失敗をしないことが、最善なのではない。
殊人間に関して云えば、
それはむしろ「最悪」であるとさえ云える。
. . . 本文を読む
「困難」を経ない「安息」は、空しい。
「偽物」を知らない「真実」は、胡散臭い。
「苦さ」を含まない「味わい」は、栄養が無い。
「苦々し」い現実を知らない「幸福」は、味気ない。
「間違」いを知らない「正し」さは、現実的成功をもたらすことはない。
「不安」のない「安心」は、偽物である。
「感情」に惑わされない「理性」も、詰まらない。
「試練」のない「人生」も、これまた意味を持たない。 . . . 本文を読む
「目的」のない旅は辛い
「目標」のないトレーニングも辛い
「想定」のない日常も生き辛い
あるのは「不確かさ」
僕ら二文にも値しない「陳腐な不安」を手に
知りもしない「明日」のことで思い悩む
そんな「不安定」な存在
ありふれた懊悩に左右される弱々しい存在
それでいいのか?
唖々、悲しき流浪者たちよ
「安息」を求めよ
日々の怠惰に溺れるのはもう止そう
予想できない明日へ . . . 本文を読む
Ⅰ
天才になることは、「目的」ではない。
それは、「何気ない日常を継続させるがため」の「手段」である。
それゆえ、ある個人が「天才」であることが、周囲の人々たちによって求められるのである。
Ⅱ
たとえば、「天才」が、「この世界の枠組みの外に、一人で勝手に出て行ってしまった場合」、悲しい哉、誰も彼を「認識し」ないだろう。「理解の世界の外側」へ飛び出す . . . 本文を読む
きっと嘘が雪になるとき
君との今日の証を地上に残すことになるだろう
そうだ
喪失を超えて 人間は いつの時代でも
足掻いている
すべてを手に入れることはできなくとも
この「痛み」がほんとうの生きたことの証
さあ、明日はどんな明日になるだろう?
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何かが見える
移動するわれらがタマシイ
果たして
最初から見抜かれてしまうようなインボウを
企てるやつらなどいるのだろうか?
極めて疑問だ
僕の人生が、何者かのインボウによって規定されているとして
何の恐怖を持つ必要があろう? . . . 本文を読む
総じて、色んなものを見すぎてしまった。
もう、お別れなのか?
僕の目からは涙が溢れてやまないよ。
世界とのくちづけをしそびれて
僕の痺れた手足が雲に埋め込まれているよ
嗚!浅い眠りの後の赤ワイン
僕の愚かさはアオく染まって空へ昇るよ
掴みどころのない意志を胸に抱けば
あいつも笑っているよ
笑っているよ 大きな口を開けて
終わってんな
こんな僕の日記みたいな吐露をしたって . . . 本文を読む
単純に
氷のメロディーが
欲しいなら
言えばいいじゃん
神様に
遠くで
耳鳴りが
海原を越えて
轟いているが
僕は今目の前のことで
頭がいっぱいだ
さあ
朝がやってきて
とうとう僕は血を流してしまった
明日は来るのか?
ライオンに訊いても分かりません!
. . . 本文を読む
一致しない
満悦しない
教授しない
そんななかに
答えはある
楽観的
主観的
客観的
味わいは
きっとそれらのなかに在る
夢みたい
風みたい
君みたい
そんななかに
時は存在する . . . 本文を読む
何も奪われることなどなかった
神様から必要なものはすべてもらえた
失ったと思われた宝ものたちは
彼岸へ逝かずとも
手に入る真実だった
走り抜けて
荒野を越えれば
目の前に広がるのは
緑に満ちた
楽園だった
たった 少しの勇気で
人は
何でも手に入れることが
できるのだと
判明した 三月だった
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「あらゆる弱さを内包した真の強さ」を獲得すること、それが「哲学」の主な「目標」である。つまり、哲学的な営みは、それを得るための過程である、と。それは、おそらく一生の課題だ。
われわれは世界に生まれ落ちた時、それを得るがために、人生の方向付けを神様によって告げられるのだ。
言うまでもなく、楽園から追放された僕らは、ともすれば憂鬱になりがちなこの世界のなかで、敢えて「楽し」く生きていくことを選ん . . . 本文を読む
「何をしてもいい!」と言われると
何も出来なくなるよね?
「自由」ってそんなもの
僕らはないものねだりを繰り返すだけだから
「自由」が手に入ったら
途端にそれを投げ捨てる行為に及ぶ
「自由」なんて
僕らを縛るだけさ
逆に紐できつく縛られたら
却って「自由」の炎が精神の中で燃え盛るのでしょうね? . . . 本文を読む