With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

09リマスター発売から10年

2019年09月24日 | 西新宿系
もうすぐ9月が終わるからというわけじゃないけど、先日ふと気が付いたこと。

09リマスターからもう10年。
そう2009年9月9日のビートルズ公式アルバムのリマスター盤発売から既に10年が経ってしまったのだ。

当時のニュース映像やTVスポット、特番をまとめた手製ブルーレイを見てると鮮やかに当時のフィーバーぶりが蘇る。

足しげく試聴会に出かけたり、そこからUKオリ盤集めにハマったりと「090909」は自分の音楽ライフにも大きな影響を与えてくれた出来事でした(笑)。

個人的にはリスニング環境のデジタル化はあれからほとんど進まず、09リマスターを入口にオリジナル盤の鮮度感ある音にどっぷりハマり、古ぼけたジャケット、よく出来た紙ジャケを愛でると言った、いわゆる「ブツ派(しかも中途半端な(!))」な王道を歩んでいます。もうこれ以上は別に進化しなくてもいいかなと(笑)

で、久しぶりに09リマスターのステレオ盤CDを「アビーロード」から遡りながら聴いていて、
そういえば09以前に初期4作のステレオミックスってどうやって聴いてたかなと思い返し、あの盤を思い出した(笑)。

そう、ロシア製の紙ジャケットCD。

当時はUKオリジナル盤に関する知識なんてなかったから店頭で手にとった物を深く考えずに購入したんだと思う。
久しぶりに手にとってみると、これがよくできてる。


手元に残っている「With ‪The Beatles‬」
ビニールコーティング(されてはいないけれど)の雰囲気も良くでている。


裏側、コーティング(艶)処理されてない部分は経年で紙の色が茶色く変色してきていて、これまたエイジングが進みいい雰囲気が出てる(笑)。


折り返しの重なる部分は切り欠いてあり、CDサイズで貼りあわせた時の「剥がれ」を考慮した作りになっている。
このあたりの細かい処理が当時のロシアのオフィシャルリリース?、と思わせてくれるところ。


帯や、歌詞記載のロシア語解説書に、UK盤のレーベルカードが封入されているところも何だかオフィシャルっぽい作り。
2019年現在も詳細は謎のまま。


2014年発売のステレオ盤(日本製)紙ジャケットと比べてみる。


右がロシア盤、左が14年の紙ジャケ。
ロシア盤の方が画質が精細。14年のオフィシャル盤の方は黒く潰れ気味。手持ちのオリジナル盤を見てみると(MONO盤)ロシア盤に近い精密な印刷だった。


ロシア盤の折り返し部分。「Garrod & Lofthouse」のジャケット製作会社のクレジットもオリジナル通りに記載。


14年日本製紙ジャケの同じく折り返し部分。
ジャケット製作会社のクレジットはなく、代わりにじゃないけどユニバーサルの商品番号が・・・。

肝心の音質については、やや低音が薄い気もするものの各パートの分離もよく高音質。
冒頭に、レコード針を落とすボツっなんて音をあざとく付け加えていたりと遊び心も加えてある。個人的には要らないけれど(笑)。
おそらく盤起こし?、でもほとんどチリプチノイズは聞こえず綺麗にリマスタされてる。
「Till Thera Was You」では思いっきりフェイドイン処理がされていたりと苦労の跡も・・・。

09年リマスターから10年経っても色褪せない(笑)ロシア盤でした。。。

SET OF SIX / BADFINGER

2019年08月31日 | 西新宿系


お盆の頃にリリースされたBADFINGERの映像タイトル

「SET OF SIX / BADFINGER」

マンチェスターはグラナダTVのアーカイブより。
1曲、1曲の映像は既にYOU TUBEにUPされていてお馴染みだったので、てっきりその映像をまとめたものかと思いロクにインフォも読まずに購入。
R盤なので若干躊躇したけどお安かったので(笑)。



再生してみてびっくり。
まさかの超美麗映像。。。
「コレクター所有の若いジェネレーションのマスター使用」なんて次元ではなく、まさにマスター・クオリティ。
色味も鮮やかで輪郭もくっきり。


グラナダTVでこの番組のアーカイブ集リリースの予定でもあるのかな?。
その編集作業中に流出?なんて推測しても不自然じゃないほどのクオリティ。

全盛期のBADFINGERがこんなオフィシャルクオリティの画質で拝めるなんて、なんと幸せな!


