水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

最後にちょっと

2010年05月31日 23時37分00秒 | 詩編
 あんまり真面目に生きていると  ろくなことがないと聞いた    セキズイが  ぷっちんと  切れそうだ  戦争をやめるには愛が必要だと言われる  しかし愛には愛の戦争というものがある  それは無言のままで居続けるという事だ   . . . 本文を読む

自分と向き合うことだ

2010年05月30日 15時14分06秒 | 詩編
  自分と向き合うことだ   大丈夫あなたは自分に勝つことができる   自分の全てを知らないぶんも   自分の未知なるところからわく力が   自分を必ずや救い出してくれる。   人に勝つより自分に勝て   それがあなたを他の人を救う唯一つの手立てだ   作用と反作用の法則で   僕が   誰かを傷つけようと思っても   相手と   結局は自分にも攻撃することになってしまうのだ   何かを大 . . . 本文を読む

マグマの誕生

2010年05月28日 20時58分43秒 | 詩編
 うごけうごけうごけ  ぼくらが風をかんじるとき  それは  地球がまわって草の生えた地肌にさらさらと風をふかすように  自分自身を大気のなかで投げ放つとき  惑星と共に走る時間の中で  僕の身体には喜びの粒子が眠る  私の精気の宿る場所にこの身体の全てを預けてなお今にも疼く  遊びはじめようと  マグマの煮沸のゴタゴッタに地球のごう音を聞く  ただ神仏に祈らんことを   夢を  . . . 本文を読む

得体の知れない存在に(解説)

2010年05月28日 13時52分28秒 | 詩編
 得体の知れない存在にいつかなれる  はじめに、第6連の部分から解説をはじめよう。  コブラのように、と書いてあるが、べつにこれほど狂気に生きなくても、なんとか道は開けるものだと思いますがね。打たれてみないとわからないと言っています。まあ、打たれなきゃ分かんないのかな。もしかしたら、正しいかもわかんない。  じゆうは雨に打たれて生まれる。ブルースですね。    全世界が、打ってくれたら、また愛 . . . 本文を読む

得体の知れない存在に

2010年05月28日 13時43分12秒 | 詩編
 得体の知れない存在に  僕らは変容したいのだ   いつも夢を見ていて  今ある体 この身体の形は私たちを型に嵌めてしまいはしない  ありえない可能性は必ず 現れる あのうねる身体にはすべてのヒトに共通の願望が輝いている  夢は風  駆けていけ  地表を駆け抜ける風を  どうしても  この目にどうしても残せなかった  これまで  でも いま 見え始めてきた  わかる  目のあらを吹き飛ばしてく . . . 本文を読む

夢のパズル

2010年05月27日 19時11分28秒 | 詩編
 夢も果かないが  貴方も果かない  風邪をひかぬようにするんだな    真白の靄のあいだを真っ直ぐに彷徨ってくる光    無秩序  冬の紅葉  秩序の中に  こんな遊びを自然はこしらえてくれるのだな  いっそ言葉が無くなってしまうのなら  楽なものだと思うのですが  こんなに悲しい気持ちをどうして伝えなければならないだろうか  甘ったれた感情を吐露せねばならんのか  空気は風が美味しいこと . . . 本文を読む

二〇〇一年二月二一日 羽田神社付近の道を登り(解説)

2010年05月24日 12時36分40秒 | 詩編
 これは、私の、記念すべき第一号の詩です。 中学に入ってから、第一号ということです。それまでも、少し詩を書いたことはあるのですが…。その頃は(小学生のとき)、あまり詩を書いているつもりはございませんでした。一段一段を登る音に共鳴するかのようなもののけ、とありますが、これは何者かの気配が私を付いてきていると感じたような心です。まあ、書いたままのことでしょうか。    その前に、題名について説明しまし . . . 本文を読む

二〇〇一年二月二十一日 羽田神社付近の道を登り

2010年05月24日 12時01分35秒 | 詩編
  一段一段を  登る音に共鳴する  かのようなものの  け、「おまえを食  べてやろうか。」  そう言っては、おまえ  は、そこらの曲がり  くねった、木の幹  に姿をかくす。 「おまえの生命(いのち)  をす い とって  やろうか  おれの緑  に 染め上げて。」 「おまえはもう私を  のみこんでいるよ  私も君を。」 声をひそめている気配を 僕は(もう)知っていた(よ) 海から聞く音(ね . . . 本文を読む

海のニオイ・時代の異臭(解説)

2010年05月23日 21時20分31秒 | 詩編
さあ、解説です。 いちおう、これにもつけておきたいと思います。自分の思いは、多分、最初にこの詩を書いた時よりは、変わっています。  どこが変わったかというと、単純に、人間として幸せになりたい、ということです。 この部分、やはり、高校あたりでは、ひねくれていたんですね。まったく、嘘つくなってかんじですよね。 まず、幸せになることは人間に大切なことだと思います。いま、幸せかどうかはわからないけど、底 . . . 本文を読む

海のニオイ・時代の異臭

2010年05月23日 20時35分26秒 | 詩編
 僕は幸せになんか成りたくない  僕の捜索は もやの晩からはじまる。   天空の小部屋  で 一人失敗に覚め続けている 鮫  ぼくの牙って生え変わる?  ああ“いつかまでなら”ね . . . 本文を読む

言葉の力(解説)

2010年05月21日 17時20分46秒 | 詩編
 非常に感覚的な作品になりました。 また、随所に矛盾が見られます。ですから、前の詩についての解説ですが。これは、まだ、中学生だったか高校生のころの書き物でして、その時のままの文句をほぼ書いています。(誤字や、誤った表現は訂正しました。)ただ、言葉がじゃあ、どこまで辿り着けるのかというのを考えるには、非常に興味深い詩です。書いている本人自体が、言葉が世界を紡いだり、かと思えば、言葉では紡げないものが . . . 本文を読む

言葉の力(散文)

2010年05月21日 16時57分40秒 | 詩編
 言葉では紡げないものを「夢が紡ぎ」そして、言葉はなんと世界を紡ぐのだろう。 人間は生きるが武器である、生きている状態が武器として成り立つことが可能なのである。  ある一筋の線がある それは 生と死を分ける境であって、人間はまずその一点から生の側へ飛び出して来る 楕円状に進んでいく人生はそのまま遠心力(=生存の力)を借りて頂点へ至り、その後はゆっくり自然に死の側へ突入していくことで終わる。 線← . . . 本文を読む