日曜日、帰省土産の牡蠣を持って
ワイン会に参加してきました~。
国際ブドウ品種の飲み比べ、第2回目。
回が始まる前に、気になっていたことを聞いてみました。
「時々雑巾臭いワインがあるのはどうしてでしょう?」と(笑)
可能性として考えられるのは、
コルクを洗浄する洗剤の臭いが移ってしまうのが
千本に1本くらいあるそうです。
何とか、っておっしゃってたんですけど、
忘れました
誰か教えてください。
もしくは、温度による劣化。
安物ばかり臭いから、劣化とみた。
さて、今回のラインナップは以下の通り。
白:リースリング・ゲヴェルツトラミネール
赤:カリニャン・シラー・グルナッシュ
基本的にイタリアワインで飲み比べる会なのですが、
今回のカリニャンとグルナッシュはフランスワインです。
では、リースリングからスタート。
今回は自分で撮ってきた画像と、
ネットから拝借してきた画像の混在となります(笑)
「Falkenstein」Riesling 2007
チロル地方にあるワイナリーだそうです。
リースリングの特徴は「鉱物香」だそうで、
これを押さえると、リースリングと見分けが付きやすいのだとか。
飲む前の香りより、飲んだ後、鼻から抜ける香りが
確かに石っぽいというか、そんな香りがしました。
でもほのかに甘味と酸味があって、キリッとした味。
アカシアの大樽で寝かせているけれど、
か~なりの大樽なので、ワインの味に樽の要素はあまり出ないようです。
ここで酸味についてのお話が。
日本人は「酸味」と聞くと、条件反射的に拒絶反応を示す人が多く、
お店で味の紹介をする時に「酸味」という言葉は
使わないようにしているそうです。
こちらのリースリングも、確かに酸味はあるけれど、
でも別に「酸っぱい」わけではなく、
キレのある味になるには「酸味」がとても大事なのだとか。
更に、酸がしっかりあるワインは、
白でも20年くらい保存可能なのだそう。
「酸味」という言葉に対するイメージを
変えた方が良いのかな、と思いました。
ま、安物ワインが「酸味がある」場合は、
本当に酸っぱいんですけど
(右の写真が今回いただいたボトルエチケットかも・・・)
「ERSTE&NEUE」PUNTAY 2006
ゲヴェルツトラミネール、というブドウ品種の名前は
初めて聞きました。
もろ、ドイツ語な名前ですが、
ドイツ以外でも栽培されています。
「トラミネール」という名前は、
イタリアの地名に由来しているそうですし。
先ほどのワインに比べて、ややピンクがかった濃い黄色。
そして匂ってビックリ!飲んでビックリ!
まさしくライチの香り&味なんです。
マスカットとかパッションフルーツとか…
でも、ライチがビンゴ!
かといって甘ったるいわけではもちろんなくて、
もんのすごくフルーティー。
これはビックリなお味でした。
美味しい
かなり個性的なお味なので、食事に合わせるよりも、
デザート感覚でワインだけいただくのに良いかも。
それとか、一通り食事をした後、
舌をリセットするのにも良いかな~、などと。
そして1人で1本はいらない気がします。
グラスに2杯くらいで「もうちょっと飲みたいな」
くらいで止めておくのが良いのではないでしょーか。
今回いただいた中で、一番お値段が良いものでしたが、
これはちょっと欲しいかも、なお味でしたね~。
Mas Gabinele Carignan 2005
カリニャンはNew World系以外では
補助ブドウ的な扱われ方が多いのですが、
こちらは珍しくフランスでカリニャン100%で作られたもの。
酸味のある香り。
ボジョレっぽい香り。
ですが、味はしっかり濃度があって、
ほのか~にチェリーのような香りがするような。。。
あまりクセが無いので、食事に合わせやすいお味。
ちょっと冷やして、バーベキューの時なんかもいいかも、
という話も出てなるほど、と。
講師の山本さんに「飲んだ感想はいかがですか?」と聞かれ、
「2度は買わないかも」とペロッと言ってしまい、
あ、暴言だった
と。
いえ、十分美味しいんですよ。
ただ、自分でお金を出して買うなら、
違うものがいいかなーと。
河原でピクニックの時とかに良いと思います。
夏場に冷やして、とか。
ちなみにこちら、樹齢30年以上の古木(Vieilles Vignes)から
取れたブドウを使っているそうです。
「古木=つける実が少ない=凝縮された味になる」
ので、重宝されているそうです。
「Villa Pillo」Syrah 2005
シラーです。
シラーはブドウの粒が大きくて、
破裂することが多いので、結構扱い辛いそうです。
でも粒が大きい=量が取れる、ので人気のブドウ品種らしい。
色はかなり濃い目で、ほのかに肉っぽい香りがします。
「雨に濡れた犬の臭い」と表現したりもするそうです(笑)
鹿とかラムとか、臭みのある肉料理に合います。
それほどスパイスっぽさは感じませんでしたかねー。
最後です。
す、すみませんっ
こんな画像しか見つけられませんでした。
しかも、商品がこれで合っているかどうか…(爆)
イメージってことで…
Mas Gabinele 2000 Vendanges Tardives
グルナッシュのVin doux naturelです。
天然甘口ワイン、です。
発酵中にアルコールを添加するため、
ぶどう本来の甘味が残って甘口に仕上がるワイン。
「Vendanges Tardives」は「遅摘みのブドウ」のこと。
つまりはブドウの糖度が高い、ということです。
甘いワインではありますが、
グルナッシュ特有の土臭い臭いはしっかり残っています。
そしてスッキリした上品な甘さで美味。
スルッと飲めてしまうお味ですね。
でもアルコール度数は18%と、少し高め。
「女性を酔わせたい時に…
でも最近は女性の方が強かったりするからな…」
というボヤき(?)に爆笑。
たしかにぃ~
さて、本日のラインナップは以上。
で、最後に恒例のブラインドを。
「前回のブドウ品種も含めて、ブドウは何でしょう?」と、
ラベルを隠して持っていらっしゃったのはコチラのワインでした。
Duemani 2004
香りにほのかにハムっぽさを感じて、
シラーかな?でも味はカベルネっぽいかな?でも…
と悩んでいたのですが、正解はカベルネ・フランでした。
ちょっとフェイントじゃん?な出題でした(笑)
でも、
前回いただいたPaleoとは味わいが全然違っていて
(違った気がする…)面白かったです。
お値段は同じですが、個人的にはPaleoの方が好きです。
今回、目からウロコだった情報は、
ヨーロッパのブドウ畑は灌漑用水が禁止されている、ということ。
(アメリカはOKだそうです)
どういうことかというと、水分量が全て天気次第、ということです。
雨が少なかったから水をやろう、とかできないから、
ブドウの出来もお天道様次第、と。
だからヴィンテージについてうるさく言われるんですね。
なるほど!!
でも、ハズレ年だからといって必ずしも悪いことばかりではなくて、
本来なら高級ワインを造るために作っていたブドウを、
1ランク下のワイン用に使ったりするから、
安くて美味しいワインができたり、
高級すぎて10年は寝かせないと美味しくならないものが、
もっと早くに美味しくいただけるようになったりするそうです。
なるほどなるほど。
あと、ヨーロッパの国境は最近決まったものだし、
ワインについては「国」よりも「土地」の括りで
理解した方がしっくりくる、というお話にも納得。
今回も短時間で色々お勉強になりました。
フランクな雰囲気だから、気軽に質問できるのも良いですね~。
「雑巾臭い」とか平気で言えちゃうし(笑)
来月も是非参加したいでーす
…続く。
……え?!