ありがとう
今日も一日見守ってくれて
ありがとう
爽やかな水の青いのど越し
ありがとう
夕暮れ時の淡い世間話
ありがとう
見えない力の集合体よ
そしてありがとう
僕 . . . 本文を読む
同時代的に起こる何かがある
シェークスピア演劇と日本の狂言は似ているものだという
少しずつのズレを伴い
人間は共にリズムを刻みながら生きてきた
遠く離れていても響き合う何かがあったのかもしれない
しかし僕らは
触れ合う微熱を感じながら
世界とはその触れ合う微熱から始まってゆくのかも知れない
呼吸の音ひとつ聞こえる距離のなかで
世界へ続く門扉が初めて開け放たれるのではないか?
今 同じ世 . . . 本文を読む
ただ降り落ちる今をこの手に掴むだけでいい
それは雪のように素早く手の中で溶けてしまう
だがそれでいい
今とは常にそういうものだ
ただこの手に掴めばいい
深々と降り落ちる今を…
どんどん手の中で溶けていくうちに
どんどん次から次へと雪のように今が降り落ちてくるのが分かるだろう . . . 本文を読む
世界が終わる時にも聞こえる始まりのベル
それは君が鳴らしてくれたものだって
今更になって気付いたよ 遅いかな?
遅過ぎるかな?
でもね、僕はまだ生きてる
生きてさえいりゃ make it better
まだ終わっちゃいなかった
終わりかけてたその世界に始まりが告げられたのだ!
そうして俄かに俺は踵を未来へ向かわせる . . . 本文を読む
遥かなる空を駆け出そう
新芽が揺れる緑の図書館
僕の心の葉脈がトクトクトクと疼きます
ページをめくると
書かれているのは魔法の言葉
「いま」「ここ」に「生きていること」の不思議を突き止めるかのような それに迷うような またはそれを抱き締めるようなひとひらひとひらのメッセージ
不意に瞼の裏が熱くなる
ひとりで抱える悲しみなんてなくていいんだと思えるんだ
五月の陽光が目に眩しい
さあ この深呼 . . . 本文を読む