ああ 理解及ばぬ自分にさよならかっつぐまでの静かな時間僕はどこまでも愚かで 救いようのない存在だ熱くたぎる血潮の音にめまいを覚える道すがらふと自分を救い出すかのような風が吹く . . . 本文を読む
今 ひびく風 うた 朝をひらけ冷ました熱を歌で伸ばせ一秒 一秒を吐息で吹く心はまだ凱旋を知らず勇気を求めて眼は踊るこの一瞬を 一瞬を積み重ねて明日へ行く波打つ思想はまだ来ぬ明日へつづく . . . 本文を読む
遠く青が駆ける透明商店街を抜けて空を見れば目に落ちる海面高いところからやってきた無数の海面は今、瞳の上で何層にも重なり、角膜を匿うバリアになるボクには命の意味が掴みかねる ただわけもなく流れる涙がある その生まれを辿ったとき 見えてくるものがあるだろう魂の鳥居をくぐってはあまりに古びた理想のギアを復活させる儀式を執り行う通りを抜けた甘い甘いサイダーのような夏の大気の向こうに立つその赤い建造物は遠く . . . 本文を読む
汚れて生きるのを是としたこともあった
滞った血流のギスギスした音に身悶えたこともあった
明けない夜の隙間で溜め息を漏らしたのは閉塞した心持ちでパソコンと相対する高校生
平穏な日々から徐々に離れて行って
手に入れたのは虚しさだけ
嘘を嘘で匿って
凍えた心で社会(よ)を恨む
この手で掴めなかった希望を
今度こそ掴むんだって言って、握力を鍛える
そうだろ? 些細な筋繊維の抵抗こそ、この世に立脚す . . . 本文を読む
振り向きザマに
名にか硫黄とシテ
火寝暮れる此処櫓の
張り津めた久琵州血に
蒼く浮き上がって居る欠陥の跡を辿れば
火傷(やけ)に深(み)馴れた膿みへデル
気儘に浜辺を彷徨って
夜尾螺砂上に音身名を掛けば
何時とも知れずに凪ぐ海の
疏を書き消さぬ未に発ち
汁したママの暗しの知流辺も
朋詩碑揺らす余波(なごり)の洋
須沙真面く荒む皆藻の肥えを
美身を澄まして聴いて射瑠と
疎零は去煮詩江預裡琶く面居 . . . 本文を読む
それぞれの立場で灯る青
光り輝いたはずの交差点
夢見た末の暴論が
いつしか世界を闇に染めた
ロッカーに詰めた冴えない思想を
池袋の街は
あの街だけは
揺らめく灯し火に変えてくれた
気ままに背泳で進む駅前通りを
バタフライの君を見つけては
捕まえに行く
そうやって遠くまで向かう僕の純情を
君は認めては微笑うのだろうか
つまり
君の後方で霞む夕景には
二人の始まりを映す茜空
揺 揺 濫
凪 . . . 本文を読む
深く
深夜に潜む哀愁を
その仮面を
僕らの手が
引っ剥がすとき
水色は
ゆろゆろ
真理に浸りつつ
じっくりと寂しさの行く末を案じて
チロルの囁く声に寄り添って
其を匿いつつ
恙無き未来を彩る呪いとなって
明日の水平線へ駆けて消えていく
消えていくのさ
僕らの期待をかき消してしまうように!
そしたら暗黒舞踏を踊る翁だって
起きない少女の額に手をやって
微笑みを投げかけるんだ
暗黒に限りなく . . . 本文を読む
愛の仕組みのほろ苦さを
風に問うても
判りません
夢に燃え果てる想いの亡骸を
海に撒くなら
映える空
理解に苦しむエラーの後先を
鏡の裏切りに託すなら
そぼ降る雨のその最中で
硝子の意志と成り果てるだろう
泣け 泣け そなたは雨じゃ . . . 本文を読む
理解の境涯を超えた浅瀬のデカダンスを追えよ!
ルービックキューブの鯔背な仕組みで
世界の姿勢を組み換えよ
らりるれろ、の恐怖よりさきに
見つめられたダイモスの呻きに耳を澄ませよ
花はただひらいた
耳たぶぶらぶら咲く夜に
僕らのロンリービジネスは
朝が来るまで苦境を抜けない… . . . 本文を読む
とりとめもない愛なんてもんも
あるんじゃないかと
疑ってやまない…
あ、焼き鳥とってんじゃねえよ!
俺のだろ!?☆
何に怒っているのか。
隠したままのかわいいこんにゃく!
今夜、味噌つけて喰ってやるからね!
(こんにゃく~)(こんにゃく~)(こんやく~)ってのは、遠野の話だっけ?
ラビットの笑う衛星で
ラッキーを拾い集める男子に出会った
あいつ今でも元気だろうか?
金輪際語らぬと、腹に . . . 本文を読む
淡い
青い
僕の妄想が駆ける
空を追い越すように
羽ばたく黒い影も
画面の向こあうで笑う君と僕のコミュ障に
気づいた素振りで
目に涙を浮かべた
あの日
なぜ波が
襲ってきたのか
あれは無意味のもう耐えられずに溢れたことではなかったか
虚無感の襲来とも
殺人は
主体が自然そのものであっても
僕らがその事態に悔恨の念を抱くのは免れない
ただしかし
その見知らぬ黒幕の強さには
われわれの小賢 . . . 本文を読む
透明な欲望を
持て余す僕の切なさを切り売りして拓ける地平
壁への衝突を引き金に
もたらされた成功を
腕に目いっぱいの負担をかけて
持ち上げる日々を過ごす
甘酸っぱい妄想の
生まれた源には
朗らかに笑う母がいて
僕は笑いかえす
「すべての意味を、今、僕のなかに満ちる透明な欲望で燃やしてやる!」と。 . . . 本文を読む
君は
螺旋を描いて
落ちてくる
ゴールはどこ?
って落ちてくる。
世界が揺れたとき
訪れた悲しさも
罪深く天が広がった挙げ句に
堕ちた天使と何も変わらない
よくまあ、掌を真反対にしたもんだ
僕らの信念はヤワなもんなんだろうか?
. . . 本文を読む