大人の夏休み終わりかけの時期に公開された映画が、
どうも気になってまして。
働き始め直後はすっかり忘れてましたが、
そういえば!と。
調べてみると、もうすぐ上映が終わりそうな感じ。
で、映画の日に滑り込みで観に行ってきました。
「君の名前で僕を呼んで」
なんか、キレイじゃないですか~。
で、気になってたんです(´ψψ`)
場所的には新宿の映画館の方が行きやすいのですが、
仕事終わりに行けるのが20時45分スタートとかなんです。
終わるの、23時じゃん?
それは、ちょっと・・・と。
で、Bunkamuraなら19時20分スタートだったので、
定時で上がって、大急ぎで向かいました。
Bunkamuraって、コクーンもオーチャードもミュージアムも行ったことあるけど、
ル・シネマだけはない、という
映画館なんてどこにあったっけ・・・?と思ったら、
6Fにあるんですねー。
いや、あるのは知ってたんですけどねw
当日券は残り5席で、最前列しか空いてませんがよろしいですか?と。
ここまできたらもう何でもいいので、端から3つめのお席にしました。
座って見ると、スクリーン近っ!!
本編始まる時にスクリーン下がったりしないかなーと、少しだけ期待してみたのですが、
動くことはありませんでした・・・
姿勢良く座ってると、首と目が疲れるなんてものじゃないので、
ずりずりと寝るように浅く座って、背もたれに頭を乗せて見ました。
「イタリア北部のどこか」を舞台にした作品。
のどかな片田舎で暮らす17歳の、エリオ。
父は大学教授で、毎年夏の間だけ受け入れるインターンとして
アメリカからオリヴァーがやってきます。
寝食を共にするうち、次第に惹かれあうエリオとオリヴァー。
やがて互いの想いを知り、激しく恋に落ちますが、
夏の終わりと共に、オリヴァーとの別れが・・・
エリオ役のティモシー・シャラメは、線が細くて
繊細で揺れ動く思春期の青年、という感じ。
対するオリヴァー役のアーミー・ハマーは、理知的で大人な男性。
カッコいい(´ψψ`)
で、ストーリーがストーリーなだけに、なかなか生々しいのですが、
映像で直接的に見せるわけではなく、
想像力を掻き立てる絵になっています。
時々ピンボケした映像もあったりして、なんかこう・・・
つかみどころがないというか。
不安定な感じというか。
そんな印象を受けました。
そしてこの作品、出てくる人がみんないい人なんですよね。
両親は、息子のオリヴァーに対するを想いを知っているのですが、
咎めることなど全くなく。
オリヴァーと別れて涙するエリオに、父は「その気持ちを忘れるな」と語りかけます。
「人は年と共に感情がすり減って、相手に与えるものがなくなっていく」
みたいなセリフがあったのですが、分かるわーーー、と
鈍感になった方が、楽ですからね・・・。
エリオに恋をして、付き合っていると思っていたのに
冷たくされて涙するマルシアも、
「一生友達よ」と、手を差し出すし。
どんだけいい子なんだ!などと。
エリオは作曲や編曲をしているということもあって、
劇中で使用される音楽がとても良かったです。
クラシック風の曲から、山海塾風の曲まであって、
映像も、青い空と緑の木々、川のせせらぎにどこか懐かしい雰囲気の街並み…と、
とてもキレイで癒されました。
惜しむらくは、最前列・・・
やっぱりどうやっても首は痛いし、目も疲れます
イタリアを舞台にしていますが、オリヴァーはアメリカ人だし、
基本は英語で、時々イタリア語とフランス語と、ちょっとだけドイツ語が出てきました。
マルシアと話す時は、フランス語なんです。
サラリと多言語を操るエリオ、ステキです。
割と簡易なセリフが多いので、聞き取りやすかったです。
台本あったら、語学の勉強になりそうだなー、なんて。
Bunkamuraは事前に座席予約できるようなので、
今度観に行く時は、事前に予約しよう、と硬く心に誓いました