(原題:Days of Thunder )90年作品。監督がトニー・スコット、主演がトム・クルーズ、といえば「トップガン」を思いだすが、この「デイズ・オブ・サンダー」はそのコンビの2作目である。題材がストックカー・レースであることから、「トップガン」のジェット戦闘機の空中戦がカーレースに変わっただけの映画ではないか、と誰でも一瞬思う。しかし、よく考えてみたら、いくら能天気のトニー・スコット監督でも、飛行機がクルマに変わっただけ、などという単純なドラマは作るわけがない、もうちょっとワザを見せて、違ったアプローチでいくはずだ、と思い直す。・・・・だが、この監督の能天気はハンパなものじゃなかった。彼は見事にここに「トップガンのカーレース版」を作りあげてしまった。
トム・クルーズ演じる一匹狼のカーレーサーが、どんどんのし上がっていって、最後にはデイトナ500マイル・レースで活躍する。もちろんその過程には、ライバルとの葛藤もあり、保護者みたいなベテランのレース関係者もいる。さらにはロマンスもある、といったぐあいで、何から何まで「トップガン」の二番煎じ。もう、脱帽ものだ。
主人公の過去がどうの、レースの哲学がどうの、といった難しいことはいっさい言いっこなし。いかにしてカッコイイ映像を撮るか、ということに全力をそそいでいる。それが効を奏して、レースの場面はすっごい迫力だ。加えてサウンド・デザインも上手くいっており、これは絶対テレビ画面で見てはいけない映画だ。観たあとはみごとに何も残らないシャシンで、私としては当時としてはタカ派路線が鼻についた「トップガン」より、こっちの方が好きだ。
トム・クルーズ演じる一匹狼のカーレーサーが、どんどんのし上がっていって、最後にはデイトナ500マイル・レースで活躍する。もちろんその過程には、ライバルとの葛藤もあり、保護者みたいなベテランのレース関係者もいる。さらにはロマンスもある、といったぐあいで、何から何まで「トップガン」の二番煎じ。もう、脱帽ものだ。
主人公の過去がどうの、レースの哲学がどうの、といった難しいことはいっさい言いっこなし。いかにしてカッコイイ映像を撮るか、ということに全力をそそいでいる。それが効を奏して、レースの場面はすっごい迫力だ。加えてサウンド・デザインも上手くいっており、これは絶対テレビ画面で見てはいけない映画だ。観たあとはみごとに何も残らないシャシンで、私としては当時としてはタカ派路線が鼻についた「トップガン」より、こっちの方が好きだ。
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