僕ら道理を辿り 理想に向かって走りゆく
君には会えない道のりだとて
私には
自由がある
自らによる自由がある
賢明であるならば
良き頭脳を持っているのならば
悪から足を洗うのだ
そして魂を解放せよ!
恋に拙い私自身の
恋をするなら現在を走れ
それが愛へと連なる道であるのだから
人生は出来るだけ安全運転で走っていこう
君が本当に望むようなかたちで、人生をデザインしていけばよいのだから . . . 本文を読む
だから切り貼りした初歩的な利害の後先を
溺れる前に凍結させるんだ
外は波
夢から覚める前の甘やかなる交響が
夕焼け前に甦る
遠く眼を吹く彼方の面影
ゆらゆらり 炎を掠めて ゆらゆらり
気紛れなサンシャイン
識りすぎた春の半ばには
見えない顔も透けて見える
遥か遠くにたどり着くまでの
深い軌跡を侮るなかれ
語れお上のよしない暮らし
下がれ度民のわりない足掻き
馬路の旅路の恋路の向こう
. . . 本文を読む
形而上に溺れた
これまでの日々
君と遭ったことは現実だったが
真実の踊りは踊れなかった
僕らは互いに互いを踊らせようとしている
ただそれだけの忌々しい思い出など
過ちとして深く心に刻め!
僕が君を追いかけたのはただ自身に巣喰う邪な衝動のせい
君とは同期していたなんて儚い幻想
それはありえたようで一度もなかったお伽話
むしろ俺はどうかしていた だろ? . . . 本文を読む
出会った頃は互いに無邪気に喜んでたのに
いつの間にか傷つけ合うことでしか居られないことに気づいてしまったふたり
憎しみ合うことでしか
互いの役割を果たせない関係
遠ざかることでしか
互いを思いやれない関係
いがみ合うことでしか
互いを守れない関係
愛が姿を変えたものとは分かっていても
僕は頭で分かっているのに
天の邪鬼な身体が疼いている
ああ 届かない
身も凍るほどの君への愛は
遠く時空 . . . 本文を読む
僕ら遠く離れた銀河
離れていくのか
近づいていくのか
それすら分かることはない
遠い関係
僕らは宇宙で
無闇に近づくことを許されていない
かつて二度遭ったことがあるけど
もう出会えることはないだろう
それを知っていた僕は別れを告げた
この世界に君は確実にいるのに
もう会えることなんてないなんて
悲しみの涙がいくつ星になっただろうか
僕は周りつづける
君に会えない悲しみを原動力として
いや
僕は . . . 本文を読む
ああ
君がいない
君がいないことの意味もない
君がいないことの意味もないとにべもなく笑いたい
夜は来た
期待通りに北風が吹いて
僕の前髪を揺らす
揺らすだけで涙を乾かさない
いや涙なんて流してない
君がいないから涙なんて流さない
君がいないから涙なんて流せない
僕は誰だ?
君を置き去りにして
真っ暗闇に置き去りにして
助けにも行かない
非情なままで未来へ歩く
君の行く末は案じている
. . . 本文を読む
ビー玉みたいな地球
人捜しに躍起になって
王政復古を望むよう
理解をするため
海山川を眺める
行ったことのない砂漠の暑さを望んでも
今青い海で見た夢のような光景と
恋することに焦がれる今この瞬間が世界に溢れたなら
何だって超えてゆける気概を持てるんだろう
そうだ きっと . . . 本文を読む
フラフラなラ・フランス
もーなんにも要らないや
君との出会いがあっただけで
僕の人生バラ色さ
愛 ラフ youなんて言うのは用無し男の二言だろ?
君とはもう会えなくても
回数じゃないよ人生は
刺さったトゲの抜けにくさに
手をこまねいているだけだから
ああ夜半の弱さを訊くのはなしだ
あまりにたよりないならばもう俺のことなんか頼ってくれるな pretty woman . . . 本文を読む
真っ青な湖面が
真っ黒に変わる瞬間がある
それはティラピアの大群がその湖面を覆うとき
彼の声を聴くために
湖底から集まったのだ
欲望と禁欲の地平の周縁部に集った様々な民も 彼を囲んだ
いつかここで天使ガブリエルによって
この地で小さな生命を孕んだことを告げられた女が居た事実に
誰か思い至ったひとは居ただろうか?
居ルカ?
語ルカ?
巡ルカ、地球(ほし)を?
幸いアレと降りたった湖畔では
. . . 本文を読む
今は
今は
海岸を走るさざ波のような想い
恋い焦がれ
走るフリーウェイ
夕焼けはいつの間にか
前髪を照らした
路面を撫でながら走る風の手が
君を静かに喘がせる
君の眉毛を写したような
緩やかなカーブの海岸沿いをなぞる未舗装の道
肌を撫でるベッドの上の僕の指先が
君の真っ白な肌を走る中型の自動車
. . . 本文を読む
ここにアーティストYunomiの魅力を語る。
彼の紡ぎ出す音楽は、電子音によってのみ構成され、緻密であるにもかかわらず、人情の機微を思い起こさせかつロマンティックな心の揺らぎを表現することに成功している。それを実現させるのに一役買っているのが、特徴的な音によって紡ぎ出されるリフである。その音は、楽曲によって異なっているため、どのような音と一概には説明できないが、いずれも心の琴線に触れる繊細な感 . . . 本文を読む
二日酔いの朧月夜
所狭しと骸骨ごろごろ
おでん片手にお澄ましおさげのあの娘
リビングでは男が「バカなバックバンド抱えて、ツアーしてんじゃねえよ!」と理路を閉じた貝の亡骸さながら、悪態吐いて鼻をかむ
路傍で爺さん首を傾いで、煙に巻かれりゃ アスファルトの悲鳴に同期してとち狂っちまった!
スーパーマンの涎でスープを作ろう コーンスープで明日を繕う
了解不能の夫の夢遊病にキッスを投げかけて甘い甘 . . . 本文を読む
君のことを忘れ喪
宵闇深く穿っては
身勝手な想いぶちまけて
君のことを忘れ挿
入れられなかった想いだけ
重なった分の重みだけ
君のことを忘れ遭
出会った日のこと
忘れないだろうけど
君のことを忘れ躁
高まったその気分なら
分かち合えるような…そんなような
君のことを忘れ創
創れなかった結び目を
創られるこれからの世界のために
君のことを忘れ双
君はもしかしたら
僕の魂魄の片割れ
君のこ . . . 本文を読む
終わることを最初から想定してはじめる恋なんてあるもんか
たとえ灰に散ろうとも
宇宙の果てで果てようとも
今夜の踊りを踊らずして
尽きたい炎などありはせぬ
こんなとき
神の加護などうざったいだけだ!
運命の赤い糸は落ちてなどいない
自らこさえてなんぼのもんじゃ
君がどんなに彼方で弱く光る星でも
僕はまた絶対に見つけ出して
その光を手に入れてみせる
いくつもの夜の闇は
君を探し当てるのに格好の時 . . . 本文を読む