元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

性分

2007-02-13 22:11:24 | 健康
「妻を歯医者に連れて行かなければならないので、10分早く終わってください。」
と、パーソナルトレーニングのKさん(83歳)。
奥様は 認知症であり、脊椎小脳変性症という難病もお持ちで、Kさんは 身の回りのお世話をされています。
「カワイイといや~、カワイイんですよ…病院の先生からは 3歳児の子供を相手にしていると思いなさい…と言うわれてるんです。」
懐の深い、お優しいKさんは 介護で困ったエピソードを微笑みながらお話になられます。
時折…「ストレスが原因なんでしょうかねぇ…」と、ため息をつかれて、どんなお声をかけようか…と、胸がキュンとなります。
お話を聞くことしかできません。
しかし、パーソナルトレーニングを行う中で、ご家族に認知症の方がいらっしゃったり、ご本人が認知症であったりする事は 最近、少なくはありません。
また、自分も、自分の身近な人も認知症になる可能性はあります。
勉強をしておく必要があるな…と思って、Kさんのお話をお伺いさせていただいています。

続いて、Mさん(84歳)のパーソナルトレーニング。
Mさんは 最近、トレーニングの間、夢中になってお話しをされます。
グルグルと同じ話を何度も繰り返されます。
時おり、人の名前などが思い出せずに、イライラとされたり、不安になられたりします。
私も その人の名前が思い出せないで、私は いいやん~と思うのですが、携帯電話を取り出し、インターネットで検索をして、答えを出して、スッキリします。
今日も…「名前が思いだせんで、このままボケてしまうやないかと思うと、イライラする…先生は そんなことない?」
と聞かれ、、、
「私の頭、どうなってるんやろ~?って思いますけど、なんでやねん!?ってイライラして自分の脳を攻めることが脳へのダメージにもなりそうだからね~」
というと、、
「そんな性分やから、仕方がない…私がイライラしていても妻は 座ったら居眠り…のんきな性分してますわ、うらやましい」とMさんは おっしゃっていました。
そうですね…身体を動かし、どうにかできても、その人の性分を変えることは 本当に難しい。
でもMさんと奥さんで、バランスがとれているのかしら~。

認知症に関しては 早期で発見された場合の治療の手立てが近年、進歩してきたようです。
Mさんも 以前、もっと不安定な時期がありましたが、お薬を飲まれたりカウンセリングを受けられたりして、その後、深刻な状態を脱したように思います。

しかし、Kさんの奥様は 初めの病院では 歳のせいでしょ…と言われ、2軒目で認知症という診断、そして、初めの病院から3年経過し、3軒目で“脊椎小脳変性症”が発見されたそうです。
それでも、Kさんは いろいろな伝手があり、病院を紹介してもらったので、ラッキーだったとおっしゃっています。
自分の身体と自分の性分を客観的に見て、自分と付き合うことも大切ですが、やはり、まるままの自分を理解し、助けてくれる人がいると力強いですね。

今日は 私の誕生日…
私の性分をよく知ってくれている人から、おめでとうメールとともに、ありがたいコメントを…。
みなさん、ありがとう! 感謝! 感謝!!


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