昨日はイタリアから来日中の、ワイン生産者
ルカ・トマジーニ氏を囲んでの試飲会に行ってきました~。
しかも、恵比寿~東中野とハシゴして(笑)
Sangervasioという蔵のオーナーの方です。
恵比寿に着くと、いつものワイン会の講師の山本さんをはじめ、
お店の系列店舗のスタッフさんが複数いらっしゃって、
いつもとはちょっと違った雰囲気。
1本目の白をいただきながら、ゲストの到着を待ちます。
Sangervasio Bianco 2007
セパージュはVermentino65%、Chardonay15%、Sauvignon5%。
甘い華やかな香り、早春のよう。
味もサッパリとした酸味と甘味で、食事に合わせやすいお味。
飽きずに飲める味ですね~。
ちなみに本日持参した持込おつまみは、
明太子のスモーク・・・みたいな。
明太子を皮ごと干して、ジャーキーっぽくしたもの。
伊勢丹で試食販売していて、食べたら美味い!と(笑)
で、もちろん本日も好評をいただきました。
いぇい(自画自賛
)
そうこうするうちに、ゲストが登場。
40代後半くらい?の、ジョージ・クルーニ似の方でした。
日本語ぺらぺらのイタリア人女性の方もいらっしゃって、
イタリア語で色々語ってくださいました。
サンジェルヴァジオは94年にできた若い蔵なのですが、
年々評価の高まっている蔵なのだそう。
また、暑いトスカーナで美味しい白ワインを作っている、
唯一の蔵なのだとか。
徹底して無農薬にこだわっているのが特徴で、
土に住む微生物を育てるのに、畑に豆を撒いて
花が咲いたところで刈り取って、根などを土に混ぜる、という
とっても手間のかかる方法で土を育てているそうです。
昔はブドウの木は20~25年が寿命で、
そこまで育った木は刈り取って
植え替えるのが普通だったのだそうですが、
最近は100年は持たないとダメ、という考え方に変わっているそう。
「僕は死んでもブドウは残る」とおっしゃっていたのが印象的でした。
無農薬にこだわっていても、
亜硫酸(酸化防止剤)だけは絶対に使わないとダメ、
でも、ルカ本人が非常に敏感な体質で、
亜硫酸が多いワインを飲むとすぐに頭が痛くなってしまうのだそう。
なので、酸のしっかりしたブドウを作り、
亜硫酸は最低限の量しか入れないようにしているそうです。
美味しいものは体に良いのですね。
ちなみに、来日中に日本のワインを飲んだところ、
即、頭が痛くなったそうです
Sangervasio Chardonay 2005
シャルドネ100%です。
さっきとは全く異なる香り&味わい。
少し潮を感じる香り。
口当たりは軽いのだけど、ふわっと花のような香りが広がります。
山本さんに「2本飲み比べてどうですか?」と聞かれ、
「シャルドネは、お花のたくさんある初日の劇場のロビーの香りがする」
と、ふつーに答えてしまいました
だって、そう感じたんだもん。
しっかりした味わいなので、じっくり飲むのに良いかもですね。
ちなみに、東中野では2006年のヴィンテージをいただいたのですが、
こちらはそれほどお花な感じはしませんでした。
Sangervasio Rosso 2005
Sangiovese70%、Merlot20%、Cabernet Sauvignon10%。
甘い優しい香り。
程よい酸味で飲みやすく、食事に合わせやすいですね。
・・・このボトルだけとってもメモが少ないのだけど、なんで?
あ、ここでルカが「セパージュは何だと思う?」と
クイズっぽく質問してくれたのですが、
配布資料にしっかり書いてあったので
「書いてある・・・」と答えてしまいましたとさ(笑)
A Sirio 2003
確か2003年だったと思うのですが・・・。
これとI Renaiを作るために、畑で一番いいブドウを使うそうです。
Sirioとはルカのおじい様のお名前で、
「おじい様に捧げる」ワインなのだそう。
Sirioは星の名前でもあり(日本で言うシリウス)、
「星になったおじいさんに捧げる」という、
とってもステキな名前のワイン。
Sangiovese95%、Cabernet Sauvignon5%。
メルローのような重い香り。
どっしりとした味の中に、軽いほのかな酸味とタンニン。
これは、美味い
サンジョヴェーセでこういう味になるのか~、と。
即売会でも大人気だそうです。
そしてカベルネが5%入っているのは、
色々試した結果、このブレンドが一番好きだったから、と。
なるほど~。
I Renai 2003
こちらはMerlot100%。
なんだけどそれほど重くないんですね~。
A Sirioと似た重い香り&味で、
後味に少し蜜を感じます。
そしてバランス良く酸味もあって、飲みやすいです。
美味しいワインはどんどん飲みたくなるもの、というポリシーで、
重いどっしりしたワインではなく、
バランスの良いワイン造りを目指している、という説明に納得。
個人的にはどっしり重いメルローも好きなのだけど。
Vinsanto Recinaio
サンジェルヴァジオの名前を最初に有名にしたドルチェワイン。
‘VinsantoでVinsantoを飲む’と、盛り上がる一堂(笑)
Trebbiano80%、San Colombano20%。
どちらも白ブドウだそうですが、ワインの色は褐色がかっています。
紹興酒とかお醤油のような香り。
甘いだけじゃなくて、何とも複雑な味わい。
面白い。
こちらは、陰干ししたブドウを、112L入る専用バリックに
少し余裕を持って90L入れ、屋根裏で6年寝かせるそうです。
そして6年後には40Lくらいにまでワインが減っているのだとか。
そうしてできたのがこのワインなのですねぇ。
試飲会は以上。
本日はおつまみ以外にもう一つ差し入れを持参してまして。
外国人の方へのお土産といえば、「漢字入りTシャツ」じゃん?と(笑)
数日前、上野に仕入れに行ってきました。
お店のおっちゃんに
「会ったことない外人さんへのプレゼント」
「ワインを造っているイタリア人で、多分そんなに若くはない。」と、
滅茶苦茶な相談をし、
「ヨーロッパの人はピッタリ着るのを好むからサイズはMで大丈夫。」
「ヨーロッパの人はおちゃらけた意味の漢字はダメ。」
「漢字をデザインとして見るから、
人気があるのは粋、夢、風あたりかな。」
と、おっちゃんも負けずにアドバイスしてくれて、
それに従って「夢」Tシャツを買ってきました。
とても喜んでくださっていた・・・と思います
ま、Tシャツならパジャマにだってなるしね~。
最後にお店の前で全員で記念撮影をして、
恵比寿での試飲会は終了~。
そのまま流れで東中野に移動してしまいました(笑)
長くなるので、続きます。