閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

青葉しげれる

2018-05-14 00:07:53 | 日々

時期的にはまだ「若葉」でいいのだろうけれど、今年は季節の進み方が早い気がする。
鬱蒼と茂った枝が雨をふくんで重く垂れ下がった様子を見ると、「青葉闇」「木下闇」といった言葉が頭に浮かぶ。
それと同時に、むかし祖母に聞いた歌も。

あおばしげれる さくらいの
さとのわたりの ゆうまぐれ
このしたかげに こまとめて
……

「青葉繁れる」という題だと思っていたが、いま調べてみたら「桜井の訣別(わかれ)」というのらしい。
楠木正成…といっても、子どもだったから時代背景などまったくわかっておらず、桜と楠の木のごっちゃになったイメージで覚えてしまった。
最初の歌い出しを、陰気に聞こえるくらい低めの音で始めないと、途中で急にオクターブ上がって苦しくなる。
本当は15番まである長い歌だそうだが、祖母はどこまで歌ってくれたのだろう。
わたしの記憶は、2番の冒頭の「まさしげなみだをうちはらい」まででぷっつり途切れている。
楠木正成をまつる湊川神社は、よく家族で初詣に行ったところだ。
境内の露店で、迷いに
迷ってお年玉で買ったガラス細工のひよこを、たぶん今でも持っていると思う。

 

ハゴロモジャスミン。


プラムの木の下でずいぶん前から野生化しているオキザリスを、少し日なたに植え替えてやろうかと、スコップを持っていったのだが、木の根がしっかり張った上にツタやら何やらがびっしり這い回っていて、スコップが入る隙がなかなかない。
木の根元の一か所だけ、他の場所と比べて葉が倍くらい大きくつぼみもついているので、そこをねらって掘ろうとしたら、白いものが手にさわった。
骨、だ。ほとんど形はとどめていないが、ぱらぱらと細くて軽い感触から、鳥のものとわかる。
頭骨の大きさと、わずかに残った羽毛から想像して、おそらくヒヨドリか、それくらいのサイズの鳥だろう。
ふだん通る場所ではないし、木の根ぎりぎりのところは草刈り機も入らないから、伸びた草の中にすっぽり隠れて、半年か1年か、完全に骨になるまで見つからずにいたんだと思う。
草がここだけ大きく元気よく育っていたのは、そういうことだったのか。
何ひとつ無駄になるものはない。
生命は絶えることなく、また次の生命に引き継がれていく。
とてもシンプルな、でも貴重な手本を見せてもらった気がして、嬉しい。
オキザリスには、せっかくだから、もうしばらくここにいてもらうことにしましょう。


川にかかる橋の板が古くなり、通行が危険になってきたので、Mが新しいのを作った。
古いのを撤去せず、新しいのを上にかぶせるように設置したので、上と下のあいだに隙間ができた。
これがちょうど猫がくぐれるくらいの隙間なので…


みーんな橋の上を歩かないで、隙間を通って行き来している。


わざと狭いとこ通るのが楽しいみたい。
下の段はところどころ穴があいてるので、人が通るには危なっかしいけれど、猫ならノープロブレム。

 

さて、コマちゃんはどこにいるでしょう。

 

ここでーす。
(耳が見えてるけど本人は隠れてるつもり)

 

突然1本だけ咲いたエノテラ(昼咲月見草)。
思ったより花が大きくてちょっとびっくりする。
いつも車で通る道端に雑草みたいに咲いているのを見かけて、あれなら放っといても平気かなと思い(←この動機がそもそも不純ですが!)、ネットで調べて買ったので、そういえば近くでよく見たことがなかった。
鹿のことを考慮して、柵のじゅうぶん内側に植えておいたのに、なぜか新芽はみんな柵の外へ外へと出てしまう。
そっちはコンクリの道しかないのに、全員道に首を伸ばして嬉しそうにしている。
柵といってもすけすけのワイヤーメッシュだし、外のほうがよく日があたる…というほどの差はないと思うんだけど。
とにかく道端ぎりぎりが好きな性格なのかも。

 

本日の「いいね!」じゃない

「半野生化」って書こうとしたら「半谷製菓」と出た。
勝手に製菓会社を作ったらしい。
相変わらずPCテンちゃんの発想はすっ飛んでいる。
以下、ヘンな変換集。

不機嫌そう → 蕗幻想
わが家に → 輪が矢に
指導案 → 指導餡
貼り紙 → 鍼が身
青梅 → 会おう目
昨日今日 → 黄農協
待宵草 → 松よ井艸
置いてった → 甥照った
半乾き → 版画脇
事故が → 字古賀
入場制限あり → 入場制限蟻
高画素 → 黄河曽
登園日 → 問う塩ビ
格上だ → 描く植田

「松よ井艸」って…どこからそういう字が出る?
「入場制限蟻」はかなり笑いましたね。

コメント
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