実家から戻ってきて、せっせと荷物を片付けて、
洗濯して掃除して、目の下のクマが気になりながらも
ワイン会@恵比寿に参加してきました(笑)
今回のテーマはスペイン。
恵比寿のお店ではイタリアワインのみの取り扱いなので、
やまもと酒店さんの持ち込みによる講習会となりました。
スペインワインというと、安くてそれなりに美味しい、
のイメージがありますが、
最近「少し高級化していこう」という流れがあるそうです。
なので、もしかすると味と一緒に値段も上がるかも?と。
安いワイン、デイリーには欠かせないんだけどなぁ~。
まずは白ワインからスタート。
Santiago Ruiz 2007(Bodegas Lan)
スペインの北西に位置する、リアス・バイシャスにある蔵、
Bodegas Lanの白ワインです。
スペインで一番有名な白といえば、これなのだそう。
セパージュはAlbarino70% Loureiro20% Treixadura10% です。
香りはとってもフルーティーで華やかで、ミネラリーな感じも。
グレープフルーツにお砂糖をかけたような香り。
飲んでみると、酸っぱい。
レモン代わりに魚介なんかと合わせて飲むそうで、
それも納得の酸味。
柑橘系ですね。
でも、ワイン会最後にもう一度いただいた時は、
最初ほど酸っぱい!とは感じず、
どうしてでしょう?と聞くと、
舌が慣れてないと酸味を強く感じる、とのこと。
スッキリした味わいで、これからの季節、
キリッと冷やして飲むのに良いですね~。
お料理のジャマもしなさそうですし。
手書きの地図の載ったエチケットが印象的ですが、
これは蔵元のお嬢さんが、
結婚式の案内のために書いた地図を元にしているそうです。
どおりで落書きっぽい、味のあるイラストなのですね(笑)
ODYSSEUS Garnacha Blanca 2006(Vinedos Ithaca)
スペイン北部の真ん中辺りにある、高級ワインの産地として知られる
Ribera del DueroにあるVinedos Ithacaの白ワイン。
セパージュはGarnacha Blanca100%です。
赤用のグルナッシュ(ガルナッチャ)は有名ですが、
それの白ブドウを作るのはスペインくらいかも、とのこと。
西洋梨のような甘い優しい香りで、ほのかに樽が感じられます。
1本目に比べると濃度が濃く、ほのかな甘味と酸味で、
複雑なんだけど優しいお味。
こちらは逆に少し温度高めの方が、複雑な味わいを楽しめる感じ。
これ、好きです。
どうやらお料理に合わせにくいお酒の味が好きらしい、
ということに最近気づきました
味の濃いぃビールとか、ね。
ちなみにこちらが、
本日のラインナップの中で一番お値段が良かったです。
Lan Crianza 2004(Bodegas Lan)
赤ワイン1本目です。
セパージュはTempranillo85% Garnacha10% Mazuelo5% でいいのかな?
蔵元のHPを見るとTempranillo100%となっていますが、
ヴィンテージによってセパージュは異なりますのでね。
色は枯れたようなくすんだブドウ色。
重くお肉っぽい香り。生肉みたいな・・・?
その中にほのかに甘さも感じます。
が、飲んでみると香りから想像されるよりも、全然軽い飲み口。
木の根のような感じがしつつ、少~し甘味もあります。
アフターには酸味がちょっと残るかな。
モルトの時は「フィニッシュ」と言いますが、
ワインは「アフター」なのですね。
こちらは昔ながらの製造法でワインを造っていて、
スペインワインといえばこういう味、という
とってもスタンダードな味なのだそうです。
アメリカンオーク樽を使っているのがスペインの特徴でもあるそう。
ほのかな甘味はそこからくるのでしょうか。。。
Vivir,Vivir 2006(Bodegas Conde)
可愛い名前&エチケットのワインですね。
Vivirって‘生きる’かなぁ?
推測なのでアテになりません
セパージュはTempranillo100%。
こちら、何とも言えないこもったような、
クセのある香りがします。
この香りはあまり好きではないです
でも飲んでみるとサラッとした味わいで、
木苺のような可愛さもあり。
アフターもスッキリしているし、
あまり香りを嗅がないようにすれば
スルッと1本飲めてしまいそうです。
お値段も2千円弱でお手頃だし、
酒飲み的にはアリですね~(笑)
このヘンな香りはどこからくるのでしょう?と聞くと、
この蔵はまだ若い蔵なので、樽も若いのかな~?とのこと。
元々、買い付けたブドウでワインを作っていたワイナリーだったのが、
ワインの人気が上がると共に、
自分たちでブドウ造りを始めたのだそうです。
あ、Bodegas Condeは元々あって、買収されたのですね。
ちなみに、最初の3年のブドウは使わないのが普通なのだそう。
Los 800 2004 (Bodegas Los)
スペイン北東部のPrioratoにある蔵で、
Prioratoというと高級ワインで有名なのだそう。
でもこちらのワインはお手頃価格で、
この産地では珍しいとのことでした。
セパージュはGrenache50% Carignan30%
Caberbet Sauvignon10% Syrah10%で、
生産者があちこちを修行して回ってから立ち上げた蔵なので、
フランスのローヌ地方の影響が強いのでは?
というセパージュになっています。
濃い色合いで、重い中にも少し酸味のある香り。
アルコール臭も少し感じます。
酸味とタンニンのバランスが良く、
アフターも軽めで飲みやすいお味。
少し煮詰めたような味と香りが特徴的。
赤ワインはどれもそれほど重くなく、へぇ~という感じでした。
ワイン講習会的には、スペインワインは
「ブドウがよく焼けている香り」が特徴とされるそうです。
なるほど。
最後は恒例のブラインドワイン。
山本さんがわざわざボトルに新聞紙を巻いて、
手持ちで持っていらっしゃいました。
(スタッフさんにもバレないように)
今回は産地はどれでしょう?というのが問題。
枯れた色合いは赤ワイン1本目とよく似てます。
重い香りで、酸味のバランスの良いお味。
少し濃度は濃い感じがします。
ファーストインプレッションでリオハだったので、
そう答えたのですが、正解でした♪
Bodegas Rioja Santiago Crianza 2001
セパージュはTempranillo100%。
ヴィンテージ&値段の違いが濃度の違いになっているのでしょうか。
会の最後に、温度管理の話になり。
輸入方法としては、定温コンテナとリーファーコンテナの2種類があり、
リーファーの方が断然コストがかかるそうです。
でも、‘リーファーコンテナ使用’と書いてあっても、
きちんと冷蔵機能を使ってなかったりするのもあるのだとか・・・。
えええ~
あと、ワイン業界で有名な人の中には、
「暖かい方がワインが早く熟成する」というポリシーを持っていて、
わざわざ暖房を付けて保存しているところもあるそうで。
お土産にワインを買っても、今は手荷物で持ち込めないので
荷物室での低温劣化を指摘する人もいたりとか、
厳密に完璧に保管されたワインなんて、
ワイナリーでしか飲めないんじゃん、って話ですねー(笑)
ま、それなりに気を遣っているショップで購入したものを、
気楽に楽しむのが一番かも。
暑くなってきたらドイツワインをやって、
フランスも一度はやらなきゃだし、
ハイレンジのものの飲み比べとか、
ヴィンテージの飲み比べもいいよね~、と
今後も楽しみなワイン会なのでした