昨日は、新宿ディスクユニオンにて開催された、ジョン・レノン・リマスター盤発売を記念した、「聴き比べ試聴会」イベントに参加してきた!。
昨年のビートルズ・リマスター発売時にも催され、超高級オーディオでオリジナルのUK盤、CD、リマスター盤、各国盤を次々に聴いていくというイベントで、その後すっかりアナログ・レコードの魅力にとりつかれたこともあり、今回も奮って参加してきた!。
用意された機材は、VPI:HR-X(アナログプレーヤー)、Shelter:Model90C(カートリッジ)、Accuphase:C-27(フォノイコライザー)、Accuphase:C-3800(プリアンプ)、A-65(パワーアンプ)、DP-800+DC-801(CDプレーヤー)、Avalon:Isis(スピーカー)と、総額1700万円超えという超絶のシステム・・・って、金額でしかそのすごさを推し量れない自分が何とも情けないけれども、まあ、そう簡単には構築できないリスニング環境ってヤツです。なんせレコード針だけで17万って・・・。どんだけ贅沢なんだよ。
まずは、ジョンが人間宣言をした「GOD」の新旧を聞き比べて今回のリマスターの傾向をザっと掴むことに。
始めに聞いたのは、旧規格盤CD。CD草創期のプレスとは言え、これだけのシステムでもって盤に記録された情報を抽出して再生すると・・・、これがかなりいい音。
「全然悪くないじゃん。」というのが正直な感想。
続いて今回のリマスター盤をかけると、旧規格盤に比べ、やや中域がふっくらとした厚みを帯びて、各楽器、ボーカルがより鮮度感のある音に・・・という印象を受けた。
今回のリマスターが昨年のビートルズ・リマスターと同じ傾向、方向性で行われたんだなあ、というのが確認できた。
続いては、(個人的にはここからの時間がとても楽しかった)、ジョンの活動を振り返るということで、ビートルズのUKオリジナル盤、CD、09リマスター盤、各国公式盤の聴き比べ。
とりわけ衝撃的だったのは、Red Parlophoneと呼ばれる7インチシング盤の「Love Me Do」。
そう、記念すべきビートルズのデビュー盤!。
ジョンのハーモニカが鳴りだした瞬間に会場中の空気が一瞬にして変わった。
何よりベースのミックスがデカイ!。
そしてそのことが演奏をよりロックでパンキッシュな印象に変えさせる。
と言うかロックン・ロールそのものだった。
これまでCDの中で聴いていた「Love Me Do」の、「こんな地味な曲がデビュー曲だったんだあ」、というのんびりとしたイメージを一変させるほど衝撃的な音だった。
デビュー盤制作にあたり、ちゃんとビートルズやジョージ・マーティン達が、我らこそが新時代のロック・バンドだ、新しいロックン・ロールを鳴らすんだ、という気概を持って進めてたんだな、というのが伝わってくるような音とでも言えばいいのか。
ポールが一人で歌うパートなんか、スピーカーのネットの裏にポールが立ってそうな臨場感でヤバかった・・・。
さすが、超高級オーディオ。
そして貴重なものを聴かせていただきました。
もう一枚、このリスニング環境で聴けて嬉しかったのは、アルバム「Please Please Me」のGold Parlophone。しかも版権会社名が、Northern Songsになる前のDick James表記、スタンパーがA面G(1)、B面R(2)という超極初期盤!(ちょっとツウぶった言い方で感じ悪いですね)。
つまりマスターテープが出来たてホヤホヤの状態でカティング~プレスされた盤ということ。
も~う、これで聴いた「I Saw Her~」は、言葉ではうまく表現できない、まさに活きのいいビートルズが飛び出してきましたよ・・・。
その他には、各国公式盤の聴き比べを。
日本盤、ドイツ盤、インド盤等・・・。同じミックスのマスターを使っているのに、カッティング技術の差によって、こうも印象の違う音になってしまうものなのか、とびっくり。
音作りの傾向にもお国柄の様なものがにじみ出ててとても興味深かった。
そしてイベントの最後は「Woman」の聴き比べを。
オリジナルのUKとUSのシングル盤。
続いて初期のCDゲフィン盤、ミレニアムのリミックスCD、そして今回のリマスター盤と聴き比べていく・・・。
始めの「GOD」と同様に、今回のリマスター盤がオリジナルのUSシングルに最も近いニュアンスの音作りということが実感できた。
今聴くと初期のゲフィン盤なんかはドンシャリが効き過ぎて、今となっては耳が疲れそう。
とは言っても、どの盤が良い、悪い、というのではなく、主催の宮永さんも仰ってたように、その時代、その時代の音を自分の耳で選択し楽しんでいければいいのかなあ、と思う。
個人的には、今回のリマスターの音が、オリジナルのミックスを鮮度感もそのままに聴かせてくれようとしているのが感じられてホっとした。これからどうなってしまうんだろうと複雑な気分にさせられたリミックス盤と違い、愛着が持てそうだ。
それと、40年以上も前に作られたにもかかわらず、いまだ衰えないポテンシャルを秘めたアナログ・レコードの素晴らしさにも今回触れることができて、今後ますます音源のアナログ化が進行してしまいそう・・・。
しかしこんなすごいシステムで聴いてしまった後で、自宅のしょぼいセット聴くというのもなんとまあ・・・。
