水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

探検隊の真意

2016年02月29日 00時51分47秒 | 詩編
 行くとこまで行って  最終型は雲の中  ろくでもなければ  ななでもない  通気孔から  漏れ出した  秘密は  砂漠のオアシスの  畔で  消えた  . . . 本文を読む

無 立ち昇る 香気

2016年02月27日 15時52分25秒 | 詩編
 スネアドラムの暴虐が  罪人の胸を何度もattackして    懲罰よりも香り高い祝福を  畏まって捧げている  無人の駅で流れている   ドヴォルザークが  夕日の陰影を  嘘の大群で塗り固める  駅前では鬼が踊り  花を咲かせる男に  衷心より酔い痴れて  涙を盃に注いで呑む  夢で裁かれた  地獄の閻魔も  西洋の悪魔も  腰をくねらせて  野蛮なideologyに  傾倒すれば   . . . 本文を読む

<夕日ノスタルヂア三部作>熟れ落ちる夕日を背に受けて

2016年02月27日 15時38分59秒 | 詩編
 光る明日の雲間から  夢を何度落としただろう  黒く澱んだ日々の路側帯に  数知れぬ疑義の繁茂を確認する  烏龍茶の清冽なサッパリした喉越しに  心地よいグルーヴを提供する重厚な音楽が  隣り合って  僕のHeartをknockする  心を跳ね躍らせる  陽気な音楽の群れを見よ!  ああ、あそこに彼女の声が紛れている!  聞こえるだろう?  神聖な産声が艶やかに萌えるその瞬間の空間の揺ら . . . 本文を読む

<夕暮ノスタルヂア三部作>きれい、さっぱり、果ててみぬ

2016年02月25日 01時23分43秒 | 詩編
 そっと、触れた、手で、  何かを、破滅へ、追いやる、君の所業。  夕刻、頭に、咲いた、迷いが、  重篤な、響きを、華やいだ、風の中に、  敏感に、察知して、僕らは、やがて、動かぬ者となる。  その最期の時の、端っこの、切なる哀願に、  透ける、清けさの、起源を、問うて、  目が覚める寸前の、淡い夢に、隠れる、  あなたの、眼。 . . . 本文を読む

<夕暮ノスタルヂア三部作>真っ赤な真実

2016年02月25日 01時16分20秒 | 詩編
 そうだね、僕にとっては、ひとつの白も、ひとつの風も、曖昧なままにカタチを変えて、溢れる記憶。  夢でさえ、明日でさえ、何てこともないのさ、溢れるそっとした時を運びせば、蒸せ返るほどの熱気と卒倒が待ち構えている。  夢が、溢れる街角で、遠く投げ放った無防備な言葉を、鶴の喉元にぶら提げて、softに暮れていく一日。 . . . 本文を読む

<重罪三部作>セカイケイカタストロフ

2016年02月25日 01時10分56秒 | 詩編
 私は背負っていた  熱い  鋼鉄の  十字架を  狙い澄ましたように  スマートに  我が胸を射抜く  天使の矢    そして  雪降る晩に  私という  生命の塊は  ゆっくりと   じんわりと    あの  か弱い  光のように  淡々と  死ぬ . . . 本文を読む

<重罪三部作>ゼンジテキエクスタシー

2016年02月25日 01時09分56秒 | 詩編
 開きつつある  私のまなこ  コーラを探し続けた  私の舌    君の  囀る  下半身に    それを  意味もなく  押し付けて  ああくだらない  感情の繁茂に  夢で見たよな  他愛ない河の  流れる  映像のような  妄想に    緻密な旋律が  何千里と走り  明日にも届かない  鼻唄をうたって    遠く雪山の  雪崩れを  感知しても  なお  声ひとつ  上げない   . . . 本文を読む

<重罪三部作>ノンストップカタルシス

2016年02月25日 01時04分10秒 | 詩編
 緩やかに  重い眼(まなこ)を開けば  いっぺんに流れ出す  モーツァルトの  意地悪さ    その奇妙な符号の氾濫に  驚きを隠せない  僕のタマシイ  不明瞭な  現存在の  頼り無さは  四角ばった  邪な幻想に  押し込まれて  いつの間にか  消えていく  ああ、そして、真っ黒に染まってしまった僕の心  そのまま、宛て処なく彷徨う日々の後悔を  何度、54枚のカードに刻みつけて . . . 本文を読む

背後の太陽

2016年02月21日 17時45分53秒 | 詩編
 何かを奪った太陽が  僕らの後ろから  声を掛けてくる  雪を融かす  その情熱は  愛の化身で  波の化粧で  恋の直喩で  罪の象徴で  在りつづける……  いっそ僕の孤独を  すべて焼き切って!  その後に、未来は芽吹くから  可愛げに……。 . . . 本文を読む

自意識の崩壊と砂漠のエッセンス

2016年02月21日 17時39分28秒 | 詩編
 自意識の崩壊した  真っ白な天国で  僕は呆けたように揺れる  砂漠の  水を吸引する  魔性の所業に  ひとり腹を立て  水をあちこちに  撒き散らす  覚醒と  隔世の欲望を  胸に静静と仕舞いこんで  明日のポケットに詰めた憂いに  一粒のささやきを贈呈しよう . . . 本文を読む

雪灯り

2016年02月14日 20時09分08秒 | 震災詩篇
 春が来るので  いつとも知れず  白い影は泣いている  そっと手で  拭い去られるように  空は真っ新になって  泣き顔の名残は香り  一連の芝居は終わる  君が駆けていく  その歩幅も  宇宙の端から端へと  跨いでいくみたいな  大きさだ   雪の  燃えるような熱さを  冷えた口に放り込んで  僕は  魂に  精神という炎を灯した    あなたの祈りが  僕の心の中で生きるように   . . . 本文を読む