水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

ブザマな神様

2015年07月12日 13時07分30秒 | 詩編
 傷つかない人間が居ないように  無傷の神様もいらっしゃらない  神様は自らの血と肉でもって  われわれを創り上げられたのだから  僕らはそんなイメージの上を泳ぐ  せいぜい表象なんて  大した世界観なんてもんを  提示したりしない  ああ 東京の空は  いつまでも真っ黒で  ネオンの熱に微かに温められ  少しムせている……  何もロクなものを持ち合わせていないのにさ  僕の頭上で  光る . . . 本文を読む

絶望のPC

2015年07月10日 19時48分51秒 | 詩編
 明日への焦りが  エンターキーの音と  混ざり合って  心音高鳴って  朝がもう来る  打ち続ける  キーボードへの  憎悪が  日増しに高まっている  僕だけの庭  君の顔が  画面の上にちらつくが  ファイルの変換が出来ずに  どす黒く  僕の目には映るだけ . . . 本文を読む

若気の至り

2015年07月08日 16時08分57秒 | 詩編
 多分  そうなんだ  青空が  一番の  裏切り者だ  夢果てるとき  萌え出でる詩(うた)があり  それは  君の瞳に映る  彗星だろう  時を切り刻んで  テーブルの上に並べる  とりあえずそれを食べて  ある意味辛苦を感じて  シンクに投げ入れて  燃える感情を強火にして  再度キミの瞳を強引に奪還する . . . 本文を読む

風の伝言

2015年07月08日 16時08分34秒 | 詩編
 大きく息を吸って  吐き出す  大気のなかで  爽やかに  大した意味もなく  途方もなく  ふらりふうと  吹く風と  僕の夢が  混ざり合って  いたいけに  胸騒ぐよ……  時が経ち  風を感じるこの気持ちが  こんなにもかけがえのないもので  取り替えのきかないモノなのだと  思えたこと  それが僕にとって  大変な恩寵だった . . . 本文を読む

自由を奪われて

2015年07月08日 16時07分26秒 | 詩編
 今日も  空が  知らぬ間に  僕らから  「自由」を奪っている……    僕のうつろなこころに  いつも寄り添う  あの夜闇の優しさよ  風が子守歌となって  耳元へ吹き掛かってくる    そうあなたがすすり泣きはじめる  一瞬先のその暗闇の世界の内側で . . . 本文を読む

真理について

2015年07月08日 15時54分29秒 | 詩編
 真理は  常に  その姿を隠そうとする    真理は  いつも  僕らの目の前に  その影武者を  ちらつかせる    真理は  いつも  僕らの手の届かないところで  ほくそ笑んでいる  真理は  好きで  僕らの前に現れたりしない    そう  真理は  静かだ    つまり  僕らは  容易く見えない  その真理を  畏れるしかない     ただし  ある人にとって  必要だと  認めた . . . 本文を読む

勇者の突進

2015年07月08日 15時48分48秒 | 詩編
 僕が口から火を吐いたとき  大地は途端に眠りに就いて  龍を産み落とした  僕の心を焼き切った業火は  君の目の中にも燃え滾っている  イスラエルの勇者たちが  世界を変革しようと  起ち上がるとき  世界は喜んでその変革を  受け容れるだろう  . . . 本文を読む

結局行き着く先は

2015年07月08日 15時30分50秒 | 詩編
 本能的には諦めてる  そんなもんとして  ただそんなもんとして  人間なんて  結局行き着く先は  「死」に間違いはなくて  僕らは  本質的に  「今」  「死ん」では  「生き返っ」ているから    そんなに怖くない!  . . . 本文を読む

空の路

2015年07月08日 15時30分02秒 | 詩編
 空を  切り裂いて  ジェット機が飛ぶ  僕らの希望を  乗せて    彼らの陰謀を  乗せて  何処へ行こうとしているの?  君らは全く知らない    だが僕だけが知っている  というわけでもない  ただ  この空の上を横切って進んでいる僕らは  皆それぞれに違う理想を抱いているようで  実は今もってほぼ同じ方向へ進んでいて    今は自らの羽を休めて  マシーンの羽に頼って  空の高み . . . 本文を読む

3.11の波の記憶

2015年07月08日 15時28分22秒 | 詩編
 あの日の記憶を  掻き消したくて  何度も岩に荒々しく  ぶつかり散って行く白波たち  空から  降り注ぐ  太陽の恩恵としての  光が  そんな惨めな  彼らを  照らし出す  あの波だって  病むこともあるのだろうか?     太陽の熱さで  全部空へ持って逝かれてしまって  もう  大地に襲い掛かることなど  できなくなる日が来るのだろうか  しかし  僕ら  人間はまた  そんな彼 . . . 本文を読む

知るときが来るとして

2015年07月06日 15時10分15秒 | 詩編
 人の痛みを分かろうと欲するあまりに  海を飲み干そうとする愚かしい僕を  早々に諌めて!  更には  風をなだめ  鳥を捕獲して  僕は  無意味の優しささえも知りたいと  願っているから  落ちぶれて!  嗚呼、あの空に散らばる無限の青の群れよ!  夢を捕食して、とりとめのない朝を  再生産せよ!  遂には、  夢の言葉を模倣して、  創世の音声を再現して、  厳かに現実を構想せよ! . . . 本文を読む

悪をこぼしてmidnight

2015年07月06日 15時09分44秒 | 詩編
 きっと  僕にはいつまでも分からない  何が善で、何が悪かだなんて    僕らは  何度も往復する  悲しみの小路を  何も変わらないと  見せかけて  いつもごちゃ混ぜになる僕の意識を  お願いだから  救って  この深い夜が明ける前に  悪魔が  寝言を言うのをやめない  僕の耳元で囁くふうに……    この次は  どんな未来へ  飛び立っていこうか?    なんだかんだ言って  どっと . . . 本文を読む