逃げろ 逃げろ 真理の光から
鬼さんのように 手の鳴る方へ
朝を待たずに 透明な理想を頭の片隅に置いて
夢見がちなあなたの胸で 太陽の余った欠片が薄目を開けて光っています!
踊れ 踊れ 驚きの眼で…
光ることを忘れないお空の希望が
今か今かと登場を待ちわびています . . . 本文を読む
またはじまらないということはない
手と手重ねれば
まんまるお月様が空に浮く
いつかふたりの背を照らして
黄色くうずく空の鏡
あられもなく
僕らを見透かすその熱視線で
世界の夜を支配して!
. . . 本文を読む
僕は僕でない自分と出会うための道のりを行くのです
僕の内側にいる僕へ殺意を向ける他者が絶えず僕の命を狙っている
さらに言えば僕の代わりに僕を構成する赤の他人に謝辞を述べまして
とりあえずの今日のお勤めはこれでよしということに致しましょう。
システムエラーはつきものだから
いい加減夜の内側で寝息を立てて
明日への策略を夢のなかで練ろう
考えてもわからないことは海に潜るように黙して寝かせよう! . . . 本文を読む
空の彼方へ
詩は
ひとつの憂いをまとって
途切れ途切れに
信号を飛ばす
ぽつり、ぽつり
そこには女子高生の高鳴る胸があって、そして空があって、さらには高みがあって
誇りを持って放つ悲痛を、知っているあまりに、あまりある予感を飲み込むように、皆で青春を製造した。
あれ?
問いを発しては、倒れ込むゴールラインはどこに消えた?
ああ!あの空の向こうのあなたの幻影を追いかけるの 永遠を手に入れるまで . . . 本文を読む
何か
ぽつりと降る
女子高生の悲哀
あ、
悲哀なんて不似合いな響き
言うんじゃなかつた…
何でも、
心のありかを訪ねたいんだって?
いいよ…
僕らは真理を知っている…
女子高生は空を飛ぶってこと
数多の空に解き放たれた朝の台詞を並べ立てて
詩は、絶やされる
彼女たちの笑みに
静かなる反抗を
重ねてゆくのなら… . . . 本文を読む
簡単だろ?
あなたの背に貼り付けた
値札がもぞもぞ動いている
あなたの値打ちを
語っている
恐ろしい空だね
あなたの背後で蠢くのは
余分な言葉は
天国へ返して
少し、歌おう?
空白の鎮魂歌を
あからさまな
かみさまひとり
寝ぼけ眼で
真理の啓示するんだね
生憎様
. . . 本文を読む
愛の仕組みのほろ苦さを
風に問うても
判りません
夢に燃え果てる想いの亡骸を
海に撒くなら
映える空
理解に苦しむエラーの後先を
鏡の裏切りに託すなら
そぼ降る雨のその最中で
硝子の意志と成り果てるだろう
泣け 泣け そなたは雨じゃ . . . 本文を読む
理解と無理解を追いかけた
僕の夜の幻想は
明かり白む朝のいのちに絡め捕られる
了解を得た2月の皮膚への冷たさは
正気を纏って雪にもぐった
風の装飾に村人はダンスを踊り
白く青いカーテンへ隠れるように
囁いた 或いは耐え忍んだ
時は 意味もなく夕焼けを破壊して
炙られた真理を映し出した、朝の思惑に 形を失って
. . . 本文を読む
夢が夢を追いかけながら
陽の降り注ぐ水辺で
はしゃいでいる
時おり鳴くきりぎりすが
淡い文化の香りを
漂わす
難解な朝も
単純な夜も
透明な欲望に絆されて
いつかの永遠を捕捉しては憂う
真空パックされた歌を絞り出すように . . . 本文を読む
脳科学が発展しても
心のはたらきをつぶさに観ても
私は未だに心の何たるかを知らない
遥かなる空の高みへ行こうと
千尋の海の底へたどり着こうとも
私は未だに愛の深さを知らない
時おり秋が長く感じられても
友人との語らいがあっという間の出来事に思われても
私は未だに時の何たるかを知らない
手を伸ばせば届くような空へ
足を踏ん張れば応えてくれるような大地と共に
私は問いを投げかけては
北極と南 . . . 本文を読む