ナンセンスが月を泳ぐ
街は巨大な遊技場と化し
新宿、渋谷、新橋と
夜空を渡るシンパシー
言葉がそぞろ歩く交差点
夢の矢は幾千本も空に放たれ
夜空の星を撃ち落とそうとする
その哀れな試みよ
その哀れな足掻きよ
群衆の愚に染まらず歩け
横断歩道を歩む光よ
人はひとりひとりの中に灯をもつ
その火を燃やせ
その火を絶 . . . 本文を読む
泣き言もいろいろあるだろうけどとりあえず深夜の戸は閉めておく寒い風が入らないように閉まってない風呂場の湯せんは明日のために閉めておく冬の寒さがそろそろ来る白鳥がひゅーと空を飛ぶラーメンをあなたと食べたいうーめんたんめん担々麺虎視眈々と月を見るミステリアスな夜風に続いて風車は回る幾千年も旅の疲れを労るように君朗らかに風を纏う 君朗らかに風を纏う時は風幾千年も重ねた末に君の笑顔にたどり着く君の泣き言も . . . 本文を読む
目を明けかくて理解の花園は三千光年先で風に揺れた助けて 助けて でもその前に自分の立ち場を揺るぎなく定めて 時折、目を閉じては開ける儚い刹那に、不敵に爆ぜる現実怖さを消し去って、何億光年の彼方へ。光の闇は、僕に語りかける、愛を呼ぶのはあなたの自由だと忙しい淡いサイダーの泡立つ夕暮れに恋の発芽は訪れる暗闇の物語は、いつまでも終わらない。終わらない。日本語を書く自由は、手をかざした太陽の向こう、瑞々 . . . 本文を読む
いつの間にか駆け出していた僕らの世界 抽象の湖面に刻んだ遥かな願い思いは波紋のように世界に広がり今日私は私になりますそうして私になることの繰り返しタンゴを踊ってすかさず単語を覚え田んぼを超えるああ自由の夕暮れが僕を切り取る 素敵なイメージ あのグレーが僕のなかに透き通るラッキーカラーを覚えないまま まぶたを閉じて 宇宙の彼方にイメージする夢は雪山の凍土のように 心の地中にいつまでも埋めるように地平 . . . 本文を読む
トゥキディデスが
築地に居ます
ああ何を今さら、
韻とダジャレの違いが分からなくなって
格好がつくのとつかないのの中間に居る我はまだ
意味伝達の素人だ
日々練達の繰り返しの
成果はいまだ闇の中
遠く宇宙の黒の向こう
もう一つの光に出会うまで
とりあえずやめられない
自己模索
世界は今だ
朝ぼらけ
雁も往き来ぬ
心象風景
調整未遂の我は忽ち
街の中
. . . 本文を読む
荒くれ
金くれ
夕暮れ時
ボンクラ
枕の
鎌倉に
麻原
浅はか
朝まだか?
狸踊りの
腹音に
乗せて届ける
阿弥陀仏
ブツブツ交換したいなら
心身尽くして
言葉を磨け!
荒んだ心
さえずる男
まさぐる音を
聴くだけ野暮か?
長いだけの校長先生の話を聴かないように
誰がお経を聴くだろう? . . . 本文を読む
追いつかねえよ
追いつかねえ
ひぃこら走っていったって
どこまでいっても追いつかねぇ
おっかねえ
おっかねえよ
際限のない欲望のまがまがしさ
その代わり
際限のない知性も宇宙の向こう
茶の間で笑っている風景が
何も変わらず
未来に投影されるように
明日もわからず僕たちは
今日の歌を歌う
今日も歌を歌う
ひとえに
ぶんかぶんか
って ハエが飛 . . . 本文を読む
時代の気分ってやつかな?
まだ書きかけの日記が終わんない
不確かな足跡の向こう
沈まぬ夕日が染まんない
日々 ロックなエモーションが
砕け散っていくから
僕の万年青二才も
過ぎゆかない
終わんないコードは
ポケットにしまって
次の日の朝と
スタートしよう
僕の悲しみは
君の悲しみと
リンクする?
ただそれだけを思っている
ただそれだけを願っている
ア . . . 本文を読む
話しかけられなかった後悔が
カルデラのように陥没する
言葉をあげられないなんて、最低
彼女ははっきり言って何でもないみたい
僕のかけられなかった言葉たちは
巡るマントル
言葉が暴発しそうな白々しい間に
涙を流すこともなく溜め息吐いた
これが、恋か? . . . 本文を読む
心からの恵を君に
今流れる川の中から遊び泳ぐ愛しい人の姿を認める
中身のない人はもう黄昏に佇む亡骸
阿呆の奏でるリズムに乗って黄泉へと向かうばかり
ならばまだ
ならばまだその前に
君との歩みを歩みたい
未だに覚めぬ夢のなか
モジモジした文字に行く手を遮られた僕は迷っていた
最後のページに書かれた言葉はかくも儚い
「有意つらつらと浮かぶ浮き世に、理解の灯火立てよ今、熱い逢瀬のながらえる間に立 . . . 本文を読む
僕は僕でない自分と出会うための道のりを行くのです
僕の内側にいる僕へ殺意を向ける他者が絶えず僕の命を狙っている
さらに言えば僕の代わりに僕を構成する赤の他人に謝辞を述べまして
とりあえずの今日のお勤めはこれでよしということに致しましょう。
システムエラーはつきものだから
いい加減夜の内側で寝息を立てて
明日への策略を夢のなかで練ろう
考えてもわからないことは海に潜るように黙して寝かせよう! . . . 本文を読む
僕ら
意味もなく
駆け出した
まだ駆け出しの
心一つで
少しも拭えなかった
ダイヤの汗は
少しだけ
母なる海の匂いを
纏って居るようだった
真っ赤に照るお日様の
欠伸が聞こえたら
遠く観音様の独白も
聞こえてきそうなんだ、
白く霞む砂漠の果てから。 . . . 本文を読む
僕ら目が見えなくなるまで
輝いた
さあ宇宙へ
投げ出そう
数多の思想
僕ら目が見えなくなるまで
羽ばたいた
交わした約束も
反古にしてしまった
楽観の潔さに
頬摺りして
習わない経を読んだ
like
マスターベーション
終わらないリラクゼーション
かかずらったイノベーション
さあ
枕元で濡らそう
数多の理想を
僕ら目が見えなくなるまで
働いた
そして
何処から来て
何処へ行くんだろ . . . 本文を読む