水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

悲しみで澄んだ空

2016年04月19日 14時31分05秒 | 詩編
 青く 青く 広がる空は  僕らの果てない悲しみを  体現するように悲しい唄を奏でる  それは 雨 冷えるほど切なげな雨  誰かを待ちぼうけで  緑の木々のもと  呼気を冷やしている君の  額に伝う一粒の水滴が  朝から続く憂いの色を  呈している  勢い余って  悲しみを  溢す  君の果敢無き目を  貫いて  流れる  天の川 . . . 本文を読む

哲学音頭

2016年04月19日 14時29分51秒 | 詩編
 見えなくなる午後の鉄塔  徹頭徹尾哲学することの虜となって  トリコロールに頭を垂れるのは  タレントとして後世に名を残した  校正マニアのヒネクレ者!  その名も、ダミアン!!  ダミーアーン!  偽物としてのAnne!  ああ、あーんこのたっぷり入った青春。  ん?  甘いだけで、ちっとも甘酸っぱくないって?  ご名答!  しかーし、そこには苺を入れれば、無問題!!  あなたのお望 . . . 本文を読む

夜遊び子守唄

2016年04月04日 14時42分14秒 | 詩編
 心十二にわかれれば  あすとも知らぬ夢半ば     世界に違わぬ意味合いを  持つと言えばワカダンナが  ラフな着こなしさっと用なし  夢に遅れて見えてくるもの  扉の向こうに光る珠の様な  目の様な猿の様な藻の様な  夜な夜な現れる怪人21面相の  様子がおかしくなれば真昼の嘘  それひとつつけば終わる覚醒 . . . 本文を読む

細胞の幸福

2016年04月04日 14時40分43秒 | 詩編
 誰かが購ってくれるから  白い街のなか  僕らは笑って暮らしてゆける  そっとマッチを擦ってまた  ボォーと浮かび上がる街の輪郭に  一瞥をくれる  どうしてもさんざめく記憶の合間で  呼吸をしつつ天を仰ぎ見て  一息つく微かな本能 . . . 本文を読む