青く 青く 広がる空は
僕らの果てない悲しみを
体現するように悲しい唄を奏でる
それは 雨 冷えるほど切なげな雨
誰かを待ちぼうけで
緑の木々のもと
呼気を冷やしている君の
額に伝う一粒の水滴が
朝から続く憂いの色を
呈している
勢い余って
悲しみを
溢す
君の果敢無き目を
貫いて
流れる
天の川
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見えなくなる午後の鉄塔
徹頭徹尾哲学することの虜となって
トリコロールに頭を垂れるのは
タレントとして後世に名を残した
校正マニアのヒネクレ者!
その名も、ダミアン!!
ダミーアーン!
偽物としてのAnne!
ああ、あーんこのたっぷり入った青春。
ん?
甘いだけで、ちっとも甘酸っぱくないって?
ご名答!
しかーし、そこには苺を入れれば、無問題!!
あなたのお望 . . . 本文を読む
心十二にわかれれば
あすとも知らぬ夢半ば
世界に違わぬ意味合いを
持つと言えばワカダンナが
ラフな着こなしさっと用なし
夢に遅れて見えてくるもの
扉の向こうに光る珠の様な
目の様な猿の様な藻の様な
夜な夜な現れる怪人21面相の
様子がおかしくなれば真昼の嘘
それひとつつけば終わる覚醒
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誰かが購ってくれるから
白い街のなか
僕らは笑って暮らしてゆける
そっとマッチを擦ってまた
ボォーと浮かび上がる街の輪郭に
一瞥をくれる
どうしてもさんざめく記憶の合間で
呼吸をしつつ天を仰ぎ見て
一息つく微かな本能 . . . 本文を読む