「Day After Day」に始まって


「Sweet ‪Tuesday Morning‬」








「Suitcase」のすさまじいインプロビゼーションでもトムのベース捌き、ピートのソロがしっかりと目の当たりにできる。これだけの鮮明画像だと演奏にどんどん入り込んでしまう(笑)


「Take It All」でのピートのピアノ。彼が生きていれば、いつかはこんな光景を日本でも目にする事ができたのかなあ。


やや緊張気味だったピートの表情がショウが進むにつれ和らいでくる様子がたまらない。
一方ジョーイはしきりに収録を盛り上げようとしていて、キャリアのあるところを感じさせてくれる(笑)

短い映像だけど、これはBADFINGERファンは必携かも知れない。


R盤なだけにギフト盤のようなレーベルがちと寂しい。


BADFINGER - SET OF SIX: GRANADA TV MASTER 1972(DVDR)

Live at Granada Studios, Manchester, UK 3rd May 1972
(Broadcast Date: 23rd May 1972)

1. Day After Day
2. Sweet ‪Tuesday Morning‬
3. Take It All
4. Suitcase
5. Better Days
6. No Matter What
7. Johnny B. Goode (Credits)

‪Pete Ham - vocals, guitar, keyboards‬
‪Joey Molland - vocals, guitar, keyboards‬
‪Tom Evans - vocals, bass, guitar‬
Mike Gibbins - vocals, drums, percussion, keyboards

NORWEGIAN NIGHT 2004 / ‪Paul McCartney

2019年08月25日 | 西新宿系

今年の夏は梅雨が長かったせいもあるのか短い。。。。
今週なんかは、朝夕はめっきり涼しくなってきた。

昨夜は川口のスタジオでなかなか充実したバンドリハを終え、車だったから飲めなかったので、
今日は午後からデッキにチェアを出して昼ビール(笑)。

風が心地いい。やっぱりもう秋だな。

で、BGMは、挽夏の午後のひと時をフェス気分にさせてくれる(笑)ライブ・アルバム。
「04 SUMMER / NORWEGIAN NIGHT 2004 / ‪Paul McCartney‬」を聞きながら。

唐突な感もあるリリースながら、今となってはプレミアム感あるセトリが印象的な、2004年の短期ツアーの記録。


2017年、「ONE ON ONE」ツアーではアコースティック・コーナーで別アレンジで演奏された「YOU WON'T SEE ME」
この時はオリジナル・バージョンでの演奏。
エンディングがかっこよくて、当時のビートルズ・バンドでコピーしたっけ。
う~ん、懐かしい。
02年の来日からまだ日も浅く、今よりもまだまだ熱心に追いかけてた頃(笑)。
新たに取り上げられる、過去の曲だけど新たな曲たちに一喜一憂してたっけ。


今やジョージのトリビュートとして「Something」が定番なれど、このツアーでは「All Tings Must Pass」。
夏の終わりのこのタイミングにも妙にマッチする(笑)。

音質はここ数年の録音となんら遜色ない、ナチュラルな音質のオーディエンス録音。
わずらわしい周囲のオーディエンスの声をほとんど拾ってない幸運な録音で全編通して楽しめる。

もう一本プシュっといっちゃいますかね。

VALLE HOVIN STADION OSLO NORWAY June 14, 2004
DISC ONE
01. Opening DJ Performance
02. Jet
03. Got To Get You Into My Life
04. Flaming Pie
05. All My Loving
06. Let Me Roll It
07. You Won't See Me
08. She's A Woman
09. Maybe I'm Amazed
10. The Long And Winding Road
11. In Spite Of All Danger
12. Blackbird
13. We Can Work It Out
14. Here Today
15. All Things Must Pass
16. Yellow Submarine
17. I'll Follow the Sun
18. For No One
19. Calico Skies
20. I've Just Seen a Face
21. Eleanor Rigby

DISC TWO
01. Drive My Car
02. Penny Lane
03. Get Back
04. Band On The Run
05. Back In The U.S.S.R.
06. Live And Let Die
07. I've Got A Feeling
08. Improvisation
09. Lady Madonna
10. Hey Jude
11. Yesterday
12. Let It Be
13. I Saw Her Standing There
14. Helter Skelter
15. Sgt.Pepper’s Reprise - The End

THE BEATLES / THE COMPLETE GET BACK SESSIONS

2019年02月01日 | 西新宿系


驚きのプライスに惹かれて購入。

moonchildレーベルからリリースの
「THE BEATLES / THE COMPLETE GET BACK SESSIONS」
なんと83CDで5,980円!

