元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

ゴルファーの肩腱板断裂

2010-07-15 22:18:06 | 身体
昨夜は スポーツ医学センター症例検討会、、(+立飲みポッポ亭)

今回、私が出した症例は ゴルファーの肩腱板断裂。
これまで多くのゴルファーの症例を担当しています。
そのなかでスッキリしない事があったので、その確認としても今回、検討会に、、。

私が担当した肩腱板断裂の患者さんのほとんどが手術をせず、ゴルフ復帰をしています。

と、なると、、、
肩とゴルフスイング関係は??

オーバーヘッドスポーツ(野球投球バレーボール(アタック、ブロック)、テニスのスマッシュ、水泳など)の保存治療(手術なしで運動療法)のみでの復帰は そう簡単ではありませんが、ゴルフは 肩腱板断裂でも復帰が早い傾向にあります。
オーバーヘッドスポーツの肩関節の傷害を防ぐには 0(ゼロ)ポジションをキープすることが大切だと言われます:参考にさせていただいたサイトにリンクしました。
ゼロポジションとは・・・
肩関節の第一人者、信原克哉先生のお言葉をお借りすると・・・
1 機能軸が解剖軸に一致
2 上腕骨はもはや内外旋しない
3 個人差はあるが155度挙上位
4 上腕と肩甲棘が一致

となると、ゴルフスイングの中で155度挙上(体側から上方への角度:肘が耳の横ぐらい)とは考えられない=肩関節(肩甲上腕関節)挙上角度が大きくなるに従い、肩甲骨の回旋も大きくなるので、他のスポーツよりは肩関節の動きが少ないから??

とは言え・・・
一般のゴルファ-の方々には石川遼選手の肩甲骨周囲の柔軟性なども話題になったりしているので、困惑するところ。

ちなみにゴルフに関して、信原克哉先生の著書「肩診療マニュアル 」の中で、上記のゼロポジションの条件のなかの 
2 上腕骨はもはや内外旋しない 4 上腕と肩甲棘が一致
ココが理想的なインパクトだ記載されています。


ん~~~ 野球などと違って、ゴルフスイングのエビデンスが少ないんですよね。

で、肩関節の権威Yドクターに・・・
「腱板断裂の患者さんがゴルフができる・・・肩関節に関して、どう解釈して患者さんに説明すればいいんですか?」
と聞くと・・・

「ゴルフは 肩を使わないスポーツだからですよ。」

そこまで言い切っていいんだ!?

だから、肩腱板を断裂しても、腕を上に挙げるのが痛くても、ゴルフはできる。
できるどころか、痛みをさけてフォームを修正し、股関節や脊柱のトレーニングをした結果、飛距離もアップ。
そして、当然、手術も解除。

よかった!

??いや、いや・・・
「先生、もっと詳しいエビデンスは??」

教えてくださったのが、このサイト・・・http://ar-ex.jp/index.shtml
開けば、Y先生の著書の宣伝が!?

投球動作に比べれば、ゴルフスイングの論文は 少なそう。。
これからの課題の1つになりそうです。


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