厳選して行ったもう一つは、曽世さんの語りと、石飛さんの歌、の回。
今度はあの小さい丸椅子か・・・と覚悟して行ったら、
丸椅子ではありましたが、端っこだったんです。
バーカウンターのすぐ横。
椅子をズラせばスペースを十分確保できるし、
カウンターにも寄りかかれるし、楽チン!
ありがとうございます!!!
行く前は何となーく、曽世さんが落語をやって、石飛さんが歌うんでしょ?と思っていたのですが。
まず、石飛さんの「月の砂漠」から始まり。
歌い終わったら曽世さんが軽妙なトークを始めるのか・・・と思いきや
どうやら銀座のクラブという設定でのお芝居が始まります。
マリエさん、最後に1曲一緒に歌ってください!と、
「銀恋」を2人でデュエットw
そして帰宅すると、家政婦の三田さんと、小林専務が登場。
どちらも聞き覚えのある名前・・・そうか、カフェ落語のあれか、と。
古典落語を現代版にアレンジしたあれですね。
大財閥の跡取り息子の正太郎は、父の命令で行ったボイストレーニングで
講師のマリエと出会います。
その後マリエは辞めてしまい、もう二度と会えないのかな・・・と思っていたところ
父に連れられていった銀座のクラブで、マリエと再会。
連日のように通い詰めて、散財してしまいます。
さすがにまずい、と考えた父と専務。
正太郎を3ヶ月、蓼科の別荘に軟禁することにします。
スマホもネットもテレビも禁止。
DVDか本のみ。
もちろん外出も禁止。
3ヶ月の滞在を終えて、すっかり性根を入れ替えた正太郎。
2台持っているスマホのうち、1台はマリエとの専用スマホだったのですが、
2か月ほどLINEと着信がじゃんじゃん来ていたけど
この1ヶ月はパッタリです、と渡されます。
「あんな女に入れあげてたなんてね!」と、正太郎。
「あ、そういえばちょっと先に茅野駅あるよね?
そこから鈍行でのんびり電車の旅を楽しみたいから降ろして」と
車を降りた正太郎は、特急に飛び乗り、銀座へ向かいます。
その日はマリエの誕生日。
駅前で急ぎケーキを買ってお店に向かった正太郎に、
クラブのママは、マリエが死んでしまったことを告げる・・・
こんなようなお話。
まさか人情噺をやると思ってなくて、
そうきたかー!!!と。
マリエのために正太郎が買ったピアノを、
調律しにきた調律師を石飛さんが演じで、
さながら二人芝居を見ているかのようなクオリティ。
泣き崩れる正太郎と、冷静にマリエの様子を話すママ。
感情の振れ幅の大きい役を瞬時に演じ分けて、
すごいな、と。
静かに感動しちゃいました。
この作品の元ネタは、上方では「たちぎれ線香」
江戸では「たちきり」というお噺で、
その昔、恵比寿ガーデンプレイスでやった「Tango Moderna」 で
さわりをやったんだとか。
覚えないなぁ・・・観に行ってないのかなぁ・・・と確認したところ、
どうやら遅い夏休みを取っているタイミングだった模様。
そうか、それで覚えがないのね。
じゃあいいやw
石飛さんがミュージカルなどから曲を選んできて、
曽世さんが元ネタを膨らませて作ったそうです。
ほんと、一つのお芝居を見せてもらったような満足感がありました。
で、曽世さんも歌うんですけどね。
元々あまりお上手ではなかったのですよ
でも、多分、ボイトレとか行ってらっしゃいますかね?
音程はちょっとまだアレですが、発声が随分良くなってまして。
もうひと踏ん張りなんじゃないか?などと
中でも「Aimez」という曲がなかなかの難曲だったのですが
「エーメ」と歌うので、何じゃ?と。
しばらく考えて「Aimer」か・・・でもそれじゃ原型だから意味がないな・・・
あ、「Aimez(愛してください)」か?!と。
動詞の活用、どうだったっけ・・・と、余計なことが頭をぐるぐるw
辞書調べましたが「Aimé(愛する人・やや古語)」なんてのも ありますね。
こっちかな・・・。
なんか話が逸れちゃいましたが、
秋の夜長に、グッとくるものを見せていただきました。
こういうイベント、定期的にやって欲しいですね