今日は今日でてんやわんやのネット社会
アツは夏いのフレーズも常套句となり早何年?
洩れるエゴの汚い汚物も
るつぼのなかで渦を巻く
エゴをエコと取り違え
キーボードをタイプミスしたあなたは
ほんとうの答えを知らない 知らない
不知火の呪いを解くのは
キーを誠実にノックする求道者たち
叩けよさらば戸は立てん
噂も阻めぬ声な . . . 本文を読む
嘘生む像
奇跡はそのスクリーン上
煌々と輝く
その像生む象
囲まれるzoo
人々に身体中を撫でられて
その正体を溶かしてしまう動物は
明日を覚ます奇跡を起こす可能性を持つ
ノスタルジアの甘い闇は
その動物の格好の棲み処である
ウゾウムゾウに内蔵された
思想のストラクチャの何処かにあるスイッチを捜す
迫 . . . 本文を読む
細部が夏 細胞待つ夕暮れ
時を待て 理解超える夏の青空
二酸化炭素含有量ピカイチ
夏はサイダーに逃げ込む
わだかまりは同じ声で未来を遠吠えし
暑さの詐欺に巻かれて計算を忌避する
制服を着た季節たちが
それぞれの足取りで並木の下を歩く
眼鏡を外した青春の
夢を映したセーラー服が
炭酸水に晒される
その一瞬のきらめき . . . 本文を読む
遠く青が駆ける透明商店街を抜けて空を見れば目に落ちる海面高いところからやってきた無数の海面は今、瞳の上で何層にも重なり、角膜を匿うバリアになるボクには命の意味が掴みかねる ただわけもなく流れる涙がある その生まれを辿ったとき 見えてくるものがあるだろう魂の鳥居をくぐってはあまりに古びた理想のギアを復活させる儀式を執り行う通りを抜けた甘い甘いサイダーのような夏の大気の向こうに立つその赤い建造物は遠く . . . 本文を読む
こんにちはぐるぐる回る妄想に絡め取られて季節は高速回転中衣服を揉むフィンは軽々と光をかき回し言葉をキレイに洗濯する夢が輝くサンルームに僕らの言葉は甘く溶けるくだらない言い合いも宇宙の空間へ紛れ込んで愛を表す液体洗剤の潜在能力に泡を吹くわたしの世界のありように疑問を投げかける君は明日を追いかけているただ陰りを甘く溶かす僕らの言葉をショッピングモールに投げかけることは僕らの楽しみ宇宙が崩れ去る前に今な . . . 本文を読む
風が吹いたらアホになろう言葉通りのエクスタシータクシー通いのバンクシーラッパの重みは瞳の重みまぶたが垂れたら滝を越えよう量子の揺らぎは心の揺らぎ相手にしてないマヨネーズは肉料理の要綻びはソースを伝って精神の滝へと流れ着く涙の音は鏡の向こうしとしとと響いているつまみ上げた赤や黒の妄想は漆黒のプラスチックに溶けていく病は朝に溶けるミクロの視点で飛ばす思想を月影はやわらかに受け止める今の音階をただ一点の . . . 本文を読む
高速に乗って
感情が走ったら
今年も始まる初詣
立ち尽くした僕の後方に光るライト
フェイドインしてくるハイエースの残映に重なる手のひらをひっくり返す すると君は惑星を転がす微笑みで夜に再生される
キムチを喉に押しやって
理解の速度を優に超えて
たまに駆け出すスカイラインの背骨が渦巻きのように対向車線を巻き込んでゆく
月は影を揺らし 賭 . . . 本文を読む
走り切ったストリートストーリー ストーキーなトーキートーキョー今日から本気ときめき色めき かそけき我が家何から何までカニカマかぶれ炒め物にはサラダ油ぶっかけ青春をやり直せ動機は不明しかし知識は使うものだよ 溜めるものではない 回すものだよ とどめるものではない 活かすものだよ 腐らすものでもない知能は全知の影を追いかけるが それは何処までも完成を見ず、慣性の法則にとりあえずは従って進み続ける だが . . . 本文を読む