水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

ありがとう

2019年05月27日 23時07分21秒 | ぽつり一言
ありがとう 今日も一日見守ってくれて ありがとう 爽やかな水の青いのど越し ありがとう 夕暮れ時の淡い世間話 ありがとう 見えない力の集合体よ そしてありがとう 僕 . . . 本文を読む

同時代的な何か

2019年05月25日 09時18分42秒 | 詩編
同時代的に起こる何かがある シェークスピア演劇と日本の狂言は似ているものだという 少しずつのズレを伴い 人間は共にリズムを刻みながら生きてきた 遠く離れていても響き合う何かがあったのかもしれない しかし僕らは 触れ合う微熱を感じながら 世界とはその触れ合う微熱から始まってゆくのかも知れない 呼吸の音ひとつ聞こえる距離のなかで 世界へ続く門扉が初めて開け放たれるのではないか? 今 同じ世 . . . 本文を読む

降り落ちる今

2019年05月17日 22時03分39秒 | オマージュ集
ただ降り落ちる今をこの手に掴むだけでいい それは雪のように素早く手の中で溶けてしまう だがそれでいい 今とは常にそういうものだ ただこの手に掴めばいい 深々と降り落ちる今を… どんどん手の中で溶けていくうちに どんどん次から次へと雪のように今が降り落ちてくるのが分かるだろう . . . 本文を読む

終わりに鳴る始まりのベル

2019年05月09日 21時11分39秒 | 詩編
世界が終わる時にも聞こえる始まりのベル それは君が鳴らしてくれたものだって 今更になって気付いたよ 遅いかな? 遅過ぎるかな? でもね、僕はまだ生きてる 生きてさえいりゃ make it better  まだ終わっちゃいなかった 終わりかけてたその世界に始まりが告げられたのだ! そうして俄かに俺は踵を未来へ向かわせる . . . 本文を読む

五月、緑色の図書館で

2019年05月05日 10時41分59秒 | 詩編
遥かなる空を駆け出そう 新芽が揺れる緑の図書館 僕の心の葉脈がトクトクトクと疼きます ページをめくると 書かれているのは魔法の言葉 「いま」「ここ」に「生きていること」の不思議を突き止めるかのような それに迷うような またはそれを抱き締めるようなひとひらひとひらのメッセージ 不意に瞼の裏が熱くなる ひとりで抱える悲しみなんてなくていいんだと思えるんだ 五月の陽光が目に眩しい さあ この深呼 . . . 本文を読む