水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

恋愛のテンプレート

2015年12月19日 18時11分49秒 | 詩編
 どんな工夫を凝らそうと  至極簡単な事実には勝てっこない!  僕らの出会いには  テンプレートがあって  それに則らなければ  何事も成就はしない  声を掛けるにしたっても  特別な工夫は要らない  「あなた」が  「あなた」らしく  空気のように  声を発すればいいだけである  水が  高所から低い方へと  流れるように  思いも また  より高いところから  低いとこへと流れていく . . . 本文を読む

敗北を知って

2015年12月17日 06時37分40秒 | 詩編
 敗北を知ったときに  人は  自分の「生」を立体的なものとして観る事ができる  僕らが  わけもわからず  生きているその一瞬一瞬は  どんな思いを抱こうとも  それだけで無二の輝きを放つものなんだ  意味を追いかけ  疲れすぎた夜は  もうお休み    きっと  明日は  君にとって新しい  景色を運んできてくれるかけがえのない日なんだから . . . 本文を読む

僕以外の大切な誰かに

2015年12月17日 06時36分25秒 | 詩編
 あたふた  あばふは  僕の理性が君の瞼に  触れて  新たな  星の爆発を誘う  いきなり   声をかけられて  戸惑いながらも  ワクワクしちゃうような  君の  仕草  地獄にいくよりも  もっと大切なことを  探したい  皆死体  ああ僕は誰を想って死ぬのだろう?  . . . 本文を読む

和の導く解

2015年12月17日 06時34分45秒 | エッセイ
 われわれ日本人は  古来より「和」の精神を大事にしてきた    ある種の構造主義的な思想を  肉体的に再現し実践している民なのかもしれない  人間には  それぞれの分に合った仕事が割り当てられる  それは  儒教的な考えによるものだろうか  いずれにせよ「和」へと辿りつくまでは、  詮方なく「争い」が起こることもしばしばあっただろう    しかし「争い」は生活の質の向上のために  行われてき . . . 本文を読む

夜の暗さへ

2015年12月17日 06時33分49秒 | 詩編
 朝が来ることを拒むように  僕の意志は空しく部屋の空気を切り裂いた    最終的には  皹の入る屈強な意志も  宙へ還っていくように   僕は深く溜め息をして  その温い水蒸気の行く末を  思って  夜の暗さに逃げ隠れたんだ . . . 本文を読む

生きることの切なさ

2015年12月01日 17時00分35秒 | 詩編
 広がってゆく無限のユメを  何度落としてきたのだろう  バッグには詰め切れない  希望のポーチの亡骸を  じゃりりと口に含んでも  何も変わらなかった過去を思い出す  珈琲の記憶の奥の向こう   報われることのなかったささやかな野望も  いつかの日の  確かな生存の証拠 . . . 本文を読む

何度も愛に奪われて

2015年12月01日 16時51分06秒 | 詩編
 何か、こぼれて、くすんで、   消えゆく愛を、何度揺らいでも      「失わないで‥。」  天から降り注ぐ  温かく白いかけらを  掌で受け止めて    白く閉じてゆく故郷の庭を  無限へと押し広げて  涙が天へと帰るなら  むずがゆいほどの   愛の言葉に拐われて     勘違いの池へと   飛び込んで 憂う   カエル    . . . 本文を読む