紙芝居です。
『たいふうがやってきた』(教育画劇 2019年5月)
絵は相野谷由起さん。
雨で川が増水したので、川岸の家のねずみさん夫婦は、赤ちゃんを連れてうさぎさんの家に避難しました。
ところが、うさぎさんちは雨もりで大さわぎの真っ最中…
<異常気象からいのちをまもる>というセットの中のひとつです。
なんかすごいテーマだなあ。
台風のほかに、熱中症(屋外・屋内)、虫刺され、竜巻、土砂災害、というラインナップ。
しかし、「身近な危険にそなえる」と言ったって、熱中症と虫以外は、大人だって防ぎようがないじゃない。
台風は毎年やってくるものだし、必ずどこかで大きな被害が出ます。でも、それを紙芝居で見せて、どうするのか。
「台風怖い、台風が来たらどうしよう」と不安をあおったって良いことはひとつもありません。災害対策は大人たちでしっかりやって、子どもは何も心配せず遊んでいればいいのです。
(子どもを守る人のことを「大人」と言うのよ。そうじゃない人は、人間ではないね)
だから、この紙芝居は、ほんとは大人が(あるいは、親子一緒に)見るのがいいんじゃないかなあ。
わたしの好きな場面。
くまのおばさんがろうそくをつけてくれて「おたんじょうびみたい」になるところ。
年明けからのスタートで、あまり時間がなかったのですが、しっかり安心感のあるあたたかい絵を描いてくださった相野谷さん、ありがとうございました。