言葉が
言葉を連れてくる
誰かが
暖炉を起こしている
動かない
兵士は
どこの国の人物だろう?
冷めた
星の
瞬きが
僕の心を
撫でていく
すぐに
開放される
大気の
入り口は
すべてを
飲み込む
世界の始めに
爽やかな
風が吹いて
私たちを
順々に
起こしていく
さあ
朝だ
何かが始まる
朝が来 . . . 本文を読む
アイデンティティーが
薄まっていく
ほの暗い
太古の海の中へ
僕は
泣く
声を
押し殺して
何が待つ?
これからの人生
何が訪れる?
この先の人生
つれない
友と
同道し
愛の
本当の姿を
模索し続ける
闇に紛れた
私の心を
もう一度
太陽の下へ
連れ出して欲しい
海が見えるかい?
ああ
あの砂漠の向こうに . . . 本文を読む
人生
すっ転んで
自由を求め
自由に愛され
すべてを
知り尽くして
なお
飽き足らず
踊って
踊る
祭りのようなものなので
勘違い
はなはだしく
雪を
黄金と
見間違って
遊んでしまう
焚き火のなかで
燃える
憂い
が
僕を
興奮させる
叫べ
孤独を
今という
この時間を . . . 本文を読む
締まりがない
挨拶を
とぼけた表情で
こなし
砂糖を
流し焼きに
振りかけた
夢から
醒めた
男は
なんの前触れもなく
踊りだした
旅の終わりには
死ぬのだろう
寂れた喫茶店で
コーヒーを飲む
明日は
ここ
そして
明日は
今 . . . 本文を読む
透き通った午後に
形のないオルゴールの音を聴く
さらさらと
水のように
その音は
耳へと
忍び込んで来る
雨だ
外の音は
雨だ
瞳から
こぼれる
一筋の
雨だ
僕は
高鳴る鼓動に
耳を澄ます
寂しい
ああ僕はこんなに寂しかったんだ
こんな午後に
. . . 本文を読む
しっかし
冷めてんなー
オタク
旅から
帰ってきたら
風呂だろうよ
風呂
力抜け~。
流れるままに
流れるままにだよ
どうしたって
世界は次の朝へ進んでいくんだから
あっぱれ~ ほら
あっぱれだよ
風が吹いたら
飛び乗って
go!
. . . 本文を読む
怖がりの
泣いた夜に
水をぶっかけた
すべてを
投げ出した
男
最低限
礼節を知ることのない
くだらない
ダメ男が
繰り出す
暗黒の
罠に
注意
さして
語られることのない
噂に
振り回される
始末
浮遊する魂に
形を
与えるのが仕事の
天使
どうしようもなく
その天使は
悔しがっていた . . . 本文を読む
終わらない
終わらない
空気を吸い込む作業が
終わらない
終わらない
始まらない
始まらない
本日の授業が
まだ始まらない
始まらない
叫んでみた
叫んでみた
明日への思いを
叫んでみた
叫んでみた
朽ち果てた
夢を
拾い集めては
泣いた . . . 本文を読む
瞳の奥に
触れることの出来ない暗い暗い宙が在る
切ない意思の青い水滴が
僕の肩に滴り落ちてくる
そこはかとなく
聴こえて来る
音楽は
私の
唯一の子守唄
抑えきれない
衝動が
火山から噴き出る
マグマのように
燃え滾る心の内から
溢れ出る
それを止めることなど誰が出来よう
愛がそこで生まれるのだから . . . 本文を読む
五月雨の
降る街に
僕は
財布を
置き忘れてきた
涙は
海のように
深く
暗い
青さを湛えていた
暗がりに
潜む
鬼は
声を出さぬように
ぐっと
声を押し殺し
「見ぃつけた!」
と、声を掛けられる日を
心待ちにしている . . . 本文を読む