白いシーツを擦らせて
あなたは四つん這いで喘ぐ
もっと激しく
悩ましく
二人の合わせて
今もうイキそう
悩ましい声で喘いだら
二階が丸ごと揺れていて
ああ軋む家
板もイヤよと疼いてる . . . 本文を読む
時をかける少女
病みながら憂う少女
都会の息つく間もない日々を駆け抜けるあの子は誰?
分裂と統合の狭間で
都会と田舎の行き来する幼子のようにわれわれは泣きわめき 駄々をこね 跪く
ある種の文化遺産的要素を虚空に吐き出しながら
あの子は駆ける
世を分かつビルの輪郭線上を
個体は分割されざる個体なのか?
私は一個の幻想なのか?
その答えを提示するのは並大抵のことではない!
東京失調症
. . . 本文を読む
書きたいものを
書き続ける
連なる文字の山脈
それはピレネー?
それはヒマラヤ?
彩りを纏った言葉たちが
子供のように駆け回る
豊饒の海が
表情に与えるインパクト
それは陸地をさす青い指先の調べから生まれるもの
夢を追った後で
穏やかに凪ぐ海のように
遠くやさしく揺らぐ水面
ありふれた価値でもいい
君が勝ちと言える瞬間を積み重ねていけばいい 着実に . . . 本文を読む
ここは東京
冷え切った街
猛り狂う街
どちらともとれる街
間違いの街
待ち人も来ない街
寂れた街
明るい街
マチマチの街
マッチ擦る束の間ビルに霧深し
身捨つるほどのエゴなどありや . . . 本文を読む
レキシハクダリテ
ヨニトウフタリデ
溢れ出した手のひらの上
踊る五文字はダイスの裏
アイシテル
その表は?
おっと表がそれなのだよ
今までそれを裏にしてきた俺がバカ立った
レキシハクダリテ
ヨニトウフタリデ
定められた罫線の上を
するりと滑って未来へ
ヨリソウフタリハ
イツマデモ
ホシノシタデ
カンビナパーティ
. . . 本文を読む