得体の知れない悪魔が俺の身体のなかに潜んでいる
身体が言うことを利かない
バカになっている
箸すらロクに持てない
フラストレーションがたまらず噴き出す
皿を震わせ
中身をすっかり床にぶちまけてしまった
何でこんなものが俺の身体に棲みついてしまったんだ?
経験をないがしろにした愚かなこの人の顔をした悪魔の化身は誰だ?
こんな僕を否定せずに話を聞いてくれる女性と出会って
僕の春は今始まった!
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僕にとっては
初めての青春
青い夏
暗い部屋の絡み合う夏
せっかく着てきた服が
着崩れないように
できるだけ優しく触れ合う夏
「この後、花火見に行くんだもんね!」
そう言う君も雨に濡れたみたい
雨に降られる前から濡れている
たぶん、これがピチピチのサカナ
水を弾くように
僕の心もときに撥ね除ける!
のか
吸い寄せるのか……
知ったものではないくらい
君は僕にとって
うまく言い表せない女性だ . . . 本文を読む
オレはなかなか優しくなれない
君を要らない言葉で傷つける
幼い青二才
きゅうり持ってきてくれたから
4日後の昼食には
きゅうりの浅漬けが出た
その日君は休みだった
君が居なくても
君がそばにいた
かわいい妹よ!
僕は君になかなか優しくなれない
君は野菜を持ってくる
その優しさが身体に沁みる
. . . 本文を読む