僕の人生
ビルゲイツみたく
いつも笑ってミステイク
タクシーに配られ
帰宅する僕はすぐエクスタシー
なんてったって
生ける屍には
なりたくないって…
生きながら
死んでいたってことある?
ああ、あるかもね
いつ、死んでいなかったと
断言できるだろう?
仮に死んでいた瞬間があるとしても
僕は生きることを選択して
生きているのだということを忘れたくない
僕らは
小さな死を支払って生きている
未 . . . 本文を読む
見つめ合った暗黒で
嘘を透過した欲望は
凍てついた
楽観的憶測はもう
在庫がないようにみえる
烈火の如き本能を隠し
君と僕は重々しい愛の門扉を開けるんだ
滝は
沈黙をひた隠して、
笑う . . . 本文を読む
カオスはカオスのためにある、とか言ってみたら、何か面白い神の啓示でも与えられるだろうか?長い間、自分という無意識の大海に潜り続けていたらその底無しに恐ろしくなった。だって、そうだろ。自分という存在には、認識できる限りがない。有限の生命でありながら…。人生という旅を重ねて、罪をも重ねたぼくらに、夢を語る資格はあるのか、甚だ疑問だ!要は、われわれに残された時間ってのは、罪滅ぼしのための時間ではないだろ . . . 本文を読む
子供みたいに美しい風景が
笑う
僕の目の中で、愉快に笑う
笑けてばかりいるから
お前は何がそんなにおかしいんだ
って聞いてやった
そしたらさ
この世の悲しみがおかしいんだ
って言いやがった
これはもうきまりだ
そっちの方の頭がおかしいんだ
僕はそんな
一抹の不安から
それを笑ってしまった
そのときは
もう遅かった
あいつの目に何かが浮かんだ . . . 本文を読む
夢は虹色に燃え
雨のもと冷やされる雫となった
集めた悲哀は、まとめて燃えないゴミに出して!
冴えないブルース歌うなら
いっときでも、閉じ込めてよ
真夏の牢屋に…
探していた倫理の欠けらを
もう一度舞台へ降らせるんだ
時を重ね合わせて
飾った火山のベランダの
哀れな硬度に接吻せよ!
時は金なり
愛は派手なり
波は果てない
夢を折らない君の倫理に
僕らは今日も灯台下暗しの精神で暮らす . . . 本文を読む
見える?
見えない?
暗闇すぎて
迷いも貫徹しない夕暮れ
ふらーり
ふらり
光はどこの国で
油を売っておられる
君、見かけなかった?
世界は
形以前の形態へ
逆戻りした
よって
我らの戦略は
あくびをもって
悠長な気構えを
提示すること
夢のような「交響曲七番」を
大音量で流せよ!
すべての始まりはそこからだ
歌え、言祝げ!静寂のお祭り騒ぎを…
描写せよ!終末の予定を書きなぐれ! . . . 本文を読む
それは
ある薄曇りの寒い日のことでした
人に見られるか、見られないかの
狭間でさまよう旅人がおりました
事件は何の前触れもなく起きました
彼の腕に嵌めていた時計は2時46分で止まりました
なんで思考が進まないんだろう
カレンダーを毎日めくっているのに
僕と時はいつからこんな縁遠い関係に、なってしまったんだろう
白い雪が落ちてくるその光景は、時の過ぎゆく外界の移ろい . . . 本文を読む
サクラ咲くよ
錯乱のうちに
さくら
ああ錯乱
サクラサク錯乱のうちに
肘と肘突き合わせて
赤面の春に
桜は散ります
錯乱のうちに
ピンクの影を
舞わせては
ピンクの陰を
匂わせる
ああ
儚いサクラよ
今年も錯乱のうちに
散るのかい?
哀れな桜
桜の影に
ひとつの
哀れな生活を知る
それは錯乱に見舞われた
日々
青い春とは
たい . . . 本文を読む
ビルは
青い竹のように
笑って生え
人々を抱き止めて
透明に映え
偶さか硝子の頬を
涙が伝い
理解と
ツキハナスことの狭間で
それぞれに
互いの距離を
確かめ合っているみたい
時折
高すぎるがゆえに
標的にもなりやすく
真ん中から折られて
崩れる事態にもなって
一方で
平和な都心では
意味もなく
西日を
照り返したりもして
間違った推理を . . . 本文を読む
とは言っても
言いようのない苦しみからは
逃げたいのはやまやまだ
喜びもまた
一瞬のものでもあろうが
穏やかな痛みと癒やしが
混在するくらいが丁度良いのかも知れぬ
消えない闇もあるだろ
でも闇がなけりゃ光が生まれない . . . 本文を読む
おそらくだが
すべての痛みが消え去るときに
われわれの生の喜びも消え失せる
だから
なんとなく幸せだなあ
とかもっといえば
とくに苦しみがないなあ
となったときに
忍び寄る魔の手がある
ということだ
それは
しかと心に留めておくがよい
物事は
何かが叶う一歩手前が
いちばんワクワクするのだ
一歩手前というのがミソである
そういうもんだ
適度な苦しみが
適度な喜びになるように
僕らは
. . . 本文を読む
詩人だって
不安だ
凡人だって
不安だ
言葉で
世界を
表せるかもしれないし
言葉で
世界は
表せないかもしれない
その恐怖や不確かさと
日々闘いながら
むしろ
その闘った痕跡を糧にして
彼は詩を書く
その時
詩人の目は
ぼんやりとしている
かと思えば
いやにギラギラしたりしている
不安と精神の高ぶりが
同時に訪れ
彼はいつも
いったい何を書いたのかを
途端に忘れる運命にある
詩人は . . . 本文を読む