちおう伝えておきますね!でもマンマさまの今日のほめ言葉は「9割7分」クリンのモノ🐻)
そうそう、今日のマンマブログで「卒論」のお話が出てきたので、にわかにしんぱいになってきたところだったのです
マンマさまは、かんけいない・本なんて、読んでいる場合ではありません
かだい(課題)の本をよむのです
がんばってくださいね
ホタル本のご紹介、すんごく重い2冊からはじめてしまいましたが、このあとはそんなに重いのはありませんいずれもふへん(普遍)性がある内容の本ばかりですので、何年後にお読みになられたとしても大丈夫かと思います
クリンたちビビリだから、あまりズバッと「この本つまんない」みたいなことを書けないので、せっかくご紹介しても、「なにこれ、たいして面白くないじゃない!」ってこともある気がします・・
そんなにさんこう(参考)になさらないでくださいね。。(いきなり気弱)
クリンより
そんな経験、しばらくしていないです。
まあ、私の場合は漫画の本でのことですが。
なかなかヘビーな内容なのに、読み続けられるって
すごいですね。
クリンたちも今年に入ってから「鬼滅の刃」と「弱虫ペダル」を読んでそこそこ面白かったんだけど、ドキドキとかはしなかったよ~
ただ、この本の場合、ドキドキがぜんぜん・好ましいやつじゃなくて、ハラハラ&しんぞう(心臓)キュー!なやつだから、読むとつかれちゃうかも・・
読むだけでこんなにつかれるんだから、作者の石井さんはどれほどつかれるか、おさっしします・・
クリンより🐻
ご紹介有難うございます。
なかなかに重いテーマで、くり広げられている世界も「無残」の一語につきるかんじなのですが・・
お読みになってソンはないかと存じます
作者の石井光太さんは「貧困」や社会的弱者に目を向けている方で、けっこう・それっぽい本を何冊も書いており、「令和の今の貧困」を知る上でも勉強になることを教えてくれる方だそうです
って、チットが言ってました!
クリンより