水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

自我の起源

2014年12月24日 19時15分54秒 | 詩編
 自我 自我 自我  自滅 自滅 自滅  自爆 自爆 自爆      自爆の呪縛  叫べ 叫べ 叫べ  愛を 愛を 愛を  旅へ 旅へ 旅へ  要らぬ 自画自賛    教養 強要 法要    同様! 何用? アザの様  僕ら 飛躍する  この崖から    軽やかに           揚陸する             自我    自我     自我  自我      自我      . . . 本文を読む

冬Ⅰ

2014年12月24日 14時07分32秒 | 詩編
 僕は今  死んでいます    寂しい冬のなかで  死んでいます  形あるものの記憶も忘れ  うっすら死んでいます  泣き言も言えず  真っ黒な顔で  沈んでいます  何を言おうか?  何を語ろうか?  何かが背後から忍び寄るのが分かる!  誘惑と  困惑が混ざり合う  今年の雪は  果敢なく  僕らの知らない  あちら側の世界へと  融けて逝ってしまいそうだ . . . 本文を読む

芸術のはじまり

2014年12月23日 17時29分37秒 | 詩編
 僕らは、日常からはみ出た異質なものを、芸術と呼ぶことがままある。  世界をどういう切り口で他人に見せるのか?そこに、芸術の本質がある。決して、日常性を失わせてしまうものを、「芸術」と呼ぶのではない。ただ、日常から連続的に導かれた異世界へと人を誘う、その神的な働きを為すものを芸術と呼びたい。そのような定義付けは「ハレ」と「ケ」に近いものがあるだろう。日常というものがなければ、非日常を過ごすことはで . . . 本文を読む

夜Ⅴ

2014年12月23日 16時41分36秒 | 詩編
 存在のよすがを  揺るがすような  煙が向こうから  ふぅわりと流れてくる  僕は  怖々と深呼吸をし  その不穏な気流を  丸ごと肺のなかへ  押しやった  消えることのない  不安  それは  暗闇で揺れる炎  誰かの吐息で  すぐにでも  かき消されてしまいそうな  それ . . . 本文を読む

「正義」とは

2014年12月23日 15時58分54秒 | 詩編
 哲学上、最も解答を提示するのに困難を伴う命題は、「正義」とは何か?というものだと認識している。  「正義」とは、人の数ほど存在するのであり、また共通の「正義」に関するイメージを持つことは、可能なようで、実に難儀なことでもある。「正義」を振りかざして、「悪」を為すことが一番愚かしいことだ。  「正義」に関して言えば、われわれ人類の発展のためには、それがどういうものなのかを絶えず疑って、より明確なヴ . . . 本文を読む

セルフコントロール

2014年12月23日 15時56分44秒 | 詩編
 自分を的確にコントロール出来ることは、世界を正しくコントロールすることと同等の価値を持つに至る。  自分の健全な存在の仕方あってこそ、正常な世界を構築する土台が出来上がるのである。  加えて言えば、世界を変えるためには、まず自分が変わらなくてはいけない。  人間は、絶えず「自己超克」を繰り返す生き物だが、なぜそうする必要があるのか?それは、「自己肯定」をするためである。各々の積み重ねた「自己肯定 . . . 本文を読む

安直なテーゼ

2014年12月21日 20時14分06秒 | 詩編
 風が吹いたら  生きるべきか  死ぬべきか  海が乾いたら  逝くべきか  逗まるべきか  火が果てたら  隠れるべきか  晒されるべきか  何もかもが  アホらしい  バカみたいに絢爛に光る装飾が  目に障る  人は  安逸さに  浸かり続けてしまうと  ダメになる    覚悟を持った行動が  この乱雑で  煩悩ばかりに満ちた浮き世を  一晩で楽園にするだけの力を持つ . . . 本文を読む

明日Ⅰ

2014年12月19日 12時12分58秒 | 詩編
 溶けそうもない  明日までの締切の  レポートを  くしゃくしゃに丸めて  ゴミ箱にポイした  避けられない  運命を  背にして  移ろいゆく水の上を  漂流した  真実はいつも遠く  冷え切った眼差しで  天国か、或いは地獄を、  指差す . . . 本文を読む

孤独の行く果

2014年12月17日 23時08分00秒 | 詩編
 噫!  孤独の悲痛な叫びを  曖昧な日々の噂も  溶けて弾け散る  極めて残忍な午後  遠く  僕らは目を凝らせば  実に明瞭に見えてくる現実たちが  羊たちの様に群れてやってくる  怖いほどに  気怠い朝の溶けた砂糖に  僕は神様の微笑みを見  小さな革命が起きるのを  確認する . . . 本文を読む