嘘か真か
真か嘘か
きれいな
嘘
なら吐いてもいいかい?
皆
嘘を吐くのは
嫌だなんて云う
嘘吐きは
泥棒の始まり
とも言う
でも
嘘吐きは
芸術家の始まり
(なんて、言う人もいる)
そう
僕らは、
どっちにだって成れる
泥棒は
どんな性格なんだろうか?
泥棒をするやつは
実は芸術家だなんてことあったりするかもし . . . 本文を読む
世界の終わりに
星は降り
僕の吐く
溜め息は
嵐に変わり
さんざめく波は
いつの間にか
大きな壁に変わる
僕らは
なんの準備も持ち合わせていない
仮に今 世界が終わるとしたなら
でも僕らは
知らないうちに
死ぬ準備をしているのかもしれない
世界が終わるとは
一体どういうことなのか?
地球が無くなるということだろうか?
宇宙が無くなるということだろう . . . 本文を読む
何かが
足りないような
気がしてならない
僕には
使命があるだとか
そんな
なんだか夢みたいな話
信じたい
僕は
漂う船のようだ
行き先を知らない
その青さを
僕は失うことなく
生きていけるだろうか
ああ
危うい若さの時代よ
頼りない夜よ
僕に物語る術を 教えてくれ
何者かに
なれるように
僕が何者か 分かるように
僕がいったい . . . 本文を読む
今日も
細くて
素敵な
三日月が
空に
飾られてある
少女が
薄目を開けたような
謎めいた 影
ああして
浮かんでいる間に
一体どれくらいの
人々に
恋をさせているのだろう
あの少しオレンジがかった
夕方の空に
コラージュされている
見慣れた月
ああ
いつも
僕を
見ていたんだ
そうして
暮れていく日を
見送っていたんだ
優 . . . 本文を読む
探し物が
落ちているのは 僕の庭?
照らし出された
カエルの肖像がうごめいているのは 北の美術館?
なんで
僕は
なんで
僕は
疑問を持つのだろう?
振り返っても
そこには何にも見えない
暗闇があるだけ
もう、
「今」を生きている
ああ、過去は僕の傍にあって
現在に立ちつくし
未来をただ待っている
僕は
一度 拳を握り締める
. . . 本文を読む
何が怖いわけでもなく
何が迫ってくるわけでもなく
真夜中は
牛乳を満たした
コップで
語られる
目の前に
広がる
すごろくが
夜半の
部屋を
埋めている
僕は
一回
あくびをした
なんだろう
この生命は
一概に語られない
この
生命は! . . . 本文を読む
探す
探す
広がる
景色
ふらつく足は
雲の影踏む
牡丹を
見つけて
かろく
微笑む
PCの熱が
僕の身体の熱を奪う
ああ~
移ろう意識
眠りを犠牲にした
安直な
安らぎよ
僕は
寝る
明日を再生するために . . . 本文を読む
どこからでも
噴出しては
隠れていく
永遠の泉
枯れた
ひまわりが
庭に
うずくまっている
どうして
あの太陽は
頭上にあるの
手が届かないトコにあるの
その疑問は
果たして
消えない
手を伸ばし
手を伸ばし
まだ現れない
明日に
僕は
恋焦がれる . . . 本文を読む
どうしても
開いてくれない
風の中の金色の扉
開け 開けと
心の深いところから念を飛ばして
稲妻が暴れる
積乱雲の中を
回遊させる
そうして
いつの間にか
忘れてしまった
遠く離れたある村での
華やかな思い出に
いつか
自由にアクセスできるように
僕は
あがいている
嗚呼!
赤く光るワインを
たった一杯飲み干す間に
僕ら人類は一体いくつの夢を . . . 本文を読む
そうか、今も昔も。
この目に映るものは、全て奇跡だったんだ。
なんでだろ、今までそれに気付かなかったのだ。
周りにある物事が、全て普通だと感じてしまうようになってから、
それに気付いたんだ。
ガタガタと、音を立てて崩れた、
幼い世界観と、満ち足りた生活が、
ここで又、復活しようと
息を潜めているようなのだ。
僕は、息を軽くする。
そう、何気ない今こそが、本当の . . . 本文を読む