私は、言葉の何たるかを突き止めた。言葉とは屈折だ。あるいは、言葉とは現象の撓みだ。つまり、現実世界を一枚の布とすると、それをたわませたりしたときにできる凹凸などが言葉になるのである。 . . . 本文を読む
妙に宗教じみたことを言うが、この世で起きることは必然である可能性が高い。偶然込みでの必然って、どっかに書いてあったっけ? とにかく、決定論的に世の中動いているわけであって。一寸先の未来を僕らは知っているって、これも何かに書いてあったっけ! . . . 本文を読む
行動の選択肢という樹海に迷い込んでいる。昔は、今よりも行動の選択肢という点では迷わずに済んだであろう。つまり、迷っている暇なんてないわけだ。しかし、私には迷う自由が与えられている。これはなんて意地の悪い自由だろうか? まあ、こんな中でもルーティン決めて自律的な行動をできる人は、褒められたモノだと思うよ。 . . . 本文を読む
理解に苦しむと
夜明け前に語り出す
ひとりの青年の首筋は暗し
ライトアップされた机上に
気丈にライトダウンされた一連の台詞は
枕元で戯れる妖怪みたいに笑うから
たった一度でいい 君だけの
白い笑顔で彩られた
冬の世界を見てみたい
真冬の命を見ていたい
かすかなリズムで
踊り出す私たちの
ふざけた理想を
語り明かそう
. . . 本文を読む
間違いのない間違い探しに現を抜かし
お前はこれ見よがしに案山子を咲かし
空中庭園、とうとう定年、声援嗄らして、冷ました浮き世。エレジーに身を焦がすなら、ポエジーに刃向って散れ!
突き立てた刃と美女の八重歯が擦れる音と、台場に蠢くダイバーの面々に延々講釈を垂れる男。
重要なのは、瞳を打ち抜いた女の真実。
. . . 本文を読む
ひとり
ひとり
甘いシロップは間断なく頭上に流れ
ラジオから流れる壊乱電波に 埋め込まれた思想体系
頭を濡らして
シロップで
大量のシロップで
それはそれは幸せな人生でしたと
解説されるような馬鹿な人生歩んでなんかやらない、と息巻く若さを
とりあえずドミノピザの到着した合図で丸め込んで
楽観主義のファッショナブルトゥルースで飾り付けろ! . . . 本文を読む
そこには、美遠がいた。ドアを開けた瞬間、美遠が立っていた。衝撃的な邂逅だった。開口一番、「びっくりした。」と言われた。びっくりしたのは、こっちもだと思った。びっくりした理由は、ちょっと違っていたはずで、僕はその目の前に現れた女の子が、予想以上に可愛かったことにあった。 . . . 本文を読む
頭ん中、爆発しそうだ
僅かに残るメロンクリームソーダ
バカやる前にしとけよ相談
ゴーダチーズに群がる軍団
捨て去った理想の無双を想えよ
どこまで行っても武装しないよと
喘ぐに明け暮れ、さ迷う日々
段取り、確かに手取り足取り気取りもせずに
数こなせば、愉快不可解お抱えの家来、あまりに痛快
視界に映らない
ロッテの取っ手の境で踊って
生まれ変わりの侍、を使い
けたたましい落雷に寄せるLullaby . . . 本文を読む