水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

美学

2016年11月30日 23時38分19秒 | 詩編
色褪せた現代の獣道を 辿って歩けば 横断歩道を越えて 踏切も越えて 修験道も越えて 人智も超えて 僕ら 不意に 今まで歩いたこともない道を 往くことになる . . . 本文を読む

ミラームーン

2016年11月27日 06時46分37秒 | 詩編
心映すように 夜空に耀いて浮かぶもの それはワルツを奏でる 淡い月影 ふぅわりふわわんと 清らなるその真白の一欠片が この大地にも舞い落ちるようで またそれらは清らなる水流のように 僕らの軟い両の目にも 優しくシュルリンと 滑り込んでくるようで あの黄色い貌から照り返す 柔らかな希望と呼ばれる光の粒の子らは 慎ましやかに叙情するのだ この思い思いに夜空へと伸び . . . 本文を読む

眠りの前の儀式

2016年11月26日 01時36分43秒 | 詩編
一枚の薄い紙のような覚悟で 僕らうつらうつら彷徨う者なの? いい加減、明日の荷物なんて 降ろしたい そんな日曜日 青く覚めた 君が笑う から なんて気味が 悪いんだろう って 思った 絶望が 希望の服を着て 街を歩いているから 不穏な夜汽車の汽笛も 今は眠りを阻害することもないんだ 何て、助かる話だろう! 僕は、それを手放しに夢中で感謝する。 . . . 本文を読む

迷える秋の終盤

2016年11月26日 01時10分48秒 | 詩編
ラッキーな感違いを 胸に、鼓動に 染み渡らせて 無味乾燥な諺 傍らに投げ捨てて お茶目な君の目に 淡い風景を宿して 僕の眼に 今日も まん丸い月が顔を出す それは秋の宵の口 それは貴女の酔える口 大きな誤算を寿いで…… . . . 本文を読む

始まりのイメージ

2016年11月26日 01時07分40秒 | 詩編
 深い深い悲しみから  滾滾と湧き出でる泉  胸締め付けるような切なさから  絞り出されるかけがえのない微笑  世界を泣いた夜だって  跪いて願った星の尻尾に  とめどなく飛来する試練に  僕らは何度挫けそうになったか知れん  冷えた街の人々の忙しない往来に  何度も唱えた僕らの人生きっとAllright!   . . . 本文を読む

ありふれたコトバAsobi

2016年11月24日 00時05分26秒 | 詩編
人の巣が 織り成す ライナス の 毛布 の 罪悪 を 炙り出す この大地に 降り立つ ビーナス の 預言を 祭り上げるためだけの 解釈を 日寝もす 捏ねくりまわす そして 転がす ダイス! 程なく騒ぎ出す 観客の退屈を 駆逐するように 揺らめき出す 僕らの狂騒の 結末を . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7> 青く街が萌える季節

2016年11月19日 01時29分28秒 | 詩編
青い街が見える うねうねうねったその向こう 曖昧な空を冠した街がある 無一文でそこに辿り着いた僕は その煙るような街並みを通り過ぎた 雲が支配するようなその街は 僕の遥か生まれる前に栄えたような 大都市の亡き骸のごとく ひっそりと横たわっていた 真っ白な欲望色したビルが立ち並ぶ居様は 僕の角膜を貫徹して 少しも遠慮しない太陽の可視光線のように 僕の表象を色々と混乱さ . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7> 朝を追い求めて、流れるは涙

2016年11月19日 01時27分36秒 | 詩編
明くる日の朝を 出迎えよう 時を抱きしめるように 術を思い出すように なにもかにもを奪った夜を 忘れるように 枕を置きっぱなしで 玄関を飛び出せば 約束された交差点で 僕と君は 何の前触れもなく 鉢合わせる 狼狽えるまでもなく 君は僕で 僕は君だ 何かが違っているようだけれど 少なからず 僕のうちの何かは 君なんだ そんな君の目の中心から さりげなく . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7> 思い出せば、そこは高原で

2016年11月19日 01時25分00秒 | 詩編
ロックを奏でる思考状態に 手放しで称賛を 夢で見てきたあらゆる国道沿いを 思い出すように 風は吹いて 見上げた空の青さに押し広げられるように 高原はありふれていた 透明な欲望を漲らせて 僕は草むらで仰向けになった 肉体の旋律が土を伝って 地球の核へと浸透していった ような気がした 何を思い出すかが、ここでは重要で 青空を蝕む僕の卑猥な妄想は、あのアゲハ蝶に . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7部作>夢みる宵闇の暗幕の下で

2016年11月19日 01時21分33秒 | 詩編
時を追い越して さる時代の咆哮を 思い浮かべて この身体を 浮かべる 三途の川 ゆっくり その水面を漂うままに 昼寝を続ける能天気な僕は いわゆる真っ白な昼に 埋もれているすずろな魂 そのまま暗黒へと滑り込んでいきながら 夢現つの物語を駆け抜ける一陣の風のように 夜の静寂を探索して巡廻するように この行方も知らぬ暗夜行路を進もうとするのは 我が純朴にして透明な意 . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7部作>昔日の栄光

2016年11月16日 06時21分30秒 | 詩編
淡く揺れ動いた昔日の幻影を 蹴散らすように 僕は笑った 音も立てずにやりと笑った 頬に触れずに微かに笑った 軟らかく風は、吹いた 何ごともないように優しく、吹いた 何処までも進んでいくように、たくましく吹いた リアルの核心を貫くように 僕の呼気は今鋭く伸びて 星空の天幕を突き破った その先には月があって 君と会って 笑い合って 憎み合って 攫い合って 触り合 . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7部作>真夜中のイメージ

2016年11月16日 06時18分28秒 | 詩編
メロディーが 全て溶け去ってしまうようで 真夏の汗が 月の表面みたいな君の顔を 伝って流れるなら 僕は駈け出すだろう 無明の青へと イメージが壊れる寸前で 真空を通過してきたような 救命ボートがやってきた . . . 本文を読む

<爽やかな青い欲望の火ー7部作>烈火の意志を生産するなら

2016年11月16日 00時38分45秒 | 詩編
荒む景色を 輪舞曲(ロンド)に擬え 世界征服目前の夜に 遊び給え そなたは大王 火の国で生まれ 息をする僕らは いつまでだって 小さな青い炎 lookして Checkして 曖昧なRockに すべてのHOTを 投げつけろ! . . . 本文を読む

夢みるナイアガラ、危ない橋を渡るとき

2016年11月08日 03時27分43秒 | 詩編
揺らめいてるラッキーボーイ 北半球くり抜いて作ったお猪口に 何入れるん? 無口な女にどんな言葉で口説きかけるのか? 世界は、真夜中まで 到達してまうねん 溢れ出す知性は その美貌と溶け合って 夢の島へ島流しされるようじゃけん ところで、お前は何処から来たんや? 方言、放言しつつ居所定まってないで? 嗚呼、あまりにラッキーな僕だから 何遍DJ喚んだって、来るもんは来るし、狂わば狂えの大部屋 . . . 本文を読む

夜のりりら明日はまたとない好日なり

2016年11月07日 01時48分23秒 | 詩編
ららららららららららららら ららららららららららららら 余力のサンバが高鳴るように 踊り明かすだけの赤い真夜中 夢バックヤードに転がりつつ 理解を求めて ろろろろろろろろろろろろろ ろろろろろろろろろろろろろ 抱き寄せる刹那に蘇る慕情を 確かめるように寝返り打つよ 説き伏せたままの 明日の疑問を 君、笑えているなら Lovin′ last day. 多分、夢。 . . . 本文を読む