色褪せた現代の獣道を
辿って歩けば
横断歩道を越えて
踏切も越えて
修験道も越えて
人智も超えて
僕ら
不意に
今まで歩いたこともない道を
往くことになる . . . 本文を読む
心映すように
夜空に耀いて浮かぶもの
それはワルツを奏でる
淡い月影
ふぅわりふわわんと
清らなるその真白の一欠片が
この大地にも舞い落ちるようで
またそれらは清らなる水流のように
僕らの軟い両の目にも
優しくシュルリンと
滑り込んでくるようで
あの黄色い貌から照り返す
柔らかな希望と呼ばれる光の粒の子らは
慎ましやかに叙情するのだ
この思い思いに夜空へと伸び . . . 本文を読む
一枚の薄い紙のような覚悟で
僕らうつらうつら彷徨う者なの?
いい加減、明日の荷物なんて
降ろしたい
そんな日曜日
青く覚めた
君が笑う
から
なんて気味が
悪いんだろう
って
思った
絶望が
希望の服を着て
街を歩いているから
不穏な夜汽車の汽笛も
今は眠りを阻害することもないんだ
何て、助かる話だろう!
僕は、それを手放しに夢中で感謝する。
. . . 本文を読む
ラッキーな感違いを
胸に、鼓動に
染み渡らせて
無味乾燥な諺
傍らに投げ捨てて
お茶目な君の目に
淡い風景を宿して
僕の眼に
今日も
まん丸い月が顔を出す
それは秋の宵の口
それは貴女の酔える口
大きな誤算を寿いで……
. . . 本文を読む
深い深い悲しみから
滾滾と湧き出でる泉
胸締め付けるような切なさから
絞り出されるかけがえのない微笑
世界を泣いた夜だって
跪いて願った星の尻尾に
とめどなく飛来する試練に
僕らは何度挫けそうになったか知れん
冷えた街の人々の忙しない往来に
何度も唱えた僕らの人生きっとAllright!
. . . 本文を読む
人の巣が
織り成す
ライナス
の
毛布
の
罪悪
を
炙り出す
この大地に
降り立つ
ビーナス
の
預言を
祭り上げるためだけの
解釈を
日寝もす
捏ねくりまわす
そして
転がす
ダイス!
程なく騒ぎ出す
観客の退屈を
駆逐するように
揺らめき出す
僕らの狂騒の
結末を
. . . 本文を読む
青い街が見える
うねうねうねったその向こう
曖昧な空を冠した街がある
無一文でそこに辿り着いた僕は
その煙るような街並みを通り過ぎた
雲が支配するようなその街は
僕の遥か生まれる前に栄えたような
大都市の亡き骸のごとく
ひっそりと横たわっていた
真っ白な欲望色したビルが立ち並ぶ居様は
僕の角膜を貫徹して
少しも遠慮しない太陽の可視光線のように
僕の表象を色々と混乱さ . . . 本文を読む
明くる日の朝を
出迎えよう
時を抱きしめるように
術を思い出すように
なにもかにもを奪った夜を
忘れるように
枕を置きっぱなしで
玄関を飛び出せば
約束された交差点で
僕と君は
何の前触れもなく
鉢合わせる
狼狽えるまでもなく
君は僕で
僕は君だ
何かが違っているようだけれど
少なからず
僕のうちの何かは
君なんだ
そんな君の目の中心から
さりげなく . . . 本文を読む
ロックを奏でる思考状態に
手放しで称賛を
夢で見てきたあらゆる国道沿いを
思い出すように
風は吹いて
見上げた空の青さに押し広げられるように
高原はありふれていた
透明な欲望を漲らせて
僕は草むらで仰向けになった
肉体の旋律が土を伝って
地球の核へと浸透していった
ような気がした
何を思い出すかが、ここでは重要で
青空を蝕む僕の卑猥な妄想は、あのアゲハ蝶に . . . 本文を読む
時を追い越して
さる時代の咆哮を
思い浮かべて
この身体を
浮かべる
三途の川
ゆっくり
その水面を漂うままに
昼寝を続ける能天気な僕は
いわゆる真っ白な昼に
埋もれているすずろな魂
そのまま暗黒へと滑り込んでいきながら
夢現つの物語を駆け抜ける一陣の風のように
夜の静寂を探索して巡廻するように
この行方も知らぬ暗夜行路を進もうとするのは
我が純朴にして透明な意 . . . 本文を読む
淡く揺れ動いた昔日の幻影を
蹴散らすように
僕は笑った
音も立てずにやりと笑った
頬に触れずに微かに笑った
軟らかく風は、吹いた
何ごともないように優しく、吹いた
何処までも進んでいくように、たくましく吹いた
リアルの核心を貫くように
僕の呼気は今鋭く伸びて
星空の天幕を突き破った
その先には月があって
君と会って
笑い合って
憎み合って
攫い合って
触り合 . . . 本文を読む
メロディーが
全て溶け去ってしまうようで
真夏の汗が
月の表面みたいな君の顔を
伝って流れるなら
僕は駈け出すだろう
無明の青へと
イメージが壊れる寸前で
真空を通過してきたような
救命ボートがやってきた . . . 本文を読む
荒む景色を
輪舞曲(ロンド)に擬え
世界征服目前の夜に
遊び給え
そなたは大王
火の国で生まれ
息をする僕らは
いつまでだって
小さな青い炎
lookして
Checkして
曖昧なRockに
すべてのHOTを
投げつけろ! . . . 本文を読む
揺らめいてるラッキーボーイ
北半球くり抜いて作ったお猪口に
何入れるん?
無口な女にどんな言葉で口説きかけるのか?
世界は、真夜中まで
到達してまうねん
溢れ出す知性は
その美貌と溶け合って
夢の島へ島流しされるようじゃけん
ところで、お前は何処から来たんや?
方言、放言しつつ居所定まってないで?
嗚呼、あまりにラッキーな僕だから
何遍DJ喚んだって、来るもんは来るし、狂わば狂えの大部屋 . . . 本文を読む
ららららららららららららら
ららららららららららららら
余力のサンバが高鳴るように
踊り明かすだけの赤い真夜中
夢バックヤードに転がりつつ
理解を求めて
ろろろろろろろろろろろろろ
ろろろろろろろろろろろろろ
抱き寄せる刹那に蘇る慕情を
確かめるように寝返り打つよ
説き伏せたままの
明日の疑問を
君、笑えているなら
Lovin′ last day. 多分、夢。 . . . 本文を読む