嬉しいもんさ
夕に映える黒髪の少女の
暗黒へ容易にアクセスするハンサムな彼の
ブルーな涙は
あわあわ震え
見えなくなるまで
夕陽を目で追った
僕ら二人の妄想は
天空の星の囁きと
同期する
「どう、キスする?」
と、戸惑う僕らの
いつものおっちょこちょいに
月も、相変わらずね、と微笑する。
I Love you も、ろくに言えない
暗黒の王子に、夢が毛布を広げて . . . 本文を読む
ごめん、誤解してたみたいだ
君は、並の怠惰な野郎じゃなかった
僕は、並んで歩くことに恐怖してたみたいだ
君みたいな恐ろしいまでの怠惰を貫く野郎と
いつのまにか、理念は爆発したみたいだ
君と約束を交わした飛行船に乗ったまま
夜の合間に沈潜していった美しい少女の
孤独な貝は
今、大口開けて
世界の破滅を待っている
コタツに潜り込む
毛だまりのように
僕は
あからさ . . . 本文を読む
夢が腐り
愛が朽ちるとき
ひら、ひら来るとして
赤く揺らめく灯し火は
消えることはない
とく、とく
難題を溶かす心臓の鼓動が
こんな困難を迎える午後にだって
聴こえるでしょう?
モノクロの風景に
言葉が色を灯してゆくように
雪の表情は
僕らの笑顔を呼ぶでしょう
真っ黒な意志で
僕らの表情が埋め尽くされるとしても
穏やかな朝がやってくるように
温かな毛布にくる . . . 本文を読む
氷のように溶けてなくなる日常が
日常の本質だとしたら
青に塗れた時代を
水に流すことの
愚かさを
もっと
僕は
知ることになるだろう
エスプレッソさながらの苦い思い出を
そのまま飲み干すとしたら
ブラウンシュガーも嫉妬する
美しい少女の笑みに
釘付けになるだろう
波間に顔を覗かせる非日常が
真っ赤なタンゴを奏でるように
りんごが叫ぶ美しく卑猥な単語を
僕は齧る . . . 本文を読む
見つめていた
あの青の向こうの透明な銀河を
緑を目と呼ばれる額縁から零して
接近する君という事象
時の使者を手なづけて
ありふれた折り紙を折る女性を
目で追って
白紙に刻まれた
あの日の僕と君の約束を
火で燃やすことなく
果たしたい
争いの目的となった果実を
罪の塗料で塗りたくることは容易い
だが
君の両手がそれを包むとき
世界という絵画は目眩くように
. . . 本文を読む
無意味に無味に数珠のように連なる言葉は
詩行を小刻みに震わせ
更にはそのsentenceを脱し
夢にまで見た虚空へ達す
感情をrockに委ねた赤子の人生に同期し
術を持たぬ幼な子のようにわけもなく涙を流し
火に焚べられた八つの禁句は
時の未来を希うように
青く発光して消えた
Escapeするだけのささやかな勇気さえ
持てずにやり過ごしたネット世代のsunsetタイムを
. . . 本文を読む
何気なく
fly away
いつしか
泣き止んで
秘密のmicrowaveが
耳を叩けば
longing for silence
不覚にも帯電して
あまりあるassetに恵まれ
あまりにも焦ってしまって
夢にaddictした両の手足を
pure waterで洗い清めて
世界のhemisphereを
揺らす勢いで
movement起こしてこうぜ!
Now is t . . . 本文を読む
真っ青なビルが
地面から生えて
太陽へ笑いかけている
横断歩道を渡る僕らの
息急く騒がしい感情に
空のアーチは頭上高く
朗らかに橋渡っている
夢を青いままで
庭に生らせる君は
不器用な笑いを浮かべる
はしゃぎ回る青い果実さ
そんな笑顔を
世界中に拡散させたい
光の粒に乗せて
それが、僕の使命…。 . . . 本文を読む
水色の欲望が
僕のビルに挟まれた人生を
果てない終末の季節へと駆り立てる
遠くに在りて思うものであるだろう故郷も
思い立ちさえすれば夜行のバスで飛ばせば
あっという間に帰れる時代
でもね、一つだけ忘れて欲しくないことがある
あの星たちは僕らの一人ひとりの欲望を照らし出していて
ちゃんと銀河の向こうへ飛ばしていることを
黄色く照り返す僕らの大地と
青に揺れる千畳のさざ波 . . . 本文を読む
清く深い闇の底から
もたらされる秘密のエッセンス
古より伝わる
イドから汲み上げたというその水を
一気に飲み干す君の青さ
透明なままで居られない
僕らの哀れなる穢れる性が
ひたと胸に浸透してくる
列記された芳醇な欲望が
見るに堪えないほど増殖して
今まさに繋がる二人のエートスを
目眩くような魂に接続して
青い空に躍っているような昼下がりだ
言葉を信じて
その . . . 本文を読む
緑衣の朝のサンバのリズム
のたうちまわる夕景を抜け
果てない欲求のシワを伸ばした
僕らは黙って腰ひもを緩め
見知りもしない結び目に釘付けになった
ひどい雨に降られて
音もなくしゃがみこむ僕らの悲哀を
どのように融解させればいいのだろう?
透明に揺らめく瞳の輝きは
苦悶の痕を蹴散らすように
ただ君を華やかに装飾するばかり
ラッキーな僕の今宵のテーマは
ディズニーを絡 . . . 本文を読む
生きることに盲目でなく
走ることに全身全霊でいたい
青い魂の産声を
まっすぐに聴く
あえての辛抱で
ただまっすぐに聴く
夢から現を秒速で行き来する様は
さながら高速道路の幽霊車両
時代の大河へダイブする僕の身体は
今、余計なプライドをかなぐり捨てて
時間をなげうつ
すわ
生きることに盲目でなく
走ることに全身全霊でいたい
明日を思い煩わず
夢に振り回され . . . 本文を読む
憂いを纏った電信柱の黒い列が
生命を創り上げた海の上を
ズンズコズンズコと前進する暗夜
悔恨に満ちたその道のりを
重たそうな足取りで進む様は
文明の罪悪を両肩に載せて歩んでいるよう
眩しく光る空の月は
そんな重荷にはちっとも与らない様子で
軽やかに夜の海を泳いでは
無意味な光を世間に横溢させている
僕もあの光のように
透明に暗黒へと溶けて消えてゆけるだろうか
約 . . . 本文を読む
住み慣れた我が家を後にするのは
辛い
どうしようもなく落ち込んでしまう寒い夜こそ
幸い
たったひとつの言葉があるかないかで
その火が燃え上がるかどうかが決まる
夢現の僕らの会話も
秘密の回線を使えば
月のように夜を泳ぐ意味となる
一見無意味に見えた
ブルーの抵抗も
その情熱の炎を
燃やし続けることで
歴史の一頁に書き加えられること叶ったのだ
ここまできて一体何を . . . 本文を読む