枚数から言ってPurple Chickレーベルからネットでリリースされてた「A/B Road」をそのままプレスCD化したもの?と思われる。

それにしても驚きのプライス。
一枚あたり72円!






ダンボール箱にCDサイズのジャケ写が貼付されただけの簡素なパッケージ。


開封してびっくり。
バルクのCD-Rが入ってるのかと思った。


恐る恐るディスクを取り出してみると、きちんと盤面印刷もしてあり一安心。
それにしても「DISC 83」って凄いな。


商品と一緒に店の袋に入れられてたこの黒いスティックの使い道がすぐにわかった(笑)


おそらく…もしかしたら…多分…聞かないかもだけど(爆)データではなくブツとして持って置きたい哀しいサガなのでこれは歓迎。
同じ気持ちの輩も多いのか、レジで支払いをしてるそばからポイポイ売れてましたよ。

こんなバルク品みたいなままじゃ可哀想だからきちんとファイルに入れ替えるかな。




George Harrison / ONCE IN A LIFETIME 1991

2018年12月22日 | 西新宿系


丁度ポールが来日したころにリリースされ、その後の日本公演Bootlegリリースラッシュにやや隠れてしまった印象があるものの、久しぶりにジョージの素晴らしいライブ・アルバムが登場。

「George Harrison / ONCE IN A LIFETIME 1991 by Valkyrie Records」
1991年12月12日、計5回行われた大阪城ホールでの公演、最終日を完全収録したタイトル。



自分は何とか世代的に間に合って、当時は東京ドーム最終日12月17日だけを見る事ができた。
そう、日本だけで実現したジョージとクラプトンの「ROCK LEGENDS JAPAN TOUR」。
同じアーティストの公演を複数回観るという考えが当時の自分にはなくて、1回しか足を運ばなかったのが今となっては悔やまれるところ。
少しでも追体験しようとこの20数年(笑)、新しいタイトルが出る度に購入。もちろん全部じゃないけど。

もう出尽くした感がある中でのリリース、どれほどの音源が今回発掘されたのだろうかと期待を持って盤をプレイヤーに載せたところ・・・
結論はレーベルのインフォに偽りない、おすすめの一枚。

カセットではなくDATにて録音された音質は、最近の綺麗なオーディエンス録音にまったくひけをとらないクリアさ。
それでいて中~低域もしっかり収録されていて、91年のデジタル録音とは思えないほどアナログライクな質感。

録音ポジションについての情報がないのでわからないけれど、これはかなりステージに近い位置から録音されたものじゃないだろうか。
ジョージ含めたバンドの音がとても近い。


残響が少ない大阪城ホール(ウィキ調べ(笑))だからこそ、とかいうレベルではなく、単純にステージに近いから残響がない、という・・・。
1万人規模の会場とは思えないライブハウス感覚で全編を愉しめる。
たまに前の人?に遮られるのか音質の変化を感じられる箇所はあるも、なんのなんのそれも臨場感。自分はまったく気にならない。
当時、東京ドームのアリーナFブロックというステージから遥か後方で見てた身としては信じられない様な迫力のある音。

他のタイトルからも感じられたリラックスしたジョージの溌剌とした演奏が超高音質で楽しめます。

もしかしたらまだまだ国内にはこんな優良音源が眠っているのかも知れない。
どういう経緯でこういう音源が陽の目を見ることになったのかは知る由もないけれど
録音者から持ち込まれた音源だとすれば、長く続くレーベル、店舗なりの信頼性に拠るところが大きいんだろう。「ここに託しておけば安心」というような(笑)

