夜半の逢瀬かな?
まだまだ続く逢瀬かな
やっぱり見えない逢瀬かな
間違いの道を辿って着いたドアの前
止まらない欲望の赴くままに開けたドア
信号がパッと点く
そして、夜の闇の中へ信号の光が黄色になって消えていく
怪しい音は怪しく、ひどい話だ . . . 本文を読む
不感症になりそうな未来を
超えてくためにride on this light!
限界ある世界のために
際限ない慈愛を注ぐ
そんな偉い人になれず
泣きながら夜中に逃げる
でも俺は誰かに尽くす
ことを選んでこの先に賭ける
もう描けないと諦めた
未来予想図に手をかける
理解などされない危険性を持ち合わせて
答えのない荒野へと繰り出す
夢なんて不確かなものを
脳内に抱き止めたまま
ささやかな光のなかで
. . . 本文を読む
間違いが炎のようにうねるから
間違いが満ちた真夜中に
心奪われ間違いに寝取られる君を
見つめたい
ささやかな
変態の繊細な感情は
君の腕を這う高速道路を
かっ飛ばす
このやるせない魂を
真っ白な妄想を
彼方の砂漠へ投げやって
オアシスの湧いでる
ぼくの目で
乾いた君の目を
潤わせたい
終わらない困難を
明けない夜の間だけは
祝福して
黒い瞳に眠った闇に
僕は君とのダンスを仕舞い込んで
ありふれ . . . 本文を読む
清冽な朝に
僕は僕の亡骸を見る
雪降らぬ夢の
淡い広場に立ち
経たない時をぼんやり眺める
君と二人の街は
たちまち心の奥に消えてく
立場に
特別な想いを
吐き出すイメージで
おかしくなるほど
呼吸を狂わす
この特別な夜は
格別な幸
. . . 本文を読む
僕は僕を許す術を覚える
それがきっと僕が君を許すことだ
もしかすれば世界を許せることになるかもしれない
僕はそっと
ユルスナールの靴ひもを緩める
中途半端は許さない
でも些細な嘘は許す
中華料理を食べた後のエビチリの染みみたいな思想を
とりあえず誰かを許すためだけに
暗さに取り残されようとしている不器用な自分を許せるように
使い古してみたいだけ
. . . 本文を読む
素っ裸で
仮面を被った女神が
暗黒舞踏を踊ってる。
わかる、わかるけど、
俺は太陽と別れて久しいから、
もうちょっと温かみを感じたい…
触ってほしけりゃ、
爽やかにベリーダンスを踊って欲しいの。腰の波打つリズムによって、僕の理性もおさらばさ。他の誰かじゃ、役に立たないひとつの武器が俺にはあるのさ。
冗談でもなく、真実でもない、ただ曖昧な精神様態を、晒しているのさ、一般的な苦悩を糧に . . . 本文を読む
ここまで来たけど
流したのは偽りの涙ばかり
やけにフィクションじみた道のりだった
雨が現の意識に打ちつける真夜中に
僕は筒抜けの思想があるだなんて思い込んでた バカだった
理解なんて最初からしようとしてなかったのかもしれない
他人のことも
自分のことでさえ
地平線の無常は悲しいほどに優しい
それはつまり
僕と君が出会える場所が
無限にあるということだ
どんなにひ弱な理性であろうと
僕はあ . . . 本文を読む
宇宙が僕に語りかけるとき
きまって、僕はあなたのまぶたに触れている
間違いでもないけど、間違いを重ねた夜に、
僕とあなたは舞いロンド
世界が狭まる
この瞬間に
熱い想いを燃やしたいだけ
まぶたが燃えるように熱い
真空の闇より熱い未来を
ふたりで求めよう!
朝が来るまで . . . 本文を読む
この万能から
立ち去りたい
むしろ煩悩
貪りたい
諦めきるなら
そうしたい
ありふれた恋に
溺れたい
抱いてみたい
なよやかな線を
かよわい輪郭を
僕には
足らない
愛情が足らない
だからこそ
神は僕を見捨てない! . . . 本文を読む
僕らは
くだらなさと弱さの間で、
揺れる魂
闘う夕刻の
渓谷において
紛うことない倦怠と
隅で踊る者
もし明日が
大文字で
飛躍を願うなら
仮の姿の
寝間着ひとつで
飛ぶが好い!
碌でもない感傷に
火傷をしながら
呼ぶが良い、
もっと問うて走ることだ、と。 . . . 本文を読む
きっと、ね きっとだけど
失ったものは返る虹
浅はかだった自分を
慰めるように
懸かる弓
あるいは
水飛沫のなかの
細かい玉石
全ては
置き去りのままの儚い意志に
添うためのイノチ
まるでありふれた定めを走り抜けたかのような
夕べ見た何かの轍……
艶やかに燃える天地に立ち、尚幸願う、我なりと。 . . . 本文を読む
外は街
夢見がち な あの娘のことを
追いかける
ここは街
焦りがち な 己れの心に
問いかける
せめぎ合い
語り合い
ふざけ合った二人のシナリオ
閉じてゆく
未来の可能性に
賭けてみたくて
去りゆく思いに伸べるロザリオ
説き伏せる
数々の過ち
重ねた苛立ち
あの街で
この街で
僕ら各地で
見つめ合いたい
今すぐ会いたい
細胞のように分裂していく明日の
面影なんて 気にしないで
さ . . . 本文を読む
ここに広がるのは
無感動な、街
難関越えて
ローマ人が
切り開いた思想を
ふりかけにして
撒く瞬間
信号は
赤となり
リーボックの厚みを
蹴って
向かい側へ
駆け出していく
あの娘の背中を
北風が押す . . . 本文を読む
なんか知らないけど、
不純な季節が胸につかえてんだよね。
切符を折り曲げて
進んだトンネルの
どす黒い空気の流れや、
余ったショートケーキの悲哀を
見透かす神さまは
どちら様?
立体駐車場の立体的な急所は、
どう探しても見つからないから
今日も私は雨降る路地の
目立たない真ん中で
知らない世界を眺めてるの
. . . 本文を読む