水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

嘘か真か

2013年04月14日 03時15分21秒 | 詩編
 嘘か真か  真か嘘か    きれいな  嘘  なら吐いてもいいかい?  皆  嘘を吐くのは  嫌だなんて云う    嘘吐きは  泥棒の始まり  とも言う      でも  嘘吐きは   芸術家の始まり  (なんて、言う人もいる)    そう  僕らは、   どっちにだって成れる      泥棒は  どんな性格なんだろうか?  泥棒をするやつは  実は芸術家だなんてことあったりするかもし . . . 本文を読む

世界の終わり

2013年04月14日 03時10分30秒 | 詩編
 世界の終わりに  星は降り  僕の吐く  溜め息は  嵐に変わり  さんざめく波は  いつの間にか  大きな壁に変わる  僕らは  なんの準備も持ち合わせていない  仮に今 世界が終わるとしたなら    でも僕らは  知らないうちに  死ぬ準備をしているのかもしれない    世界が終わるとは  一体どういうことなのか?  地球が無くなるということだろうか?  宇宙が無くなるということだろう . . . 本文を読む

今宵の思惟

2013年04月13日 23時52分08秒 | 詩編
 何かが  足りないような  気がしてならない    僕には  使命があるだとか  そんな  なんだか夢みたいな話  信じたい  僕は  漂う船のようだ  行き先を知らない    その青さを  僕は失うことなく  生きていけるだろうか    ああ  危うい若さの時代よ  頼りない夜よ  僕に物語る術を 教えてくれ    何者かに  なれるように  僕が何者か 分かるように  僕がいったい . . . 本文を読む

薄目の三日月

2013年04月13日 19時00分49秒 | 詩編
 今日も  細くて  素敵な  三日月が  空に  飾られてある  少女が  薄目を開けたような  謎めいた 影    ああして  浮かんでいる間に  一体どれくらいの  人々に  恋をさせているのだろう  あの少しオレンジがかった  夕方の空に  コラージュされている  見慣れた月    ああ  いつも  僕を  見ていたんだ  そうして  暮れていく日を  見送っていたんだ    優 . . . 本文を読む

かけがえのない畏れ

2013年04月13日 18時49分01秒 | 詩編
 探し物が  落ちているのは 僕の庭?  照らし出された  カエルの肖像がうごめいているのは 北の美術館?  なんで  僕は  なんで  僕は  疑問を持つのだろう?  振り返っても  そこには何にも見えない  暗闇があるだけ    もう、  「今」を生きている    ああ、過去は僕の傍にあって  現在に立ちつくし  未来をただ待っている    僕は   一度 拳を握り締める     . . . 本文を読む

真夜中のすごろく

2013年04月12日 23時03分55秒 | 詩編
 何が怖いわけでもなく  何が迫ってくるわけでもなく    真夜中は  牛乳を満たした  コップで  語られる  目の前に  広がる  すごろくが  夜半の  部屋を  埋めている  僕は  一回  あくびをした    なんだろう  この生命は  一概に語られない     この  生命は! . . . 本文を読む

PCの中で迷う僕

2013年04月12日 01時32分47秒 | 詩編
 探す  探す  広がる  景色   ふらつく足は  雲の影踏む    牡丹を  見つけて  かろく  微笑む    PCの熱が  僕の身体の熱を奪う    ああ~  移ろう意識  眠りを犠牲にした  安直な  安らぎよ    僕は  寝る  明日を再生するために . . . 本文を読む

明日の生まれ故郷

2013年04月08日 13時59分14秒 | 詩編
 どこからでも  噴出しては  隠れていく  永遠の泉    枯れた  ひまわりが  庭に  うずくまっている  どうして  あの太陽は  頭上にあるの  手が届かないトコにあるの  その疑問は  果たして  消えない    手を伸ばし  手を伸ばし  まだ現れない  明日に  僕は  恋焦がれる . . . 本文を読む

太陽と共に呼吸する者

2013年04月08日 10時15分48秒 | 詩編
 どうしても  開いてくれない  風の中の金色の扉    開け 開けと  心の深いところから念を飛ばして  稲妻が暴れる  積乱雲の中を  回遊させる  そうして  いつの間にか  忘れてしまった  遠く離れたある村での  華やかな思い出に  いつか  自由にアクセスできるように  僕は  あがいている    嗚呼!  赤く光るワインを  たった一杯飲み干す間に  僕ら人類は一体いくつの夢を . . . 本文を読む

変わりない日常こそが

2013年04月07日 23時26分27秒 | 詩編
 そうか、今も昔も。  この目に映るものは、全て奇跡だったんだ。  なんでだろ、今までそれに気付かなかったのだ。  周りにある物事が、全て普通だと感じてしまうようになってから、  それに気付いたんだ。    ガタガタと、音を立てて崩れた、  幼い世界観と、満ち足りた生活が、  ここで又、復活しようと  息を潜めているようなのだ。    僕は、息を軽くする。    そう、何気ない今こそが、本当の . . . 本文を読む