‪Paul McCartney RYOGOKU KOKUGIKAN 2018 ORIGINAL IN-EAR MONITOR RECORDING‬

2018年12月22日 | 西新宿系


ポール・マッカートニー、今回のジャパン・ツアー各公演を収録したBootlegも‬
‪ほぼほぼ出揃った感のある中、西新宿より驚くべきタイトルがリリース。‬

‪「Paul McCartney RYOGOKU KOKUGIKAN 2018 ORIGINAL IN-EAR MONITOR RECORDING」‬

‪複数のイヤモニ音源で11月5日の両国国技館を完全収録したライブアルバム。‬


‪これがなんとも不思議な音。‬
‪不思議な音という表現もおかしいけれど、イヤモニ音源にありがちな、イヤモニ使用者の音だけが突出して大きいというバランスの悪さがなく、‬
‪オーディエンスの歓声も程よく入っていてオフィシャル盤のような耳触り。‬
‪とにかくポールのボーカルを中心に据えて各パートのバランスがよくて聞きやすい。‬
‪バランスの良さからなのか、イヤモニならではの音の薄っぺらさもほとんど気にならない(イヤモニ音声はそもそも鑑賞用の音声じゃないもんね)。‬

‪オーディエンス録音の音声とのマトリクスでなくイヤモニ音声のみでここまでできるとは・・・、すごいものです。‬


‪個人的には、当日自分の席に届いていた音声をうまくパッケージした、臨場感たっぷりのオーディエンス録音が好きで、それが「こちら側」の音だとすると、このイヤモニ音声のアルバムはオフィシャル側=内側の奮闘を収録して見せた「あちら側」の音とも言えるわけで・・・、‬
‪いやあ、色んな意味でやっぱり不思議な音だ。‬

PAUL McCARTNEY / FRESHEN UP TOUR NAGOYA DOME THE MOVIE

2018年12月06日 | 西新宿系


ホワイト・アルバムを楽しみつつ(これは簡単に咀嚼できるもんじゃありませんね)、もう1ヶ月が過ぎてしまった‪ポール・マッカートニー‬来日公演の、個人的アフター・パーティを楽しんでおります(笑)。まだまだ・・・。

今回無理をして行かなかった名古屋。
やっぱり平日の宿泊ありの遠征は自分にはなかなか難しかったんだよな~。。
万難を排して~なんてカッコいい言葉もあるけれど、少なからず他の誰かしらに負荷をかけることになるのでね。
それはNG。

ところが・・・名古屋、そう最終公演を終えたあとにリリースされた感傷的なポールのコメントを聞くと・・・
やっぱり無理して、人様にちょっとくらい負荷をかけても行けばよかったなあ~と軽く後悔(笑)。

特に全部行くことが目的ではないので(そんなこと言ったら90年は1回、93年は2回しか行ってないし)そこには未練はないんだけれど、
あの、アンコールの時に日の丸を持ったまま感極まったポールの表情が見たかったなあ~と。

とその後悔の念を少しでも晴らすためにゲットしたタイトル。

「PAUL McCARTNEY FRESHEN UP TOUR NAGOYA DOME THE MOVIE」

なんと5カメを駆使して名古屋公演を完全収録してみせた入魂の一枚。
同レーベルからリリースされた、去年の武道館公演DVDがクローズアップ・ショットの連発と巧みな編集で、
まるでプロショット?と思わされる恐るべき一枚だったので、今年についても大いに期待していたところ。

早速再生してみると・・・・これが期待を軽く超えてきましたねえ(笑)。
アリーナから4台、スタンドから1台、合計5台のカメラでシューティングを敢行。


特にアリーナ正面から捉えたショットが素晴らしく、それこそプロが、用意されたシートから撮影した映像?と思わされる様なもの。


あまりにも堂々と撮影されていてコンサート会場での隠密撮影という臨場感がなんとも希薄に(笑)。

手ぶれは正直あるけど許容範囲。スタビライザー付けて撮影してくれたらもっといいのに・・・なんて隠密撮りじゃさすがに無理な注文。
手持ちでここまで安定させるとは、撮影者さんの苦労がしのばれます(笑)
さらにポールの顔が白く飛ぶなんてシーンも皆無と言っていい。


こんなポールのどアップショットの連続。


Can't Buy Me Loveでのラスティとブライアンのツイン・ギターソロのシーン。
ギター・ソロや、バンド・メンバーがフューチャされる場面もきちんとおさえているところはさすが。
ここら辺は撮影チーム?も皆ファンなんだろうなあと思えて嬉しいところ。


Love Me Do!

