元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

リンパの流れって?

2010-07-28 23:44:17 | 健康
スポーツ医学センターにて、健常者の健康増進クラス「モットプラス」に来られたHさんが・・・

「先生、治療やマッサージで、こんなふうになる事ってあります?!」

“こんなふう”というのは それは、それは 酷い内出血。
内出血が起きて、今日で6日経過したそうですが、当初は 腫れもあったとか。

なぜ、そのような酷い内出血になったか?・・・

エステ系の超音波を使ったマッサージをしたそうです。

「どう思います?」と、聞かれ・・・・

「私だったら、自分がマッサージをして、クライアントに、そのような事をしてしまったら!?と考えるだけで怖いですぅ~自信なくして、辞めるかな?!」

しかし、そのエステシャンは 「そんなことは 良くある事です・・・・」などと、極めて肯定的だったそうです。


Hさんに「こんな事って、あります?」と、聞かれ・・・・

「痛くて、痛くて仕方がないマッサージをしている」という事を聞いて、痛いくて効果も見られないんだったらそのマッサージは やめた方が良いのでは?とお勧めした事は 何度かあります。

内出血が起きたという例は マッサージではなく、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)などの治療で血栓を防ぐバファリン(アスピリン)を常用している人が 他の事で注射をして、酷い内出血になったという話は聞いたことがあります。


次にHさんから・・・
「リンパの流れを良くするって、かなりキツクマッサージされたんだけど、リンパって何?
私、本当にリンパの流れが悪いの? マッサージで良くなるの?」
と、ご質問。

「リンパ」という用語自体、使って仕事をした事がないし、なぜか?というと運動生理学などを学び、血液循環は 詳しく学んでも、リンパに関しては さほど詳しく学ばないのです。
ただ、「リンパ節は人体の防衛系(バクテリアを死滅させるなど)の重要な部分で、リンパ節の腫れは 病気の進行過程の指標になる」という事で、リンパ節が腫れると言う事は かなりの重症患者だということ。

俗にリンパの流れが悪い=浮腫とされるようですが、浮腫=リンパとは言いきれない事もあるそうです。

しかし、ある時期から病院で「浮腫防止のくつ下が保険適応になった!」という事を耳にしました。
調べてみると・・・
「2008年度の診療報酬改定にあたり、癌治療のリンパ節郭清に伴う続発性リンパ浮腫に対して、弾性着衣や弾性包帯を用いた圧迫療法が保険適用(療養費扱い)となったのに加え、リンパ浮腫の発症抑止を目的とした「リンパ浮腫指導管理料」が新たに設定されることになり、リンパ浮腫に標準治療を提供するための整備が始まった」
こちらについての詳しくは 一般社団法人 リンパ浮腫指導技能者養成協会を参照ください。

特に、知っておきたいことは・・・
「リンパ浮腫の診断や治療は医療行為となる」という事。

しかし、色々なマッサージがあるんですね~?
運動指導にもエビデンスを持って、より安全性を重視せねば!との教訓になりました。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