行くとこまで行って
最終型は雲の中
ろくでもなければ
ななでもない
通気孔から
漏れ出した
秘密は
砂漠のオアシスの
畔で
消えた . . . 本文を読む
スネアドラムの暴虐が
罪人の胸を何度もattackして
懲罰よりも香り高い祝福を
畏まって捧げている
無人の駅で流れている
ドヴォルザークが
夕日の陰影を
嘘の大群で塗り固める
駅前では鬼が踊り
花を咲かせる男に
衷心より酔い痴れて
涙を盃に注いで呑む
夢で裁かれた
地獄の閻魔も
西洋の悪魔も
腰をくねらせて
野蛮なideologyに
傾倒すれば
. . . 本文を読む
光る明日の雲間から
夢を何度落としただろう
黒く澱んだ日々の路側帯に
数知れぬ疑義の繁茂を確認する
烏龍茶の清冽なサッパリした喉越しに
心地よいグルーヴを提供する重厚な音楽が
隣り合って
僕のHeartをknockする
心を跳ね躍らせる
陽気な音楽の群れを見よ!
ああ、あそこに彼女の声が紛れている!
聞こえるだろう?
神聖な産声が艶やかに萌えるその瞬間の空間の揺ら . . . 本文を読む
そっと、触れた、手で、
何かを、破滅へ、追いやる、君の所業。
夕刻、頭に、咲いた、迷いが、
重篤な、響きを、華やいだ、風の中に、
敏感に、察知して、僕らは、やがて、動かぬ者となる。
その最期の時の、端っこの、切なる哀願に、
透ける、清けさの、起源を、問うて、
目が覚める寸前の、淡い夢に、隠れる、
あなたの、眼。 . . . 本文を読む
そうだね、僕にとっては、ひとつの白も、ひとつの風も、曖昧なままにカタチを変えて、溢れる記憶。
夢でさえ、明日でさえ、何てこともないのさ、溢れるそっとした時を運びせば、蒸せ返るほどの熱気と卒倒が待ち構えている。
夢が、溢れる街角で、遠く投げ放った無防備な言葉を、鶴の喉元にぶら提げて、softに暮れていく一日。 . . . 本文を読む
私は背負っていた
熱い
鋼鉄の
十字架を
狙い澄ましたように
スマートに
我が胸を射抜く
天使の矢
そして
雪降る晩に
私という
生命の塊は
ゆっくりと
じんわりと
あの
か弱い
光のように
淡々と
死ぬ . . . 本文を読む
開きつつある
私のまなこ
コーラを探し続けた
私の舌
君の
囀る
下半身に
それを
意味もなく
押し付けて
ああくだらない
感情の繁茂に
夢で見たよな
他愛ない河の
流れる
映像のような
妄想に
緻密な旋律が
何千里と走り
明日にも届かない
鼻唄をうたって
遠く雪山の
雪崩れを
感知しても
なお
声ひとつ
上げない
. . . 本文を読む
緩やかに
重い眼(まなこ)を開けば
いっぺんに流れ出す
モーツァルトの
意地悪さ
その奇妙な符号の氾濫に
驚きを隠せない
僕のタマシイ
不明瞭な
現存在の
頼り無さは
四角ばった
邪な幻想に
押し込まれて
いつの間にか
消えていく
ああ、そして、真っ黒に染まってしまった僕の心
そのまま、宛て処なく彷徨う日々の後悔を
何度、54枚のカードに刻みつけて
. . . 本文を読む
何かを奪った太陽が
僕らの後ろから
声を掛けてくる
雪を融かす
その情熱は
愛の化身で
波の化粧で
恋の直喩で
罪の象徴で
在りつづける……
いっそ僕の孤独を
すべて焼き切って!
その後に、未来は芽吹くから
可愛げに……。
. . . 本文を読む
自意識の崩壊した
真っ白な天国で
僕は呆けたように揺れる
砂漠の
水を吸引する
魔性の所業に
ひとり腹を立て
水をあちこちに
撒き散らす
覚醒と
隔世の欲望を
胸に静静と仕舞いこんで
明日のポケットに詰めた憂いに
一粒のささやきを贈呈しよう . . . 本文を読む
春が来るので
いつとも知れず
白い影は泣いている
そっと手で
拭い去られるように
空は真っ新になって
泣き顔の名残は香り
一連の芝居は終わる
君が駆けていく
その歩幅も
宇宙の端から端へと
跨いでいくみたいな
大きさだ
雪の
燃えるような熱さを
冷えた口に放り込んで
僕は
魂に
精神という炎を灯した
あなたの祈りが
僕の心の中で生きるように
. . . 本文を読む