オーディエンスの頭や手、サイリウムにバンドが遮られそうになる瞬間にスクリーン・ショットを交えて別カットに切り替わるので
ほぼストレスなくコンサート全編を楽しむことができる。


音声も別録りのオーディエンス・ソースが使われていて、アンプのボリュームを上げていくと、程よいエコー感のあるドームの臨場感がたっぷり味わえる。







このシーンが見たかった。
アンコール時、○ョードーの仕込みによる演出に思わず感極まるポール。
会場の様子もきっちりおさえてある。


続くBirthdayでのこの充実した表情がたまらない(涙)。よくおさえてくれました。


オフィシャルによる撮影が行われなかった今年の日本ツアーでは、2018年現在のポールの雄姿を、そしておいしいシーンを余すことなく残してくれたと言えるだろう。

他の日程もいっとくかな(笑)。


Paul McCartney / BACK IN THE U.S.A

2018年07月13日 | 西新宿系


先週、3日間の浜松出張。
最終日にようやく一人の時間が取れたので、車で軽くブラブラ。
観光なんてする気もなく(笑)、中古レコードショップ「アビーロード」まで。


ビートルズ系のレコードは卒倒するくらいのプライスがついているのでスルーしようと思いつつ
一応チェック。


ありましたねえ、個人的に欲しかったブツが。
「Paul McCartney / BACK IN THE U.S.A」
89年のゲット・バック・ツアー、11月23日L.A.フォーラム公演を完全収録したアナログBootleg、3枚組。

かつてLHから復刻リリースされたもので初めて聴いたタイトルだったけど、
その高音質にビックリしたものでした。
時期的にはLPからCDへのメディアの移行期につき、これほどの高音質ながら見過ごされてきたとのこと。


フロント。


CDのジャケットでは気づかなかったけど、写真の部分だけツヤあり、という凝った仕様。


バック。
同じく画像についてはツヤあり処理。


盤自体は白、赤、青のマーブル模様のカラーレコード。
赤がdisc.1、白がdisc.2、青がdisc.3。。。
それにしてもレーベルが真っ白なのでどちらがA面なのかB面なのかわかりづらい・・・


ジャケット内側、「McCartney」とデザインされたレコードを挟む(押さえる?)部分、
これを全開にすると裏面には公演場所と日時の記載が。

これだけでポスターになるほど。
カッコいいデザインのジャケットだなあ。

さらっと流し聴きしたところの感想は、やっぱりリマスタされたCDの方が音がシャキッっとクリアな印象。
でもこのアナログの中域の豊かな音像も捨てがたく、個人的にはこちらの方が好みかも。音も近い。
と言いつつ、3枚のディスクをとっかえひっかえして聞くのもおっくうなので、普段聞きにはCDかな(笑)。

Wings / Complete Wings From The Wings

2018年06月07日 | 西新宿系


ちょっと前、会社の先輩に自家製パイレート盤を作成したのをきっかけに、
あらためて「Wings From the Wings」を聴いてるこの上半期(笑)。。。


ギラギラと脂が乗り切った時期よりも、ドサ廻りしてセットリストが面白い初期や、
ちょっと疲れた感のある、いや先行きを見失っている感もある(笑)末期ウィングスが
個人的には好きなんですが、
世間的にウィングスと言えばやはりこのオーバー・アメリカ期なんでしょう。

昨年リリースされたbootlegアルバム
「The Complete Wings From The Wings」by misterclaudel

76年L.Aフォーラム公演の3日間をパッケージした怒涛の6CDセット。

初日の6月21日公演が初銀盤化されたのも画期的ながら、まずはパッケージが素晴らしい。


マットな印刷と、わかるかなこのエッジ部分の処理。
とても上質感があるというか(笑)、ブツ派の自分の所有欲を満たしてくれる仕上がり。


スリップケースの写真も、このレーベル含め既存盤がアナログ・オリジナル盤のジャケをそのまま踏襲していたのに対し
元の写真データからあらためてデザインされている。
(そんなことは絶対にないのだけれど)オフィシャルがリマスター盤出すなら
こういうリ・デザインをするんだろうな、的なシャレも効いてていい感じ。


スリップケース裏面は、時期的に正しい76年のポールが。


セットの全貌


肝心の初日6月21日の音源。
レーベルのインフォにははっきりと音質的に厳しいと記載されているけれど、これが所謂ブート耳?にとっては
さほど悪い音には聞こえない。
昔のブートレグなんてこんなものでしょう。楽曲はきちんと把握できるし会場の雰囲気も十分伝わってくる。
でも・・・まあ、確かにライブ・アルバムとして2時間じっと聞けるか!?と問われれば、相当な集中力は必要だなあと(笑)。
この録音は残されていて耳にできることが貴重。記録ですね。