ここらへんも課題ですね。
昨年のビートルズ・リマスター発売時にも催され、超高級オーディオでオリジナルのUK盤、CD、リマスター盤、各国盤を次々に聴いていくというイベントで、その後すっかりアナログ・レコードの魅力にとりつかれたこともあり、今回も奮って参加してきた!。
用意された機材は、VPI:HR-X(アナログプレーヤー)、Shelter:Model90C(カートリッジ)、Accuphase:C-27(フォノイコライザー)、Accuphase:C-3800(プリアンプ)、A-65(パワーアンプ)、DP-800+DC-801(CDプレーヤー)、Avalon:Isis(スピーカー)と、総額1700万円超えという超絶のシステム・・・って、金額でしかそのすごさを推し量れない自分が何とも情けないけれども、まあ、そう簡単には構築できないリスニング環境ってヤツです。なんせレコード針だけで17万って・・・。どんだけ贅沢なんだよ。
まずは、ジョンが人間宣言をした「GOD」の新旧を聞き比べて今回のリマスターの傾向をザっと掴むことに。
始めに聞いたのは、旧規格盤CD。CD草創期のプレスとは言え、これだけのシステムでもって盤に記録された情報を抽出して再生すると・・・、これがかなりいい音。
「全然悪くないじゃん。」というのが正直な感想。
続いて今回のリマスター盤をかけると、旧規格盤に比べ、やや中域がふっくらとした厚みを帯びて、各楽器、ボーカルがより鮮度感のある音に・・・という印象を受けた。
今回のリマスターが昨年のビートルズ・リマスターと同じ傾向、方向性で行われたんだなあ、というのが確認できた。
続いては、(個人的にはここからの時間がとても楽しかった)、ジョンの活動を振り返るということで、ビートルズのUKオリジナル盤、CD、09リマスター盤、各国公式盤の聴き比べ。
とりわけ衝撃的だったのは、Red Parlophoneと呼ばれる7インチシング盤の「Love Me Do」。
そう、記念すべきビートルズのデビュー盤!。
ジョンのハーモニカが鳴りだした瞬間に会場中の空気が一瞬にして変わった。
何よりベースのミックスがデカイ!。
そしてそのことが演奏をよりロックでパンキッシュな印象に変えさせる。
と言うかロックン・ロールそのものだった。
これまでCDの中で聴いていた「Love Me Do」の、「こんな地味な曲がデビュー曲だったんだあ」、というのんびりとしたイメージを一変させるほど衝撃的な音だった。
デビュー盤制作にあたり、ちゃんとビートルズやジョージ・マーティン達が、我らこそが新時代のロック・バンドだ、新しいロックン・ロールを鳴らすんだ、という気概を持って進めてたんだな、というのが伝わってくるような音とでも言えばいいのか。
ポールが一人で歌うパートなんか、スピーカーのネットの裏にポールが立ってそうな臨場感でヤバかった・・・。
さすが、超高級オーディオ。
そして貴重なものを聴かせていただきました。
もう一枚、このリスニング環境で聴けて嬉しかったのは、アルバム「Please Please Me」のGold Parlophone。しかも版権会社名が、Northern Songsになる前のDick James表記、スタンパーがA面G(1)、B面R(2)という超極初期盤!(ちょっとツウぶった言い方で感じ悪いですね)。
つまりマスターテープが出来たてホヤホヤの状態でカティング~プレスされた盤ということ。
も~う、これで聴いた「I Saw Her~」は、言葉ではうまく表現できない、まさに活きのいいビートルズが飛び出してきましたよ・・・。
その他には、各国公式盤の聴き比べを。
日本盤、ドイツ盤、インド盤等・・・。同じミックスのマスターを使っているのに、カッティング技術の差によって、こうも印象の違う音になってしまうものなのか、とびっくり。
音作りの傾向にもお国柄の様なものがにじみ出ててとても興味深かった。
そしてイベントの最後は「Woman」の聴き比べを。
オリジナルのUKとUSのシングル盤。
続いて初期のCDゲフィン盤、ミレニアムのリミックスCD、そして今回のリマスター盤と聴き比べていく・・・。
始めの「GOD」と同様に、今回のリマスター盤がオリジナルのUSシングルに最も近いニュアンスの音作りということが実感できた。
今聴くと初期のゲフィン盤なんかはドンシャリが効き過ぎて、今となっては耳が疲れそう。
とは言っても、どの盤が良い、悪い、というのではなく、主催の宮永さんも仰ってたように、その時代、その時代の音を自分の耳で選択し楽しんでいければいいのかなあ、と思う。
個人的には、今回のリマスターの音が、オリジナルのミックスを鮮度感もそのままに聴かせてくれようとしているのが感じられてホっとした。これからどうなってしまうんだろうと複雑な気分にさせられたリミックス盤と違い、愛着が持てそうだ。
それと、40年以上も前に作られたにもかかわらず、いまだ衰えないポテンシャルを秘めたアナログ・レコードの素晴らしさにも今回触れることができて、今後ますます音源のアナログ化が進行してしまいそう・・・。
しかしこんなすごいシステムで聴いてしまった後で、自宅のしょぼいセット聴くというのもなんとまあ・・・。
ここらへんも課題ですね。