大きく口を開けた地獄の入り口
生まれた頃からその近くに生息していた
熱さに茹だり 盲目にかまけて
色香にばかり吸い寄せられていた
醜いハエのような思想と
くだらない行為を繰り返し
僕は地獄行きの一本道を突き進んでいた
その間 徒花を咲かせることはあった
だが長くは続かなかった
周囲を見渡す青い目はとことんまで腐り
その腐乱臭で始終嘔吐しかかっていた
あまりの嘔吐のしたさに
嘔吐をロックする筋肉の配置を無意識にセットしたものだ
そのせいで出すべき言葉まで喉元で詰まるようになる
ヤマイと共に生きた30年
僕は今 そこから離れ健全なる道を進まんとしている
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます