水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

爽やかな朝

2013年02月26日 20時38分44秒 | 詩編
 言葉が  言葉を連れてくる    誰かが  暖炉を起こしている    動かない  兵士は  どこの国の人物だろう?    冷めた  星の  瞬きが  僕の心を  撫でていく    すぐに  開放される  大気の  入り口は  すべてを  飲み込む    世界の始めに  爽やかな  風が吹いて    私たちを  順々に  起こしていく     さあ  朝だ  何かが始まる  朝が来 . . . 本文を読む

アイデンティティーの崩壊

2013年02月26日 19時40分58秒 | 詩編
 アイデンティティーが  薄まっていく  ほの暗い  太古の海の中へ    僕は  泣く    声を  押し殺して  何が待つ?  これからの人生  何が訪れる?  この先の人生   つれない  友と  同道し  愛の  本当の姿を  模索し続ける    闇に紛れた  私の心を  もう一度  太陽の下へ  連れ出して欲しい    海が見えるかい?  ああ  あの砂漠の向こうに . . . 本文を読む

失敗論

2013年02月26日 19時18分22秒 | 詩編
 人生  すっ転んで    自由を求め   自由に愛され    すべてを  知り尽くして  なお  飽き足らず     踊って  踊る  祭りのようなものなので    勘違い  はなはだしく     雪を  黄金と  見間違って   遊んでしまう    焚き火のなかで  燃える  憂い   が  僕を  興奮させる    叫べ  孤独を  今という  この時間を . . . 本文を読む

うらぶれた喫茶店のワルツ

2013年02月26日 00時29分42秒 | 詩編
 締まりがない  挨拶を   とぼけた表情で  こなし  砂糖を  流し焼きに  振りかけた    夢から  醒めた  男は  なんの前触れもなく  踊りだした    旅の終わりには  死ぬのだろう    寂れた喫茶店で  コーヒーを飲む    明日は  ここ  そして  明日は  今 . . . 本文を読む

午後に降る雨

2013年02月18日 00時02分51秒 | 詩編
 透き通った午後に  形のないオルゴールの音を聴く    さらさらと  水のように  その音は  耳へと   忍び込んで来る     雨だ  外の音は  雨だ  瞳から  こぼれる  一筋の  雨だ     僕は  高鳴る鼓動に  耳を澄ます    寂しい  ああ僕はこんなに寂しかったんだ  こんな午後に . . . 本文を読む

風の日には

2013年02月17日 23時50分23秒 | 詩編
 しっかし  冷めてんなー  オタク    旅から  帰ってきたら  風呂だろうよ  風呂  力抜け~。  流れるままに  流れるままにだよ    どうしたって  世界は次の朝へ進んでいくんだから  あっぱれ~ ほら  あっぱれだよ  風が吹いたら  飛び乗って  go! . . . 本文を読む

最低な月夜

2013年02月17日 21時14分05秒 | 詩編
 怖がりの  泣いた夜に   水をぶっかけた  すべてを  投げ出した  男    最低限  礼節を知ることのない  くだらない  ダメ男が  繰り出す  暗黒の  罠に  注意    さして  語られることのない  噂に  振り回される  始末    浮遊する魂に  形を  与えるのが仕事の   天使  どうしようもなく  その天使は  悔しがっていた . . . 本文を読む

終わらない業(カルマ)

2013年02月17日 18時57分36秒 | 詩編
 終わらない  終わらない  空気を吸い込む作業が  終わらない  終わらない     始まらない  始まらない  本日の授業が  まだ始まらない  始まらない    叫んでみた  叫んでみた  明日への思いを  叫んでみた  叫んでみた    朽ち果てた  夢を  拾い集めては  泣いた . . . 本文を読む

そんなに問題ないから

2013年02月16日 23時14分22秒 | 詩編
 なんだか、本当に  ささいなことが愛おしい。    あんまり、落ち込みすぎないで。  人は、誰かに打ち明けることで、楽になる生きものだよ。  だから、一人じゃないから、心配しないで。 . . . 本文を読む

宇宙の意志

2013年02月16日 23時12分16秒 | 詩編
 瞳の奥に  触れることの出来ない暗い暗い宙が在る  切ない意思の青い水滴が  僕の肩に滴り落ちてくる    そこはかとなく  聴こえて来る  音楽は  私の  唯一の子守唄    抑えきれない  衝動が  火山から噴き出る  マグマのように  燃え滾る心の内から  溢れ出る   それを止めることなど誰が出来よう  愛がそこで生まれるのだから . . . 本文を読む

雨の日

2013年02月15日 21時29分38秒 | 詩編
 五月雨の  降る街に    僕は  財布を  置き忘れてきた    涙は  海のように  深く  暗い  青さを湛えていた    暗がりに  潜む  鬼は  声を出さぬように  ぐっと  声を押し殺し    「見ぃつけた!」  と、声を掛けられる日を  心待ちにしている . . . 本文を読む