優劣、競って、埓の明かない夜
狭い視界を、どれだけ押し広げたって
何を、得るのか分からない暗闇の世界
溶けない砂糖を、何度攪拌したって、
意味もなく、出された君の舌は
夜明け前の狂気に浮き彫りにされて
楽観を提供するダンスミュージックに
連れ去ってイカレルままに……
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セミロングの哀切が
解説を投げ捨てて
蝉時雨のなかを
猛スピードで
翔けていく
何だったかな?
君の笑顔は
いつか夕暮れへ溶けるって
そんな幻想を
何度も思い浮かべてるんだ
明日をかなぐり捨ててまで
成し遂げようとした今日の夢想でさえ
もっと燃える火に
針金を投じるように
酔うほどに熱いテキーラを
喉元を貫かせては
一天の欲望を
ゴミ箱へ放り投げる顛末を用 . . . 本文を読む
佐藤、失敗は明日へ薪として供給しよう!
夢、青く、散り散りに果てても
旅、何事もなく、つづいていくように……。
飯田、酒を酌み交わすなら新宿で!
せっかく、10年ぶりに再会したんだし
ここは、10分の1くらい持ってやるよ!
トイレ、行くなら今だぜ。
森の中で、歌いながら、済ますんだよ……。
楽観なんて、
安っぽいデジャヴを信じるのと、一緒さ。
透明な罪悪全部、今宵のディナ . . . 本文を読む
広がる青空を
サラダボウルに映して
ドレッシングをテュルテュルと
流し入れ
世界を
今真っ白に
ほお紅けちらすように
塗りたくりました
僕には
彼女の声が聞こえない
何でって?
僕は僕の耳をふさいでるから
どこまでも
その声が聞こえない……
「あなた、そこのパンケーキは彩乃のよ!」
僕は、いつまでも、暗黒の宇宙で
遊泳中。
「誰のパンケーキだか、 . . . 本文を読む
風、吹かれ
サビ、流れ
ロックというジャンルを
更新して
何、思う
何、見つめて
ステップ踏んで、水溜り越える?
軽々と時をまたいで
カラフルな服に身を包んで
今日も、どうして風と戯れる?
群れる人々を
かき分けて、
愛に根差した
君の孤独は
何のあをと溶けるだろう?
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多分、ね
タウン、で
まつ毛伏せた彼女の幻影が
街風に揺れる
時折、
舐めては去っていく
明日の青い風は
夕方の雑踏を
吹きすぎて
記憶を
風化させていく
羅針盤を
握り締めた
汗ばむ僕の両の手は
黄色い哀切を
匂わすように
夢に震えた
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いっぽ進む度に
ぽろっと落とした
希望の数々
夢の間で語られる
嘘っぽい幼い話を
リラックスさながら
サナギ状態で
聞き流す
ああ、
聞き流すんかい?
浮ついた僕のココロに
へばりついたなめくじみたいな
君の慕情に
寄り添って泣く僕のみじめな姿を
その甘い瞳に焼き付けて
焼き付けて
ホットケーキを焦がしてしまうみたいに
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僕ら
水色の円周を
無心に走り回る
幼い子供のよう
辛苦を超えて
シンクしてばかりの夜を乗り越え
シンクロしてゆく君と僕の軌跡は
あの青空に引かれたふたつの飛行機雲
夢が破壊された後の世界で
僕らふたりで生き延びる……
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何を覚えていて
藍をどこかへ置き去りにして
宇宙を描いていたら
落ちていた希望を
拾い上げる未来に出くわした
日々の倦怠を彩る松ぼっくりを
うっかり踏みつけては
楽ではいられない季節を通り過ぎて
いい加減なトークをかまして
夜を朝に変換するのだった
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近くにいても
遠くにいても
見つめている
あなたの背筋が
ああ溶けてゆく
ああ溶けてゆく
未明の闇に
紛れてゆく
都会の法則を
何度も省みて
夢に泳ぐ
群青色した紳士の波が
ビルの谷間で畝ねるから
呆気なくも朽ちていく
日々の不定形に
想いを寄せて
風に乗って北へ赴く
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夢
ひとつ
音を立てて
落下する
度に
こだまする
どうでもいい黒がある
寝っ転がる草原に
初めから咲いていた
ひまわりの
幼気な呼吸に
宇宙の音を聴く
地球の午後
今ここで咲くことの
淡い希望のあおの足音を
ああアラブの涙に夢を見る
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僕が、こういうことを語るのは、一歩早いというか理論的にどうこういうことと、肉体的にどうこう動くということに乖離がある以上好ましくないことなのかもしれない。うん、じゃ書くのやめたらということかもしれない。それは、書くという行為を自己満足へと帰着させようとする人間的にひどくくだらない行為かもしれないしね。まあ、それでも書くというんだから仕方がない。
風が、心地よい。歩いていると川沿いで、珈琲の . . . 本文を読む