春になると、
「つくしが食べたい」と言う
おにいちゃんのために、
こった川のほとりに 行ってみました。
おにいちゃんは毎年、
杉菜になってから、
「ここには、こんなにツクシンボが生えていたのか・・」と
くやしがります
だからクリンは大いそぎで、
つくしのさいしゅに
出かけました
もうほとんどが杉菜にかわっていて、
クリンは 20本くらいしか見つけられませんでしたが、
ワンちゃんのおさんぽコースをよけて、
つみました
そしてお家へ帰ろうとした・時です。
ヤヤ?
こった川の中に しげっていた
大きな木が、なくなっています!
まあるい穴があったのを、
クリンははじめて知りました
まあるい穴のまえには、
つい3日まえまで
大きな木がはえていたのです
<ありし日の大きな木>
その木には
葉っぱがめぶいていて、
クリンは
春をかんじていました
こった川は、
たまセンターの駅からとおくなると、
桜並木が なくなり、
ちょっと
わすれられたかんじになります・・。
でも、
その分、やせい(野生)な
けしきがステキで、
川の中には、かってに草がはえてたり、
秋には、
すすきが ぼーぼーはえてたり。
そのうち、
木まではえてきて、
セキレイや カモが
あそびに来ていました(お魚がいるのです)
来月になれば、
まあるい穴の木の下には、花しょうぶが咲く、
そのことを
クリンは、近くの住人として、たのしみにしていました
でも、
木も草も何もなくなってしまいました。
これ以上 大きくなると、
水のながれを止めてしまう
そのくらいおおきな木でした。
でも・・・
コンクリートの下から かんばってはえてきて、
何年もかけて 大きくなった木が、
こんなに大きくなってから
切られるのは
かなしいです。
去年の夏に、こった川のわきに咲いた
背のたかいタチアオイが、
ある日ばっさり切られてしまった時も
クリンはショックで
ねこみました。
こった川のさくらが、
ピンクのじゅうたんになり、
秋のこうようが
色とりどりのじゅうたんになっても、
なぜか、ふくろに入れられて、
みんな
どこかへ行ってしまいます・・
そんな時、
クリンはとてもかなしい気もちになります。
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