感情が
暗闇の環状線を
足早に走り抜けていく
僕は緊張感を伴って
我が心音が乱れるのを
微かに察知する
雪が高速道路上に
ひらひら艶やかに舞い降りれば
コンクリートの熱を僅かに奪う
開いたままの心の窓も
冬には部屋に寒気を送り込むでしょう
僕の冷たい想像も
熱を求めて彷徨うでしょう
キリストの誓った
血の盟約も
僕はビーフステーキに置き換えて
ディナーと . . . 本文を読む
夜の高速道路上を
一心不乱に僕の情欲が
疾駆していく
止むことのない焦燥の冷や汗を
鋼のように冷たく硬い額に滲ませながら
静かに訪れる淡い夜の裏切りの予感を
僕は何時もの如くしみじみと密かに抱いている
悄然と静まり返った夜の怪しさに
僕は自ら抱いた
脆い思想の剣の切っ先を
やおら自分の喉元に
突き付ける素振りを見せて
出自の分からない恐怖を
理性で敏感に察知し . . . 本文を読む
思うに
頭が良いかどうかは
単に
「自分の分をどれだけ弁えているか?」
に、かかっている。
どこまでも
自分の「無能さ」に目を向け
それでも足掻いて生きていくために
「知識」や、「知恵」を身に付ける
そのどこまでも愚直で
着実な積み重ねが
その人の能力をより充実させたものにするのではないか?
頭が良い人とは
自分の頭で考え続けることを辞めない人である。
もっと言 . . . 本文を読む
あなたの心には「正義」というものが隠されていると信じますか?
そもそも、人間が「善」なる行動をしたいと思う陰には、「自分がより良き状態になりたいという欲望」、又は、「自分の価値を上げたいという極めて利己的な顕示欲や名誉欲」などが、隠されているということは頭に入れておかなければならない。
私は、以下のように断言する。人生において、われわれはすべて衝動としての「善」、或いは「悪」を行うこと以外 . . . 本文を読む
風にグルグルと
回されて
僕は軽い
吐き気を
感じた
目の前にいる
女性に
ドギマギして
まったく
何も
言えなくて
ここで
風が吹くのを
待った
どうしようもなく
冷たいその風は
まるで僕の頬に浮かぶ
罪の象徴を撫でるように
吹き過ぎていく
そうだね!
きっと、これは神様からの贈り物だ
死ぬまでに、悦べ
と
いつかは天へ昇る僕らに
いつ . . . 本文を読む
人間は
海から這い上がり
空は飛べない生命となった
だからこそ
人は海の底に神秘を探すことに命を賭け
空の高みに辿りつく事を夢見る気高い命に成りえたのだ
人々よ
忘れるな!
人は、歩くことが出来る
そして、いつか飛ぶことだって出来る
もちろん、海深くだって潜れるようになる。
でも、できない今だって
そうなれることを夢見て、ほくそ笑むことが出来るということを
. . . 本文を読む
そうでしか有り得なかった過去を
僕はゆっくり消化するだけ
人は
一人ですすり泣くときがあるけど
それを抱きしめる誰かも居る
困難が僕らに覆いかぶさってくるけど
そんな暗闇の中に唯一つ浮かぶ月が
僕らの行く方のその先を煌々と照らす . . . 本文を読む
キラキラと輝くネオンに
見蕩れる夜半ば
僕はうっとりと
眼を瞑って
独りの宴に
馳せ参ずる
太陽は僕らを裏切らないが
夜は逆に僕らを真実から遠ざけるようだ
この身一杯に感じる厳しい寒さというものが
都会に満ちつつある寂寥の感を乱暴に貶めて
冷徹にも一方的に裁きを下すかのようなこの夜は
まるで一個の「恐ろしい法廷」
そして僕は、つまりは
秋の夜長を徹して執り行わ . . . 本文を読む
人間というものに
僅かに与えられた
自由を
僕は
見つめることができない
息苦しくなってしまうから
その正体を突き止めようとすると
赤信号が点るから
僕らは
この閉じられた世界で
鳴く小鳥
日々の抵抗を
神様はご覧になって
どう思し召されているのだろうか?
自由の価値を
ほんとうに分かるのは、いくつになったらだろうか? . . . 本文を読む
孤独がアスファルトの上を歩く
そして日々が流れている側溝に目をやる
蛙たちの不気味な鳴声と
混ざり合うかのような交差点の喧騒へ
雨は滴っている
夜の壁が
いくつも林立している
あなたはきっとその陰で
密やかに呼吸をしているのだろう
僕には分かる
その熱が
GPS搭載中の
僕のHeartは
今にも誤作動を起こしそうに
ブルブルと高鳴る
あなたが呼んでいるからだろ . . . 本文を読む
どんな状況に対しても
感謝の念を忘れずに
キリストの教えにもあるように
孔子の教えにもあるように
仏陀の教えにもあるように
ソクラテスの教えにもあるように
あとは
自分の導いた法則で
世の中渡っていければいい
何事も成就するためには
偏にそれに対する愛による
現実を見定め
他人を愛しなさい
僕らはいつも呼吸をさせてもらっているのだ
自分が一番などと、決して驕ら . . . 本文を読む
君と
僕が
失くした世界を
取り戻すために
どんなに涙を流しても
帰ってこない
思い出たちがある
川は
絶えず流れて
僕の目に映るやいなや
流れ去って
変わりゆく
一目見た時から
君の吐息から
何からすべて
僕の手中に
収めたいと思った
流れる
涙
そして
途絶える
音信
知らぬ間に
何かを取り違えた日常が
音もなく
未来への下り坂を . . . 本文を読む
土が盛り上がる
果ては地上を揺るがす
地球の思惑
ジシンは
人々にとって
抗し難い敵だった
そんななか
足掻く僕らは
ジシンを無くして
日々を
さまよっていた
こんな時こそ
僕らには
方位
ジシンが、必要だと
痛感したまでだ
予め設定された
脚本があるか、
それともないか?なんて議論は
するだけ無駄だ
自分ジシンで
道を切り拓くことなくして
. . . 本文を読む