
(原題:Fantastic Four Rise of the Silver Surfer)結局“ジェシカ・アルバって可愛いね”という感想しか言えない(笑)。基本的には「トランスフォーマー」と同じく、お子様向けのシャシンだ。大人がマジメに鑑賞しようとするとバカを見る。
今回の(当初の)敵はシルバーサーファーと呼ばれる宇宙人だが、こいつが意味もなく人型であるのは御愛敬として、どういう能力を持っているのかよく分からないのには参った・・・・いや、実際にはその能力は披露されてはいるのだが、初めから計画通りに地面にクレーターを空けまくることに専念すればいいものを、こいつに触れた主人公達が“能力が入れ替わる能力(?)”を身につけたり、前作の敵役であるビクターの“皮膚金属化”を一発で治したりと、何やら能力を発揮するベクトルに筋が通っていない。
実はシルバーサーファーのバックには、惑星のエネルギーを食い尽くす得体の知れないシロモノが控えているのだが、終盤こいつが地球に迫ってきた際のシルバーサーファーの行動にはクエスチョンマークが百個ばかり付いてしまう。
本作には昔の我が国の「ウルトラシリーズ」の何とか警備隊が使っていた乗り物と似ている4人専用の飛行用メカが登場して画面を賑わせるが、そういえばファンタスティック・フォーの運営主体はいったい何なのだろうか。劇中で米軍と対立している場面があるから、国家組織のひとつではないようだ。ならば民間団体なのだろうか。それにしてはやっていることが派手で法律違反も日常茶飯事ではないように思える。
そして最大の謎は資金の調達先だ。どっかの大財閥かヘッジファンドでも後ろに控えているのだろうか。そして、あれだけのメカ類を駆使していながら、4人以外のスタッフは出てこない。機器のメンテナンスには多数の人員を必要とするはずだが、それらの影も形もない。実に不思議である・・・・といった突っ込みを入れながら観ていないと、途中で眠ってしまうほど演出が平板。
ラストにはハリウッド名物“えせ日本(えせアジア?)”も出てきて脱力するしかない。ここまでやるなら、日本語タイトルもアニメ版の日本放映時の「宇宙忍者ゴームズ」にすれば良かったのではないかと思う今日この頃である(爆)。