水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

夢みる夜半の逢瀬かな

2017年11月27日 22時50分50秒 | 詩編
夜半の逢瀬かな? まだまだ続く逢瀬かな やっぱり見えない逢瀬かな 間違いの道を辿って着いたドアの前 止まらない欲望の赴くままに開けたドア 信号がパッと点く そして、夜の闇の中へ信号の光が黄色になって消えていく 怪しい音は怪しく、ひどい話だ . . . 本文を読む

はじまりを追って

2017年11月27日 22時10分14秒 | 詩編
不感症になりそうな未来を 超えてくためにride on this light! 限界ある世界のために 際限ない慈愛を注ぐ そんな偉い人になれず 泣きながら夜中に逃げる でも俺は誰かに尽くす ことを選んでこの先に賭ける もう描けないと諦めた 未来予想図に手をかける 理解などされない危険性を持ち合わせて 答えのない荒野へと繰り出す 夢なんて不確かなものを 脳内に抱き止めたまま ささやかな光のなかで . . . 本文を読む

間違いメモリアル

2017年11月27日 21時57分01秒 | 詩編
間違いが炎のようにうねるから 間違いが満ちた真夜中に 心奪われ間違いに寝取られる君を 見つめたい ささやかな 変態の繊細な感情は 君の腕を這う高速道路を かっ飛ばす このやるせない魂を 真っ白な妄想を 彼方の砂漠へ投げやって オアシスの湧いでる ぼくの目で 乾いた君の目を 潤わせたい 終わらない困難を 明けない夜の間だけは 祝福して 黒い瞳に眠った闇に 僕は君とのダンスを仕舞い込んで ありふれ . . . 本文を読む

せめてもの踊り

2017年11月27日 21時34分11秒 | 詩編
清冽な朝に 僕は僕の亡骸を見る 雪降らぬ夢の 淡い広場に立ち 経たない時をぼんやり眺める 君と二人の街は たちまち心の奥に消えてく 立場に 特別な想いを 吐き出すイメージで おかしくなるほど 呼吸を狂わす この特別な夜は 格別な幸 . . . 本文を読む

存在を許せるなら

2017年11月26日 22時03分45秒 | ぽつり一言
僕は僕を許す術を覚える それがきっと僕が君を許すことだ もしかすれば世界を許せることになるかもしれない 僕はそっと ユルスナールの靴ひもを緩める 中途半端は許さない でも些細な嘘は許す 中華料理を食べた後のエビチリの染みみたいな思想を とりあえず誰かを許すためだけに 暗さに取り残されようとしている不器用な自分を許せるように 使い古してみたいだけ . . . 本文を読む

僕のなかで腐っても隗

2017年11月24日 22時34分54秒 | 詩編
素っ裸で 仮面を被った女神が 暗黒舞踏を踊ってる。 わかる、わかるけど、 俺は太陽と別れて久しいから、 もうちょっと温かみを感じたい… 触ってほしけりゃ、 爽やかにベリーダンスを踊って欲しいの。腰の波打つリズムによって、僕の理性もおさらばさ。他の誰かじゃ、役に立たないひとつの武器が俺にはあるのさ。 冗談でもなく、真実でもない、ただ曖昧な精神様態を、晒しているのさ、一般的な苦悩を糧に . . . 本文を読む

理解滞る真夜中の地平、されど彼方に輝く理性

2017年11月20日 04時23分24秒 | 詩編
ここまで来たけど 流したのは偽りの涙ばかり やけにフィクションじみた道のりだった 雨が現の意識に打ちつける真夜中に 僕は筒抜けの思想があるだなんて思い込んでた バカだった 理解なんて最初からしようとしてなかったのかもしれない 他人のことも 自分のことでさえ 地平線の無常は悲しいほどに優しい それはつまり 僕と君が出会える場所が 無限にあるということだ どんなにひ弱な理性であろうと 僕はあ . . . 本文を読む

ああ夜中未明、あなたのまぶたに触れてみた

2017年11月17日 02時34分26秒 | 詩編
宇宙が僕に語りかけるとき きまって、僕はあなたのまぶたに触れている 間違いでもないけど、間違いを重ねた夜に、 僕とあなたは舞いロンド 世界が狭まる この瞬間に 熱い想いを燃やしたいだけ まぶたが燃えるように熱い 真空の闇より熱い未来を ふたりで求めよう! 朝が来るまで . . . 本文を読む

夢見た万能

2017年11月17日 00時38分43秒 | 詩編
この万能から 立ち去りたい むしろ煩悩 貪りたい 諦めきるなら そうしたい ありふれた恋に 溺れたい 抱いてみたい なよやかな線を かよわい輪郭を 僕には 足らない 愛情が足らない だからこそ 神は僕を見捨てない! . . . 本文を読む

溢れだす荒廃

2017年11月14日 02時43分11秒 | 詩編
僕らは くだらなさと弱さの間で、 揺れる魂 闘う夕刻の 渓谷において 紛うことない倦怠と 隅で踊る者 もし明日が 大文字で 飛躍を願うなら 仮の姿の 寝間着ひとつで 飛ぶが好い! 碌でもない感傷に 火傷をしながら 呼ぶが良い、 もっと問うて走ることだ、と。 . . . 本文を読む

ハッピーな報復を待望して

2017年11月14日 00時33分53秒 | 詩編
きっと、ね きっとだけど 失ったものは返る虹 浅はかだった自分を 慰めるように 懸かる弓 あるいは 水飛沫のなかの 細かい玉石 全ては 置き去りのままの儚い意志に 添うためのイノチ まるでありふれた定めを走り抜けたかのような 夕べ見た何かの轍…… 艶やかに燃える天地に立ち、尚幸願う、我なりと。  . . . 本文を読む

ここは街

2017年11月12日 21時49分36秒 | 詩編
外は街 夢見がち な あの娘のことを 追いかける ここは街 焦りがち な 己れの心に 問いかける せめぎ合い 語り合い ふざけ合った二人のシナリオ 閉じてゆく 未来の可能性に 賭けてみたくて 去りゆく思いに伸べるロザリオ 説き伏せる 数々の過ち 重ねた苛立ち あの街で この街で 僕ら各地で 見つめ合いたい 今すぐ会いたい 細胞のように分裂していく明日の 面影なんて 気にしないで さ . . . 本文を読む

夢を果てても追いかけて

2017年11月12日 13時01分45秒 | 詩編
ここに広がるのは 無感動な、街 難関越えて ローマ人が 切り開いた思想を ふりかけにして 撒く瞬間 信号は 赤となり リーボックの厚みを 蹴って 向かい側へ 駆け出していく あの娘の背中を 北風が押す . . . 本文を読む

見えない路地ッ苦

2017年11月11日 20時20分49秒 | 詩編
なんか知らないけど、 不純な季節が胸につかえてんだよね。 切符を折り曲げて 進んだトンネルの どす黒い空気の流れや、 余ったショートケーキの悲哀を 見透かす神さまは どちら様? 立体駐車場の立体的な急所は、 どう探しても見つからないから 今日も私は雨降る路地の 目立たない真ん中で 知らない世界を眺めてるの . . . 本文を読む