水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

トンネルうねるまた寝る荷台

2017年12月11日 13時37分51秒 | 詩編
都会を巡る地下鉄は まるで女性の曲線路 麗しくうねり街を練る 各駅停車見つからぬ 忘却の果ての駅などない 区間急行報われぬ 希望に溺れぬ鉄路もない 通勤快速駆け抜ける 街の向こうに真実が ホームの乗換案内で  君は暗号手渡した 僕は吊り革握り締め 奇跡の光で手が濡れる いつしか線路は照る小川 光る水面が空に揺れ  火照る身体は朝に熟れ… . . . 本文を読む

仕事上がりの徒然~なんとかなるさ論を高めて~

2017年12月05日 19時06分24秒 | ぽつり一言
おそらく、世に言う楽観、なんとかなるさーというスタンスはわれわれが水なら、きっとそうだよねってなる。 で、われわれはある程度水だから、なんとかなるってのは66%くらい、僕らの人生へのエールとして正しさを発揮すると言えそうである。残りは、なんとかせねばならんのである。人間の自助努力にかかっているのである。 とはいえ、パーセンテージを見れば、やはりわれわれの人生は「なんとかなる」の論理の方が、「なんと . . . 本文を読む

昼休み徒然~哲学用語のカッコ良さ~

2017年12月05日 12時25分58秒 | エッセイ
たぶんね。 哲学の言葉が、難解なだけじゃなくて、カッコ良いってのにはそれ相応の意味がある。 言い切っちゃえば、哲学用語は難解にしてカッコ良くあらなければならない、よんどころない事情があるのだ。 おそらくそれは、一定程度のカッコ良さを備えていなければ、価値がある言葉かどうか以前に、誰も目を向けてはくれないからだ。哲学が、生き延びてきた背景には、スッゴい当たり前のことなんだけど、なんかカッコ良い、わぁ . . . 本文を読む

限定性に守られて

2017年12月04日 12時38分22秒 | 詩編
新しい世界を 目撃したくて 駆け出した園 僕はいま 大いなる救いを求めている たとえば君、 僕をできれば 君という檻へ閉じ込めちまってはくれないか? そうじゃなきゃ 僕は真摯に自分と向き合えない 間違ったら 呼吸のできない 真空へ飛び出してしまいそうなんだ 君という名の檻に閉じ込められる 夢を見ている…… だから僕は 君の視線に絡め取られることを 望んでいる! と、思った瞬間 実のと . . . 本文を読む

分かち合えない恐怖と踊れ!

2017年12月03日 14時43分09秒 | 詩編
張り裂けそうな空気の袋 僕のなかで臭気を放つ思想を 誰かに引き取ってもらいたい そもそも僕ひとりの所有物じゃないし いつからか同期することを覚えた 夜空の月と 果てしない夜の闇と その向こうの銀河の群れと それは無意味なことだったんだろうか? 否、それは校庭でそよ風に出会えるかのような清新さを孕んでいる たとえそれが狂いの序章だったとしても そよ風にあたる快楽を感じるのに 何の背徳を感 . . . 本文を読む

都会の聖なる光の図

2017年12月02日 23時50分18秒 | 詩編
誰でもいいだなんて、等価で塗れた各々の人生 都会のネオンは隔てなく、夜の街路に際立たせる 波と揺れる人込みの 蠢く会話のいわけなさ 不確定な未来しか 朧げな明日を萌えさせる種子はなく 誰であろうと良かったの? それは出会った者同士、確かめ合うほか術がない この身体だけが記憶した ふたりのダンスは永久(とこしえ)に 惑星同士の衝突が 生み出した夜半の清水の 秘めたる確かな契約は 今宵静かに浴び . . . 本文を読む

言葉ならない意志

2017年12月01日 00時55分14秒 | 詩編
遠く冷静さが窓を打つ 現の果てのまどろむ庭に 宛てのない雨が降る 僕は孤独を消費しないだろう それは氷のように溶けない 解けない謎と同じように価値を持って あどけない君とダンスを踊るなら 積み重ねた間違いも報われるだろう 荒野の汗を拭って . . . 本文を読む