いつの日からか言葉が喉に詰まるようになった
この呪われた喉元を洗い流してみたい
この高い城壁に囲まれた心を救いだす術はないものか
慢心という心の熱さでその水温は鈍く熱せられ その水質は極限まで澱んで 濁り 心はヘドロのように汚れてしまった
あなたと僕の間を流れる小川に沿って
並んで座り
流れのままにその荒れた心を清めたい
その清められた心は人類の大洋へと帰 . . . 本文を読む
冷ます意識石の上に涙は落ち油にまみれた欲望は言う「朽ちろ!」と何も見えなくなったそう嘆く僕の肩にずしりとのしかかる欲望肩から解放しよう少年の頃の確かに空を飛べたあの記憶を頼りに . . . 本文を読む
透明な絶望に手指は透き通って見えなくなる明後日の方から差す光があまりに無情な午後をもたらす時計は砂漠のなかで止まったまま景色を荒ませ荒れ狂う声に秒針を鳴らす解ける前のかすかな羽音を聞き逃さないで、どうか . . . 本文を読む
隠された欲望を二重に塗りつぶし誤魔化すことのないように目蓋に問う世界は隠されたパズルか?蛇口をひねればでるように欲望もまたここぞというときに出ればいいもの垂れ流しをしなければそれでいいもの言葉をもとに見るものを見る私の身体に問う 私の背筋はこう伸びたがっているのか?見るものを見聞くことを聞きただ淡々と事を為しているようでいてそれが充々と事を為すことであるように世界を見る . . . 本文を読む
今が上空から降ってくる明日は扉の向こううずうずしている静寂はただ明日の喧騒のためにあり 占いは当たらないことで皆の役に立つ古今東西 知らない人は当たり前に存在し 実際問題 知ることで痛手を負うこともある 氷を頬張る夏の終わり そうめんのような声に 絡まるモノ あれは月の顔だ . . . 本文を読む
真っ白な喩えを持ち出して
地面に生命の白線を引く
何も生えていないその真っ白な地面は
インクという水を欲しがっている
表面に傷をつけられることを願うそのタブララサ
あまりに多くの飾りや華美な声に誑かされた魂も
夜寝る前に聴く一篇の詩のように
眠りへ向かう音楽となる
また再生される朝は
音もなく訪れるサウウンドトラ . . . 本文を読む
事病んで肺は重なるまま溢れて波脳波はまだ真っ白く揺れ外で食べるソフトクリームのように 記憶の中で真っ白く溶ける遂げられない理想を追いかける野原 その道は地獄へ続くのか どうなのか? 心が震える午前2時二時間ばかりのバカンスに心揺らして あなたと企みたいの 雪の降る速度を測る宵の宴闇を抜け かたちを取り戻して 歌う夕べはさらけ出して僕のままを . . . 本文を読む
東京で奏でたインスタントエモーションは儚く朽ちる世界が終わるのは確かにこんな夜だ心からの芯からの感情論がアメリカもぶっちぎるほどに走り出す人種をレースだと勘違いするような愚は犯さずにただただ歩き続けることまたもや開ける足元開けえごまラッキー、荒波かき分けて、今夜も希望のお通りだ書かなきゃならぬその必要性に 僕の身体は身悶える日本よ日本 心震わす感情を育てよ 育んだその情動で張りぼてをぶっ壊せ . . . 本文を読む
穏やかなリビドー溢れながら朽ちる瞳の夕焼けに、ささやかなレクイエムを下さい痺れ果てた欲望の残骸に、力なく対抗する夕べ溶け去るなら、明日の海辺に威張るなら、宇宙の床の間に 叫ぶなら、理解の断崖に 立てよ 並々ならぬ覚悟を持って . . . 本文を読む
明日あなたに会ったら何を言おうか午後のありふれたティータイム探していた言葉は紅茶に溶け出した何も浮かべない紅茶の液体と空間の境界線に踊る熱量喉元過ぎれば忘れる痛み?いやいやあなたと過ごす午後の痛み 共に味わいたいでもそのうちそれも砂糖に紛れて柔らかくなるよ . . . 本文を読む
チョコっと
話しを聞いてくれよ
言いたいことは
月夜の晩に
いつも黙って
置いてきた
別に
意思は
月に届けたいわけじゃない
どちらかと言えば
君に届けたいんだ
今夜 君に上げたいのが
コーヒーかチョコか忘れたよ……。
君はいつもコーヒーにこだわりはなかった。
僕は、その点、いつも味を気にしていた。
この詩が
チョコからコーヒーに変わったように
手に . . . 本文を読む