どんな工夫を凝らそうと
至極簡単な事実には勝てっこない!
僕らの出会いには
テンプレートがあって
それに則らなければ
何事も成就はしない
声を掛けるにしたっても
特別な工夫は要らない
「あなた」が
「あなた」らしく
空気のように
声を発すればいいだけである
水が
高所から低い方へと
流れるように
思いも また
より高いところから
低いとこへと流れていく
. . . 本文を読む
敗北を知ったときに
人は
自分の「生」を立体的なものとして観る事ができる
僕らが
わけもわからず
生きているその一瞬一瞬は
どんな思いを抱こうとも
それだけで無二の輝きを放つものなんだ
意味を追いかけ
疲れすぎた夜は
もうお休み
きっと
明日は
君にとって新しい
景色を運んできてくれるかけがえのない日なんだから . . . 本文を読む
あたふた
あばふは
僕の理性が君の瞼に
触れて
新たな
星の爆発を誘う
いきなり
声をかけられて
戸惑いながらも
ワクワクしちゃうような
君の
仕草
地獄にいくよりも
もっと大切なことを
探したい
皆死体
ああ僕は誰を想って死ぬのだろう?
. . . 本文を読む
われわれ日本人は
古来より「和」の精神を大事にしてきた
ある種の構造主義的な思想を
肉体的に再現し実践している民なのかもしれない
人間には
それぞれの分に合った仕事が割り当てられる
それは
儒教的な考えによるものだろうか
いずれにせよ「和」へと辿りつくまでは、
詮方なく「争い」が起こることもしばしばあっただろう
しかし「争い」は生活の質の向上のために
行われてき . . . 本文を読む
朝が来ることを拒むように
僕の意志は空しく部屋の空気を切り裂いた
最終的には
皹の入る屈強な意志も
宙へ還っていくように
僕は深く溜め息をして
その温い水蒸気の行く末を
思って
夜の暗さに逃げ隠れたんだ . . . 本文を読む
広がってゆく無限のユメを
何度落としてきたのだろう
バッグには詰め切れない
希望のポーチの亡骸を
じゃりりと口に含んでも
何も変わらなかった過去を思い出す
珈琲の記憶の奥の向こう
報われることのなかったささやかな野望も
いつかの日の
確かな生存の証拠 . . . 本文を読む
何か、こぼれて、くすんで、
消えゆく愛を、何度揺らいでも
「失わないで‥。」
天から降り注ぐ
温かく白いかけらを
掌で受け止めて
白く閉じてゆく故郷の庭を
無限へと押し広げて
涙が天へと帰るなら
むずがゆいほどの
愛の言葉に拐われて
勘違いの池へと
飛び込んで 憂う
カエル . . . 本文を読む