水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

曖昧な感情の行き先

2014年11月30日 20時01分01秒 | 詩編
 感情が  暗闇の環状線を  足早に走り抜けていく  僕は緊張感を伴って  我が心音が乱れるのを  微かに察知する  雪が高速道路上に  ひらひら艶やかに舞い降りれば  コンクリートの熱を僅かに奪う  開いたままの心の窓も  冬には部屋に寒気を送り込むでしょう  僕の冷たい想像も  熱を求めて彷徨うでしょう  キリストの誓った  血の盟約も  僕はビーフステーキに置き換えて  ディナーと . . . 本文を読む

精神的昂揚を記録する行為について

2014年11月30日 19時59分42秒 | 詩編
 夜の高速道路上を  一心不乱に僕の情欲が  疾駆していく  止むことのない焦燥の冷や汗を  鋼のように冷たく硬い額に滲ませながら  静かに訪れる淡い夜の裏切りの予感を  僕は何時もの如くしみじみと密かに抱いている  悄然と静まり返った夜の怪しさに  僕は自ら抱いた  脆い思想の剣の切っ先を  やおら自分の喉元に  突き付ける素振りを見せて    出自の分からない恐怖を  理性で敏感に察知し . . . 本文を読む

頭の良い人というものの定義

2014年11月30日 16時17分46秒 | 詩編
 思うに  頭が良いかどうかは  単に  「自分の分をどれだけ弁えているか?」  に、かかっている。  どこまでも  自分の「無能さ」に目を向け  それでも足掻いて生きていくために  「知識」や、「知恵」を身に付ける  そのどこまでも愚直で  着実な積み重ねが  その人の能力をより充実させたものにするのではないか?  頭が良い人とは  自分の頭で考え続けることを辞めない人である。  もっと言 . . . 本文を読む

正義とか、いろいろ 

2014年11月29日 17時13分49秒 | エッセイ
 あなたの心には「正義」というものが隠されていると信じますか?  そもそも、人間が「善」なる行動をしたいと思う陰には、「自分がより良き状態になりたいという欲望」、又は、「自分の価値を上げたいという極めて利己的な顕示欲や名誉欲」などが、隠されているということは頭に入れておかなければならない。  私は、以下のように断言する。人生において、われわれはすべて衝動としての「善」、或いは「悪」を行うこと以外 . . . 本文を読む

意味も無く踊っては死に

2014年11月29日 13時01分37秒 | 詩編
 風にグルグルと  回されて  僕は軽い  吐き気を  感じた  目の前にいる  女性に  ドギマギして  まったく  何も  言えなくて  ここで  風が吹くのを  待った  どうしようもなく  冷たいその風は  まるで僕の頬に浮かぶ  罪の象徴を撫でるように  吹き過ぎていく    そうだね!  きっと、これは神様からの贈り物だ  死ぬまでに、悦べ  と  いつかは天へ昇る僕らに  いつ . . . 本文を読む

そう人間は ついに

2014年11月29日 12時58分03秒 | 詩編
 人間は  海から這い上がり  空は飛べない生命となった  だからこそ  人は海の底に神秘を探すことに命を賭け  空の高みに辿りつく事を夢見る気高い命に成りえたのだ  人々よ  忘れるな!  人は、歩くことが出来る  そして、いつか飛ぶことだって出来る  もちろん、海深くだって潜れるようになる。  でも、できない今だって  そうなれることを夢見て、ほくそ笑むことが出来るということを   . . . 本文を読む

嗚 夜空の悲しみ

2014年11月29日 00時08分54秒 | 詩編
 そうでしか有り得なかった過去を  僕はゆっくり消化するだけ  人は  一人ですすり泣くときがあるけど  それを抱きしめる誰かも居る  困難が僕らに覆いかぶさってくるけど  そんな暗闇の中に唯一つ浮かぶ月が  僕らの行く方のその先を煌々と照らす . . . 本文を読む

頽廃と凋落の宴

2014年11月29日 00時07分26秒 | 詩編
 キラキラと輝くネオンに  見蕩れる夜半ば  僕はうっとりと  眼を瞑って  独りの宴に  馳せ参ずる  太陽は僕らを裏切らないが  夜は逆に僕らを真実から遠ざけるようだ  この身一杯に感じる厳しい寒さというものが  都会に満ちつつある寂寥の感を乱暴に貶めて  冷徹にも一方的に裁きを下すかのようなこの夜は  まるで一個の「恐ろしい法廷」    そして僕は、つまりは  秋の夜長を徹して執り行わ . . . 本文を読む

自由Ⅰ

2014年11月27日 02時13分08秒 | 詩編
 人間というものに  僅かに与えられた  自由を  僕は  見つめることができない  息苦しくなってしまうから  その正体を突き止めようとすると  赤信号が点るから  僕らは  この閉じられた世界で  鳴く小鳥  日々の抵抗を  神様はご覧になって  どう思し召されているのだろうか?  自由の価値を  ほんとうに分かるのは、いくつになったらだろうか? . . . 本文を読む

暗黒の街 東京

2014年11月27日 02時12分38秒 | 詩編
 孤独がアスファルトの上を歩く  そして日々が流れている側溝に目をやる  蛙たちの不気味な鳴声と  混ざり合うかのような交差点の喧騒へ  雨は滴っている  夜の壁が  いくつも林立している  あなたはきっとその陰で  密やかに呼吸をしているのだろう  僕には分かる  その熱が  GPS搭載中の  僕のHeartは  今にも誤作動を起こしそうに  ブルブルと高鳴る  あなたが呼んでいるからだろ . . . 本文を読む

もう感謝しかない

2014年11月27日 02時11分57秒 | 詩編
 どんな状況に対しても  感謝の念を忘れずに  キリストの教えにもあるように  孔子の教えにもあるように  仏陀の教えにもあるように  ソクラテスの教えにもあるように  あとは  自分の導いた法則で  世の中渡っていければいい    何事も成就するためには  偏にそれに対する愛による  現実を見定め  他人を愛しなさい  僕らはいつも呼吸をさせてもらっているのだ  自分が一番などと、決して驕ら . . . 本文を読む

狂気の渦巻く日常

2014年11月26日 17時41分28秒 | 詩編
 君と  僕が  失くした世界を  取り戻すために  どんなに涙を流しても  帰ってこない  思い出たちがある  川は  絶えず流れて  僕の目に映るやいなや  流れ去って  変わりゆく  一目見た時から  君の吐息から  何からすべて  僕の手中に  収めたいと思った  流れる  涙  そして  途絶える  音信    知らぬ間に  何かを取り違えた日常が  音もなく  未来への下り坂を . . . 本文を読む

ジシンの正体

2014年11月26日 17時40分53秒 | 詩編
 土が盛り上がる  果ては地上を揺るがす  地球の思惑  ジシンは  人々にとって  抗し難い敵だった  そんななか  足掻く僕らは  ジシンを無くして  日々を  さまよっていた  こんな時こそ  僕らには  方位  ジシンが、必要だと  痛感したまでだ  予め設定された  脚本があるか、  それともないか?なんて議論は  するだけ無駄だ  自分ジシンで  道を切り拓くことなくして   . . . 本文を読む