演じ続けた夜も朝も
解けない問題抱えながら
むしろ
悪魔のように引きつり笑って
朝も夜も煮えくり返ってた!
一事が万事
万事が一事
零と百の往復 . . . 本文を読む
くねくね曲がりくねった道だった。深夜の暗黒の宵の淵、煌々と光る画面と相対して、世の幸運をたちどころに浪費するという愚行に溺れていた。それは不幸というのだろう、恐ろしい悪魔の化身、私よ!
私は、世の不幸を味わい尽くすために生まれてきた。欲望の淵に全身を沈めながら、ながらえてきた黒くやや茶色の混じった硬い髪を生やしながら。
叫ぶことを忘れた獣に成り下がっていた。いや、叫ぶ術を失ったのだ。怖かった。いつ . . . 本文を読む
「頑張る」という言葉の悪弊について、一考察してみたい。今、当たり前のように流通している言葉のなかで、これはマズいと思われる言葉に、「頑張る」があげられる。
頑張るとは、頑なに張る=かたくなにはる、と書く。この語感には筋繊維の柔軟さが感じられない。そこにあるのは、意固地なこだわりのみだ。あるいは、気張って何かに取り組む姿勢だけが見てとれる。
僕が幼い頃、地元の市民会館の楽屋で会った常田富士男もこう言 . . . 本文を読む
孤独な闘いを、人はそれぞれにやっている。でも、孤独な人なんて実はどこにもいない。
「孤独だ!」なんて言っているやつに言いたい!!! 誰が孤独だ。生きていることそのものが他者の助けによって成り立っていることじゃないか!そして、心おきなく人に頼ってよいと!そして、誰かを孤独にさせてしまいそうな人に言いたい!! 誰一人孤独にさせたりなんかしないと誓って欲しい! 誰かが孤独の淵に溺れてしまう前に、どうか手 . . . 本文を読む
この世には多様性という門戸が開かれている。
本来ならば、それぞれの人間がそれぞれの有り様でいればよいということが言える。
しかしながら、それぞれの意見がぶつかることがある。が、それもまたひとつの自然な有り様。意見がぶつかるときは、ぶつかればよい。
多様性は、確かな話し合い、熟議が生み出してくれるものだ。
お互いのことを知ろうとする努力が必要になってくるということだ。
知ろうとし、新たな他人の視点を . . . 本文を読む
海の遠くへ行きそうなさかなが好き
とってもはちきれそうなこの気持ち
生きる喜び 戸惑い 悩みごと丸々全部投げうって
君を抱きしめに行きたい
ただ ただ どこまでも広がる海のように . . . 本文を読む
言語化できることが、これからの世界のありようを変えることができる。ひいては、世界をある種の完成へと向かわせることができると確信する。
そもそも世界が大いなる秩序を失った後の混沌から出発したとするならば、その後には天下太平の秩序だった世界が訪れることもまた必定である。
さて、バベルの塔の話からも容易に想像がつくように、言語もまた差異の体系である。ならば、言語は世界を秩序から混沌へと向かわせた張本人 . . . 本文を読む
現実は小説に似ている。
自分という主人公が居て、周りを固める人間たちがいる。
その主人公が成長しなければ、誰も喜ばない。
成長を阻害するものは、何か?
幼さを匿う上っ面の言い訳だ。
無駄な自尊心だ。
小手先の遣り口だ。
甘い甘い汁を吸うだけで、何も吐きもしない。
甘い味も、体内に溜めるだけなら毒同様だ。
俺はまだまだ甘っちょろい!人への思い遣りも持てない。
親に認められてるうちは、花も咲かない . . . 本文を読む
世に逆説は起こりうる。これまで見てきた世の有り様を覆す程のことが、人生には起きるのだ。これまで蔑んできたものたちが興隆して、これまで盛り上がってきたものが零落するのだ。これこそ世の無常。驕れる者は久しからずとは、まさしく言い得ている。
深い霧の向こう、見えがたい地平がある。だが僕は行こう、その霧の向こうへ。愚かだと人は笑うだろう。だけれど、もともと愚かな僕だ。何をしようとプライドなんてかなぐり捨 . . . 本文を読む
鮒みたいに濁った目をして
僕は未来に何を見る?
何を見たのか世は不思議
世界のなかで捕らわれているままの僕は
世界を解明する術を学ぶ
学び 学びを引っ張ってゆく
想いの丈を一文に書く
僕は君の未来を守る
だけでなく現在(いま)の命を押し抱く!
筒抜けた下心の狭間で
揺れ動く二つの生身のカラダ
世界は閉じる、僕らの汗で
敷かれた布地の欲望は
親を超えて部屋中に香る
. . . 本文を読む
不確実な未来だと
二人してゆく以外など
求めるわけがない嘘じゃない
遠い未来もその人が「あなた」であってほしいから
独りで歩くこの帰り道
君を引き留めればよかったと、後悔しても遅いのだ。
優しく胸を締め付ける君の別れのモーションが
薫りとなって漂う夕辺
いつの日か聴いた波音が
僕らの青い日々を象るフレームとなって
僕らの逢瀬は単なる遊びじゃなかったと
言い切れる未来が来ますように
後悔のない航 . . . 本文を読む