2日目の6月22日音源。
こちらがまたいい音。これまで最終日ばかり聴いていたせいで、まさに見落としていた音源!。
最盛期の連続公演を時系列で聞けるというのもこれまたブートレグの醍醐味ですな。


そして安定の3日目、6月23日音源。
こちらは同レーベルからもリリースされていた、ド定番タイトル「Wings From The Wings」。
盤起こしではなく、テープソースのリマスター盤。

もともとナチュラルな「アナログらしさ」を巧く銀盤化したタイトルだったので、音量調節等により、
ライブ一本を一層ストレスなく楽しめる様にリニューアルされている。

名盤「Wings From The Wings」に初CD化の初日6月21日公演をパッケージ、リマスター拡大版といった趣のタイトルで
なんともオフィシャルっぽいリリース形態の一作!。

GEORGE HARRISON / COMPLETE LIVE HARRISON FILMS

2017年07月23日 | 西新宿系



GW前半から続くポール祭りも、極個人的に続行中。

それ以外にも先日のジョージRAH公演をはじめ気になるタイトルがチラホラと・・・。
なかなか観たり聴いたりが追いつかない・・・(笑)

「GEORGE HARRISON / COMPLETE LIVE HARRISON FILMS」by misterclaudel
残されたジョージ・ハリスンの単発ライブ、飛び入り参加ライブ、TV出演シーン等をDVD3枚に徹底的に収録して見せたもの。

ジョージの主だったビートルズ以降のライブ活動で、誰の記憶にも浮かぶのが1971年のバングラデシュ・コンサート、74年北米ツアー、そして91年の日本公演・・・。
長いキャリアにしては少ない印象なれど、この時系列でまとめられたDVDセットを見ていると、気心の知れたミュージシャンの絡んだフェス、ライブには積極的に参加していた姿が確認できる。
インフォにもある通り、長いソロ活動の中で、共演したメンバーの顔ぶれに大きな変化が見られないところに、彼の人柄とか音楽に向かいあうスタンスが垣間見れて興味深い。



今までも様々なタイトルに収録されてきたシーンが、考えられる最良の状態でまとめて収録されているのでありがたい。

有名どころでは、モンティ・パイソンの面々と絡んだ「Rutland Weekend Television」。
エンディングの皮肉たっぷりの演奏シーンだけでなく、前段階のコント(?)のシーンまでも収録。自分は初めて見た!。



海賊姿に扮したジョージは大袈裟なくらいにノリノリで(笑)、例の盗作騒動時のストレスは相当なものだったんだろうなと却って想像できるほど。
あのエンディング・シーンの吹っ切れ具合はこの流れからきてるんだなあ、と納得。



*画像は全てPC再生時の画面をキャプチャーしたもの

印象的な「Saturday Night Live」もオープニング・シーンから収録(ジョージの出演していないシーンはもちろんカット)。


このポール・サイモンの冒頭のコント(?)シーンは初めて見た。





この斜がかかった「Here Comes The Sun」の演奏シーンはいつ見ても感動的。


ドイツのTVショウ「DISCO 77」も自分は初めて見た。





思いっきりマイムな演奏シーンもすごいけど、番組が終わった瞬間に、目の前にジョージがいるにも関わらず淡々とはけていく観客達もすごい!



カール・パーキンスの特番における、リハーサル・シーンも貴重。
リンゴが自身のリハを終えて座席に戻り、ジョージと会話を交わすシーンはファンとしては心温まる名場面。


飛んでディスク3の最期のチャプター。
カール・パーキンスの葬儀での弾き語りシーン。
「Your True Love」
思いの外淡々と、往時と変わらぬ声とアコギの演奏で師を送る姿は感動的。
これがジョージの公衆の前で演奏する、最後の姿なんだなあ。貴重な記録だ…涙


ジョージがこの世を去って今年でもう16年。
DVD3枚組というボリュームながら、ライブ演奏という軸で綴られたジョージのソロ・イヤーズ・コレクション。
マニアからライトなファンまで十分に楽しめる、そしてbootlegだからできた一作。